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55Dead『気にしない』

アンジェリスは真っ青になりながら


「いや!! 大吉郎さん放置!! さすがにまずいんじゃ!」

「でも打ち切られたし……俺も子どもだったから結果だけしか知らんのだよ」


とヘラっと望は答えた。

それを聞いて剣子は


「まっまさか……あの有名な希咲大吉郎がお前のお爺さんだなんて……しかも突然消えた理由が……そんな……バカな……」


と困惑しながら震えていた。

それを見て和子は


「だっ大丈夫!! てかそんなに有名な人だったんだ……」

「へえ、知らんかった、ハハハ」


と和子が剣子の肩を持ち揺さぶっていると望は失笑しながら言った。

それを見て


「いや!! 何で自分の爺様の失踪したのに何で笑ってんだ!」


とアレックスは真剣に怒った。

だが


「でもお爺ちゃんってずっと刀作ってて遊んだことないんだよね~だから正直アンマ思いで無いんだよなあ……」


と困ったように言った。

レベッカは


「あなたの親も探す気ないし、むしろ酷い蔑称まで着けてしまうところ結構恨まれているみたいだし……それも仕方ないのかもしれないわね」


と呆れながら言った。

望は


「まあ結構プライドだけが肥大化していたような人でしかも俺と妹に刀鍛冶を継がそうとしていた節もあったからそこがダメだったんだろうなあ……なんか俺らの将来はそれだけだ見たいな感じで迫ってきてヤバかったし」


と言った。

それを聞いて剣子は表情が険しくなり


「何を言ってるんだ!! それはお前が興味を持とうとしなかったのが原因だろ!! 大吉郎さんの作品は本当に凄いんだ!! 昭和から平成に掛けて様々な刀を生み出して色々な賞を貰い人間国宝とまで言われたんだぞ! それを継ぐってことは本当に名誉なんだから少しぐらい考えてもいいだろう!」


と言った。

望はそれを聞いて


「おい、俺の将来を勝手に決めるな……俺は刀鍛冶をしたいと思ったことなど一度もない! 俺は俺の考えで将来を考えてるんだ」


と言った。

それを聞いて和子は


「そうだよ、剣子ちゃん、確かに家業を継ぐことも素晴らしいけど、だからと言って勝手にそれを将来として決めてしまうのは良くないと思うよ、それに関しては私も希咲君の意見に賛成かな……確かに大吉郎さんの作品は素晴らしいんだろうけどだからそれを受け継ぐのは義務にするような時代じゃないんだし……」


と少し言いづらそうに意見を述べた。

それを聞いて剣子は


「……そっそうだな……ごめん、希咲……さすがに勝手なことを言ってしまった、私も大吉郎さんの作品は素晴らしいと思って見ていたことがあったから信者になって言ってしまった……」


と反省するように言った。

望は


「別にいいよ、今じゃこの状況で俺の夢が叶うとは思わないし」


と言った。

するとアンジェリスは


「で? 望の夢は何なの?」


と聞いた。

望は笑いながら


「親父のコネで警察トップに立って私腹を肥やす事」


と言った。

それを聞いて皆


「「「「「刀鍛冶に就くべきだ」」」」」」


と見下すような目で言った。

それを聞いて


「はあ! 何でだよ!! 意味わかんねえよ!」


と言った。

そんな時望は少し険しい表情になって


「まあそれはいいさ、次は俺の質問だ……その刀があるってことは俺の爺ちゃんがいたのか?」


と聞いた。

それを聞いてレベッカは


「ああ、そういえばあなたは刀が剣子が受け取った理由を知らなかったわね……実はこの船を用意してくれた人がそのお爺さんと知り合いだったのよ」


と言った。

望は目を大きく開けながら


「え! 爺ちゃん外国にいたの! まさか船が無くなったのって!」


と言うと


「ああ、漂流したってあのお爺さん言ってたけど、そういうことだったのね……というかあのお爺さん日本から私達の国まで船で漂流したのね……この船でも3日掛かるのに……」


と普通にレベッカは驚いていた。

アレックスは


「まあ俺も知ってはいるから驚きだけど……てか不法滞在じゃね?」


と言った。

それを聞いて望は


「まあ俺らも今からそれを行うんだけどねえ」


とへらへらとしながら言った。

それを聞いて


「まあそうだけど……」


とアレックスも尺な感じで言った。

アンジェリスは1人


(望の言ってた妹さん、瑛代……まさか……同姓同名よね……)


と否定をしていた。

そして、船はそのまま6人と5人を乗せてレイビン家のある場所へと向かった。

船は進む。

目的の場所へと


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