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58Dead『撒け!』

車は進んで行った。

望は


「グー、グー」


と今だ寝たままであった。

アレックスは


「気持ち良く寝てるなあ……どんだけ寝るんだこいつは……」


と呆れていた。

レベッカは


「まあいいじゃない、また吐かれるより」


笑いながら言った。

アレックスは


「そっそうだな、今ここでゲロを吐かれるのは困るしな……臭いし」


とゲロの臭いを思い出したのかうんざりしたような顔になった。

剣子は


「まあ今は酔い止めも飲んでるしいきなり吐くことは無いでしょ? それより車で引き過ぎたら血でタイヤが滑るから気を付けてくださいね?」


と言った。

アレックスは


「そうだな……集中しないといけない」


と思い運転に集中した。

周りにはゾンビがいたが出来るだけ轢かない様にしていた。

血が飛び散り過ぎると窓に掛かり一瞬見えなかっただけで血でタイヤが滑ればバランスを崩す可能性がある、それを阻止するためにワイパーを掛けながら運転に集中していた。

そんな時


「グガアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


と後ろから大きな声がした。


「!! 何だ!! この声は!」


と思いバックミラーを見ると人間型ではあるが少し巨大なゾンビが走って来た。


「!! なんだ! あれは! あんなのに追いつかれたら車ごと破壊されるぞ!!」


と真っ青になりアレックスはアクセルを全開に吹かした。

急な猛スピードに


「うう!」

「うわあ!」

「グウウ!」


と重圧がかかり3人は声が漏れる。

レベッカは


「皆大丈夫! 我慢してね!」


と言ってレベッカ自身も真っ青だった。

いくら武器を積んでいても今ここで降りたらゾンビに襲われる可能性がある。

その上車を運転して銃を撃つのは難しい。

和子は


「私が撃つ!」


と言って窓を開けた。

すると


「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」


と窓からゾンビが入ろうとしたが


バン!


と和子はすぐに銃を撃った。

アレックスは


「気を付けろ! ゾンビは周りにいる!」


と言って車の運転に集中していた。

剣子は


「今横にゾンビはいない! 今!」


との言葉に和子は銃を握り覚悟を決めて巨大なゾンビに


バン!!


と発砲した。

だが


カキン!


と車の運転の中撃った為か上手く当たらなかった。

体に当たった弾は弾かれてしまった。

どうやら巨大ゾンビの体は固く確実に通ることは無かった。

その為


「やっぱり弱点を狙うしかないのかな! 目……かな……イヤ……目が蔽われてる!!」


と和子は言った。

剣子も後ろを見て巨大ゾンビを見ると目は何か鉄の様な物を巻いており当たっても貫けそうになかった。


「グー」


これほど騒いでも望は目を覚まさなかった。

和子は


「ドっどうしようか! これじゃいつか追いつかれて殺されちゃうよ!」


と言って和子も震えていた。

現状追いかけてくる巨大ゾンビの対処が見つからない。


ドドドドドドドドドドドドドドド!


「グガガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」


と呻きながら追いかけ続ける。

アンジェリスは


「海に落とす?」


とアレックスに聞くが


「いや! さっきの場所を戻らないとダメだ! そうなるとあいつを突破しないといけない!」


と言った。

アンジェリスは


「じゃ! 広い道路から町の中に入って撒くしかないよ!」


と言った。

アレックスは


「糞! それしかないか!」


と悔しそうに言った。

先程からレリアに貰った地図をレベッカが指示しながら進んでいたが道を外れるということはそれだけその場所から遠のいてしまうのであった。

レベッカも


「仕方ないわ! 今はあいつを撒かないと!」


と言った。

アレックスは


「分かった! 皆! 捕まれ!」


と言って急カーブ_。


「!!」

「うお!」

「ぐ!」

「グー」


と3人はどこかに掴まって

望は


バコン


「グウウン」


と倒れた望を俊敏性犬が支えて元の位置に戻した。

そして、巨大ゾンビは追いかけようとして言ったが


「グゴオオオ! グゴオオオオオ!」


とデカい為か走りが遅くやっと曲がった先に車はなかった。


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「撒けたか?」

「多分」


と言ってそこから遠回りで目的地を進んで行く。

もし巨大ゾンビがまだいた場合のことを考えて。

しかし


「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」


と到底車だけで轢いても進めないほどの


「うわ糞おおお!」


とアレックスは悔しそうにした。

すると


「横の建物の門に入ろう!」


と言ってアンジェリスの言った通りに門の中に入った。

運良くそこにはゾンビはいなかった。


「教会か! まあいい! ここで対抗しよう! 手榴弾やバズーカ―! 剣子は刀で近くに来たゾンビを!! 和子は銃を使え!」


と言って望以外車から降りた。

俊敏性犬も降りて


「グオオオ!」


と吼えた。

再びゾンビの戦いが始まる。


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