77Dead『一時的に』
6人はスーパーに入った。
当然ゾンビがたくさんいた。
「取り敢えず静かにしろよ」
と言ってアレックスはそろりそろりと歩いた。
バキ!!
望は
「いや……無理だろ」
と言って割れたガラスを踏んで音を鳴らしてしまった。
それを見て
「まあそうなるわよね……足元気を付けても罠のように落ちてるし……」
「「「「「「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」」」」」
と大量のゾンビたちが襲い掛かってくる。
和子たちは
「車を近くに置いてるけどそれで来ればよかったんじゃ!!」
と言ったが。
「あの車を血で塗らせすぎるとタイヤを滑らせる可能性もあるし建物内だからゾンビのせいで壁にぶつかったら外を走行出来なくなる!! 建物内だけで終わるものでもないだろ!」
と言って銃で
バンバン!!
と言ってゾンビ達を倒していた。
すると望は
「じゃああれ使えば?」
と言って指を指す。
そこには新車らしき車があった。
恐らくサンプルとして置いている車であろう。
アレックスは
「でかした!!」
と言って望に言った。
それを聞いて剣子はコソっと
「お前にしてはなかなか役に立つことを言うじゃないか……ゾンビになりたいんじゃないのか?」
と聞くと望はただ一言
「……幸せになってから逝きたい……」
と股を押さえながら言った。
それを聞いて剣子は
(こいつのおかげだなんて思いたくない……)
と心の中で葛藤した。
そして
「よし!! 皆送れるな!!」
と言って一気にその車の方へと走った。
すると
「てめえええええええ!! 俺の愛車になにをしようというんんだあああああああああああああああああああ!! けえええええええええええええええええええええええ!!」
と言ってバッドを持ったスーツを着た男がアレックスを殴ろうとした。
和子は
「ごめん! 急いでるから!!」
と言って銃を向けて撃った。
「あがああ!!!」
と言ってそのままスーツの男は
「ちくじょうがああああ!!」
と言って肩から血を噴き出しながら倒れて行った。
望は男に近づいて
「大丈夫! 君の分のアレも持ってくるから!!」
と言った。
それを聞いて剣子は
「ふざけてないで行くぞ!!」
と言った。
すると男は
「本当か!」
「本当だ!! 何がいい!!」
「熟女物がいい!!」
「分かった!」
と言って2人は男の約束をして別れた。
「お前は何をしているんだ!! バカなのか!!」
「あいつだって男だぞ?」
「そんなの今はどうでもいいだろうが!! それにここで倒れてたらゾンビに噛まれておしまいだろうが! バカなのか!!」
と言ったら望は
「抜かりない! 俊敏性犬に警護を任せた」
「ガウン!!」
「お前はバカなのか!!」
と言って頭を
ゴツン
と殴った。
「いっでええ!」
と頭を押さえていた。
そして
「とにかく乗るぞ! 俊敏性犬!! 来い!」
だが俊敏性犬は動かなかった。
「フフン!」
「偉そうな顔をするんじゃない!!」
と言って剣子はキレる。
和子は
「早く早く!! ゾンビ来るでしょうが!!」
と言って望と剣子を押して車に乗せる。
アンジェリスは
「あれ!! 俊敏性犬は!」
「さっき殴ってきた男の警護を任せた! あいつだって男だ! 幸せに逝きたいだろう」
「……なるほど」
「いやアンジェリスちゃん!! なるほどじゃなくて!」
とレベッカがアンジェリスにツッコんだ。
そして、その新車を見ると運よくキーが着いていた。
アレックスは
「よし!! これで!」
と言ってエンジンを入れた。
ブウロロロロロロロロロ!!
「任せたぞ!! お前ら!! これだ!! 頼んだ!!」
「ああ! 任せろ!」
「窓を開けんじゃねえ!!」
望にアレックスが注意を入れて窓を閉めさせて
「行くぞ!」
と言って車を発進させた。
「ガウン!!」
「く!! 肩が痛えええ! だが我慢だ!! もうすぐマニアックで!!」
と言って我慢をしていたが
出血多量で死んだ。
それに気づいた俊敏性犬は
「ガウン!!」
と鳴きながら望の臭いとさっきの車の臭いを辿りながら移動をした。
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教会
「……やはり来ると思いましたよ」
とエルゲスター神父は相手を睨んでいた。
そこにはベイエーンがいた。
隣にはエイズアが立っている。
ベイエーンは
「聖草……もう教会にはないの?」
と聞いた。
エルゲスター神父は
「無いね!」
と言った。
エイズアは
「正直に話しなさい……痛いことはしないですよ?」
と言ったが
「そんなものはもうここにはない!!」
「……なるほど……こっちも脅した方がいいわね」
と言って
「エイズア! クリーチャー!」
「かしこまりーましたーー!! OK!」
とふざけるように言ってボタンを押した。
「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
と声がした。
そしてクリーチャーが現れる。
ズドオオオオオオオオオオン!
と地響きとともに
「どう! 怖いでしょ! 早く吐いた方が良いわよ!」
と言った。
エルゲスター神父は
「死ぬのは怖くはない……真に怖いのは罪悪感だ!! 自分が罪を犯したこと自体を私は怖いと思う! だからどんな目に合おうと聞き出せないと思え!」
と言って覚悟を決めていた。