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60Dead『救助』

5人と1匹は望が勝手に教会に入ったことを知らずにゾンビ達を倒していた。


「糞!! かなりの数だ!! 相当時間が掛かるぞ!」

「武器はまだあるけど皆にも疲労が!」


とレベッカは和子と剣子を心配した。

俊敏性犬はゾンビ犬になったためか疲れるようなそぶりは見せなかった。

アンジェリスは


「レベッカ! 手榴弾はある!」


と聞いた。

レベッカは


「あるけど……どうするの?」


と確認をした。

アンジェリスは


「あそこにある梯子に上って屋根から奥の道路に投げて! ゾンビがいる地面を壊せばもしかしたら!」


と言った。

レベッカは


「分かったわ! アレックス!」


と聞くと


「ああ! 持ちこたえる! 和子も剣子もいいな!」


と言ったら


「妄想するしかないよ!」

「ああ!」


と了承した。

アンジェリスは


「もしダメなら教会に逃げ込んで鍵を閉めて立て籠る用意もしておこう!」


と言った。

そして、レベッカは急いで梯子を上って屋根へと上った。


「結構距離あるわね……昔の私なら絶対無理だったけど……今なら!」


と腕を振りかぶって手榴弾の安全ピンを抜いてそのまま投げた。

そして、高く手榴弾が飛んで放物線を描くように道路の方へと落ちて行った。


コトン!

ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!


と爆音が鳴った。

道路に群がっていたゾンビは一気に肉の破片が飛び散った。

そして地面はかなり罅が入っていたが道路が陥没するほどではなかった。

レベッカは


「さすがにダメだったか……皆! 教会に立て籠もるわよ!」


と言った瞬間


ズガ! バリバリバリ!


と音が鳴り道路が陥没する。

ゾンビは


「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」


と声を上げて落ちて行った。

近くにいたゾンビは近くを右往左往しながら落ちて行く者もいたが、別の音に誘われてその場から離れる者もいた。

そして、教会に数人のゾンビだけが残り


「こいつらを殺せば終わりだ!」


と言ってアレックスと和子と剣子は


バン! バン!

シュバ! シュバ!


と銃と刀で始末した。

そして


「やっと終わったな」

「ええ」


と皆安心をした。

すると


「助けてくれええええ!」


という声が門の外から聞こえてきた。

アレックスは


「まずい! 外に誰かがいるのかもしれない! 道が陥没して逃げれなくなっているのかもしれん!」


と焦ったように言った。

アンジェリスは


「レベッカ! はしごで門に上ってそこからこの梯子を上げて助けましょう!」


と言った。

レベッカは


「さすがに助けられるか……」


と悩んだが、

アンジェリスは


「私だって助かってるか分かってなかったのに助けてくれたじゃない! 一か八か助けれるなら助けよう!」


と言ってレベッカはハッとなり


「わっ分かったわ!」


と言って梯子を門へと持って行った。

そして


「俺が上に上る! お前ばっかりにさせるのはダメだしな!」


と言って今度はアレックスが梯子を上って門の屋根の上へと登った。

そして


「いた! まだ生きてる!」


と言った。

襲われているのは若い男であった。

上った梯子を門の屋根へと引き上げてそこからゾンビに食われそうになっている人に降ろす。


「!! これは!」


と男は困惑したが


「大丈夫だ! 上がってこい! 死にたくないだろう!」


とアレックスは言った。

男は


「!! わっ分かった! 助かった!」


と言って梯子を上った。

そして登り切る寸前ゾンビは梯子を引っ張った。


「うわああ!」


と言って男は落ちそうになりながらも何とか屋根へと上り梯子はそのまま道路の方へと倒れてゾンビたちの頭に直撃した。


「ぐがああ!」

「ぐべ!」


とあまりの勢いの為ゾンビは数人死んだ。

そして男は


「ありがとう、俺の名前はジェイス!」

「俺はアレックスだ! よろしくな!」


と言って握手をした。

そして


「さてと、結構の高さだが大丈夫か?」


とアレックスは言った。

ジェイスは


「ああ! 余裕だ!」


と言って一緒に飛び降りる。


ドサ!

ズド!


「うぐう!」

「いっでええ!」


と2人は尻餅をついて着地した為尻を擦った。

そして


「良かったよ! 無事で!」


と和子が笑顔で言った。

ジェイスは


「! あ……ああ! 助かった! ありがとう!」


と言って顔を赤くした。

和子は


「うん? どうしたの?」


と聞いたがジェイスは


「い! いや! 何でもない!」


と言った。

そして


「ガウン!」


と俊敏性犬が吠えた。


「うあああ! ゾンビ犬!」


とジェイスは驚いたが


「ああ! そうだったごめん! こいつは仲間だから大丈夫! ただ一応近づかないでね?」


と和子は注意をする。

ジェイスは


「え……ええっと……分かった……」


と言って納得する。

レベッカは


「取り敢えず助かったわ……じゃあ別の場所から出て目的の場所へと向かうわよ!」

「ああ! そうだな!」


と言ってアレックスは同意した。

それを聞いて車の近くにいたアンジェリスは


「望? 聞いた? 席詰めていて……望?」


と言いながら車を覗き込んだが


「望がいない……」


と呆れたように言った。

アレックスは


「またあいつか! 今度はどこに行ったんだ!」


と頭を抱え見渡すと


「ガウン!」


と言って俊敏性犬が教会の方を吠えた。

それを見て和子は


「まっまさか……教会に入ったんじゃ……」


と困惑しながら言った。

他の皆も


「「「「あり得るな」」」」


と呆れたように言った。


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