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69Dead『ベイエーンお嬢様』

望は隠し扉から出て


ガシャン


と扉を閉めた。


「ふうう、これで大丈夫、ちょっと歩くか……もしかしたらさっきのクリーチャーに会えるかもだし……」


と数分歩いていた。

だが魔獣に会うことがはなく


「あああ……なんか疲れた……ここで少し休もう……」


と言って教会の廊下の横に座った。


ドン! ドン! ドン!!


と大きな音が聞こえてきた。


「?? 何だ?」


と音の聞こえる方を見ると


「グガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

「!!」


クリーチャーが走って通り過ぎた。


「え! え! 嘘! 早!!」


と言っていると


「皆急いで!!」


と声がして次に神父の格好をした男とアレックス、レベッカ、和子、アンジェリスを負ぶった剣子が走っていた。


「!! ちょ!!」


と呆気に取られて少しあたふたしていた。

そして


「ちょっと!! 何何何!!」


と言って望も追いかけだした。


------------------------------------------------------------------


クリーチャーはドンドンと6人から距離を取って行った。

それをモニター越しに見ていた白髪のショートカットの城のワンピースを着た少女が


「オーホッホッホ!! これなら余裕で着くわね! このベイエーン様を舐めるんじゃないわ!」


と言って高笑して6人を見下した。

そして


「オーホッホッホッホッホ!!」


と再び高笑いをしていた。


ベキイ!!!


と急に音が鳴ってベイエーンはバランスを崩す。


「え! あああああああああ!!」


と言って座っていた椅子が後ろに倒れて


ベシャ!!


と飲んでいたワインが顔面に思いっきりかかった。


「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!! 目があアアアアアアアアアアアアアアアアアア! いだいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい! 最高級ワインが目にいいいい!!」


と目を押さえてのた打ち回る。

すると


「ンフフフフフフフフフフフ」


と1人の綺麗な黒髪のメイドの女性が笑っていた。

それを見てベイエーンは


「ちょっと!! あなたの仕業ね! エイズア!! この私になんてことするの!!」


と言って怒鳴る。

エイズアは


「いえいえ、私は何……ンフフフフフフフフフフフフ!!」


と吹き出しそうになるも口に手を押さえて笑う。

ベイエーンは


「ムキ――――!!」


と言って怒った。

エイズアは


「ムキ―――――――!! って本当に言うのはお嬢様だけかと……ンフフフフフフフフフフ!!」


と笑う。

ベイエーンは


「っもおおおおお!! もういいわああ!! 最高級ワインを持ってきなさい! おかわりよ!」


と言った。

エイズアは


「最高級ワインと言いますと色々ありますよ? ンフフフフフフフ!! どんな最高級ワインでしょうか? ンフフフフフフ!!」


と笑いながら聞いた。

ベイエーンは


「え? そうなの? えっと……じゃあボンジョレーヌーボーで」


と言った。

エイズアは


「ンフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ!!! ボジョレー・ヌーヴォーですね! ンフフフフフフフフ!! 御待ちを!」


と言って部屋を出た。


「へ……何……何か変なこと言った……ていうかボジョレーだったんだ……」


と言ってベイエーンはキョトンとした。

そして


「お待たせしました」


と言ってワイングラスに紫色の液体が入っていた。

ベイエーンは


「うーん」


と言って臭いで楽しんだ後飲んだ。

そして


「うーん、良いワインね! 何年物?」


と聞いた。

エイズアは


「ンフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ!! そうですね、2018年物です」


と笑いながら言った。


「去年じゃないの!!」


と言ってワイングラスをエイズアに投げつけた。

だがエイズアは難なく避けて


パリ―ン!!


とグラスは割れた。

エイズアは


「ンフフフフフフフフ!! ボジョレーは毎年11月の第三木曜日に解禁ですよ! おかしいことは無いと思いますが……まっまさかお嬢様であろうものが知らないと!!」


と笑いながら言った。

ベイエーンは


「え! え!! えっと! もちろん知っているわ!! そっそんなこと!!」


と汗を掻きながら答える。

エイズアは


「それはようございました、ボジョレー・ヌーヴォーもきっとお喜びです」


と言ってパックのぶどうジュースを見せた。


「ジュースじゃない!!」


と当然のようにベイエーンは怒鳴った。

するとエイズアは真面目な表情で


「お嬢様……例えぶどうジュースでもお嬢様がボジョレー・ヌーヴォーと言えばそれはもう立派なボジョレー・ヌーヴォーなのです」


と言った。

ベイエーンは


「違う! それ使い方違う!! 私がかたくなにそれをワインと言って初めて適応される方法!! それがジュースである事実は揺るがない!!」


と言った。

そして、ベイエーンはあることに気づいた。


「ちょっと待って! それ去年って言った!! 消費期限大丈夫なの!」


と聞くと


「お嬢様が口にする物はたとえ消費期限が切れていても切れていないのです」


と言った。

ベイエーンは


「いや!! それヤバい奴!! ダメな奴!!」


と言って震えた。

するとエイズアは


「あら? どうやら目的の場所に着きそうですよ?」


と言った。

ベイエーンは


「! そうだったわ!」


と言ってモニターを見ると


「あれ? すでについているんだけど……ちょっと!! それを言うならもうついているでしょ? 仕方ないんだから!」


とエイズアに偉そうに言った。

だがベイエーンは再びモニターを見ると

近くに6人が走って来るのが見えた。


「え!! 何で!! かなり離したのに!」


と驚く。

エイズアは


「ええ、だからもう少しで着くと言ったんですよ?」


と言った。

ベイエーンは


「そっちかよ!! ていうかこいつ何でここでじっとしてるの!」


と言うとエイズアは


「お嬢様の指示を忠犬のように待っておられました!」

「それを先に言え!!」


とベイエーンはツッコんだ。


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