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76Dead『トラウマ』

望はゲロを吐いたことを皆に咎められていた。


「あのさ……もうちょっと考えてくれない? 車の中でまき散らすとかさああ……」


と呆れたように和子は説教する。

望は


「うん……ごめん……さすがにごめん」


と言って謝った。

望は


「だがアンジェリスの話を聞いた瞬間勝手に胃から逆流するように込み上げてきて強制的に口から出て来たって感じだったんだ……」


と言った。

それを聞いてレベッカは


「あのね……別に恋愛に年齢なんて関係ないと思うわよ? そうやって吐くとかさすがに失礼でしょ?」


と注意されたが望は苦しそうな表情で


「ちょ……やめて……また込み上げてきた……俺もそれの理解h……うぷ……あるけど……なんか思い出してはいけない事が出てきそうな……」


と明らかに顔色を悪くする。

それを見てアレックスは


「おいレベッカ、ちょっとマジで止めた方がいいんじゃないか? 俺も年齢の事で恋愛に対して文句があるわけではないが希咲の様子が明らかに変だ……」


と言った。

レベッカは


「……まあ確かに見てる分様子が変ね」

「確かに……望もしかして目撃した可能性があるかも……」


とアンジェリスが言った。

そして、続けて


「多分望にとっては少しトラウマなんだと思う……私は目撃しても特に問題はなかったけど……普通に考えたらお年寄りの行為を見てしまうって若い男にとってなかなかきついところがあるんだと思うよ」


と言った。

それを聞いてレベッカは


「確かに……自分のお母さんとお父さんのそう言う行為を見たらきついって思うこともあるし」

「私は聞こえない……何も聞こえない」

「和子……聞かなくていいぞ」


と耳を塞ぐ和子に剣子が肩に手を置いて言った。

望は


「あああ……少し霧が晴れたような気分になってきた。大丈夫そう……」


と言った。

和子は


「まあ君の気持ちは分かった……取り敢えずもうこの話は無し! とにかく! 研究所に向かうにはまずは車を綺麗にしよう! 近くのスーパーを見つけてそこで掃除を出来る物を探す方がいいかもしれないよ」


と提案した。

望は


「俺は大丈夫だけど?」


と言ったが皆


「「「「「こっちが大丈夫じゃないからだ!」」」」」」


と言った。

すると望は


「そうか……なんかごめん……取り敢えずスーパーに行くんだよな?」


と聞いた。

それを聞いて和子は


「うん……そうだけど……希咲君は何か必要なの?」


と聞いた。

望は


「そりゃさっき言ってた男の必須アイテムに決まってるだろ」


と言った。

和子は呆れたように


「聞いて損したよ……」


と言った。

するとレベッカは


「まあ綺麗にするだけでなくて保存食や武器の補充もしていきましょう……まだまだあるとはいえあの教会で結構使ったし足りなくなる前にって考えましょう」


と言った。

アレックスは


「そうだな……さすがに手榴弾やバズーカ―があるとは思えないが……ハンドガンぐらいは欲しいかな……和子の腕なら扱えるだろ……分からなければ俺かレベッカに聞けばいい」


と言った。

和子は


「本当にいろいろありがとうございます」


と言った。

剣子は


「私も刀の手入れ」

「マジギレズッパアアアンね」


ゴツン!!


「いだあああああ!!」

「名刀の手入れをしたい」


と望の言葉を無視してげんこつして言った。

アンジェリスは


「じゃあ私が居なくても必要な物はそろいそうだし私が望の見張りで」

「「「「却下!!」」」」

「ええ!! 私の役目って言ってたじゃない!! あの教会で!!」


と悔しそうに言った。

それを聞いてアレックスは


「このマセガキが! ダメに決まってるだろ! 年齢を考えろ年齢を!!」


と注意をした。

それを聞いてアンジェリスは


「でも望はOKじゃない!! おかしいわよ!! あれってR18でしょ!!」


と文句を言った。

アレックスは


「まあ確かにそうだが、この年の男ならだれもが持っているし仕方ないと放任できる……だがお前はまだ小学生だろ! 小学生にはまだ早いです!」


と注意をした。

望は


「俺はどっちでも良いが……誰がついてくる? 音無?」


とニヤッとして聞いた。

和子は


「キモイからそういうのやめて」


と普通に言われる。

レベッカは


「アレックス……まさかあなたが行きたいの?」


と聞いた。

アレックスは


「!!」


と明らかに動揺した。

それを見て


「「ああ……うん……」」


と和子と剣子がジト目で見た。

望は


「おいおい、それはしゃあねえでしょうが! 男にとっては精神安定剤みたいなもんだぞ!! 引くなよ!! 女性と同じくらい男性だって大変なの!!」


と言った。

レベッカは


「まあ、そう言う理解はあるから別に文句は言わないけど……あまり私達がいない場所でそういうことをしてね」


と言った。

望は


「お前らがいない時っていつだよ……その時は離れてくれるのか?」


と聞いた。

音無は


「むしろ希咲君は見られても平気なの?」


と聞いた。

望は


「よく妹が性処理途中にノックなしで入って来るんだ……そして、5分ぐらい居座って出て行く……そんな繰り返しのせいか気にならなくなってしまった……これは俺が悪いのかな?」


と聞いた。

和子は


「どっちもどっちだよ」


と呆れたように言った。

レベッカは


「とにかく、スーパーに向かうわよ、近くにあるし」


と言った。

そして


「よし!! ミッション!! 男の必須アイテム入手! 開始!!」

「「おおおお!!!」」


と3人が言った。

レベッカと和子と剣子が


「「「目的がおかしい!! 後アンジェリスちゃん! おおおおじゃない!!」」」


と注意をした。


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