47Dead『旬、再び』
「いやいやいや!! 確かに逃げて海に沈めたけどさすがに!! いやいや!!」
と和子は普通にビビっていた。
だがアンジェリスは
「で……でもあの顔を見て……見覚えあると思うし」
と言った。
そして、他の皆もモニターを見ると
そこには5人にとって見覚えのある顔が写っていた。
そして、音声で
『お゛に゛いいいいいいいいいいじゃあああああああああああああ!! お゛ね゛えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええじゃああああああああああああああああああああああああああああああ!!』
と言っていた。
それを聞いて
「え……まだ俺ら探してんのか……」
「なんか気持ち悪いんだけど!! なんか厄介なストーカー並じゃない!!」
と真っ青になっていた。
レベッカはあの時抱き着かれたことを思い出していた。
剣子は
「だがあの化け物をどうにかしないとな……」
その言葉にレリアは
「うん……思いっきり引っ張って船の進行を止めてる……それにこのまま止めたままじゃなくて船ごと食べると思う……これは厄介だね」
と言った。
それを聞いてアレックス、レベッカ、アンジェリス、和子、剣子は
「「「「「ごめん」」」」」
と一言謝った。
それを聞いてレリアは
「いや! ちが! 別にそう言う意味じゃなくて!!」
と慌てた。
だがそんなことをしている間も旬クリーチャーは船を取り込もうとしていた。
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「なんだ! あれは!! 我々もまだ開発していない生物兵器じゃないか!! いったいどういうことだ!!」
とベルゲザズはモニターを見て興奮していた。
それを聞いて研究者の1人が
「さあ? 分かりません、しかしあれはどう見てもゾンビの細菌を……」
と不思議がっていた。
するとベルゲザズは
「あれを回収して来い」
と1人の研究者に言った。
それを聞いて
「え! あれを!! どうやって!!」
と言ったが
バン!!
「gブあああああああああ!!」
バタン!
と胸を撃たれて出血しながら倒れた研究者の1人は血を吐いて死んだ。
そして
「内の研究施設に脳の搭載がされていない者はもういないか? いないのならどうやって回収するかぐらい自分たちで考えて行動しろ」
という冷めきった言葉に
「「「「「は!」」」」」」
と言って皆研究室から出て行った。
そして
「あれは何としても調べるぞ……あんなものは初めてだ」
と言って笑っていた。
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レリアはモニターを見て
「これは……誰かが外に出て放させないとダメみたいだね」
と言った。
それを聞いて
「でっでもどうやって!! そんなこと出来る訳ないじゃない! 海の中で銃は使えないし剣だって近距離だから使えないわよ!」
とレベッカが言った。
アンジェリスは
「じゃあ魚雷は!! それで撃ってみたら?」
と聞いた。
レリアは
「ドっどうだろう? 取り敢えず撃ってみる!」
と言って
ポチ!
ガシャン!
ジャプン!
と魚雷は旬クリーチャーの方向へと飛んだ。
ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
と言うけたたましい轟音と爆風のせいか水が大きく上がった。
だが、旬クリーチャーはピンピンしていた。
「ダメだ! まだいる!」
「ドっどうやって殺せるの!」
「どうにかしないと殺されるぞ!!」
と言って皆震えていた。
レベッカは
「何か逃げれるようなものは!」
と確認したが
「一応はジョットボートはあるんだけどさすがにこの距離までの燃料が無いんだ!」
とレリアは言った。
恐らくこの状態では他の船が通りかかるようなこともないだろう。
その為、一行は思いっきり積んだ状態になった。
するとレリアは
「大丈夫、僕が行く」
と言った。
それを聞いて和子は
「い! 行くって! そんな! どうやって剥がすか以前に死んじゃいますよ!」
と言った。
それを聞いてレリアは
「命はどうなるかあ分からないけど……でも僕には秘策があるんだ」
と言った。
それを聞いてレベッカは
「止めて! 別の方法を考えましょう! きっと方法はあるわ!」
と言った。
しかしレリアは
「いや、時間が無さすぎる……それにやっぱりどうな方法でも人が出る必要がある」
と言った。
相手は海におり、魚雷は効き目がなかった。
その為今持っている武器では旬クリーチャーを倒すどころか引きはがすことも出来ないのであった。
そして、レリアは
「これを使う」
と言って1つのシリンジを出した。
それを見ただけで皆はどんな薬かが分かってしまった。
レベッカは
「止めて! そんなの使う必要はないわ! そんなのを使ったらあなたが死ぬの何て分かるでしょ!」
と言って怒鳴った。
アレックスも
「そうだ! 打破するためには考えて行動しないといけない!」
と言った
しかし、レリアは
「心配ありがとう、でもそんな悠長なことは言えない……やるしかないんだ……今!」
と言った。
レベッカは
「いやよ!! いやいやいやああああ!! ダメに決まってるじゃない!」
と言ってレリアに泣きついた。
そして
「私が悪かったわよ! ジョリザズ博士を止めたいばっかりにあなたを捨てた事!! 謝るから! だから!!」
と言った。
しかし、レリアは
「だから君も覚悟を決めたんだろ? 死んででも止める覚悟を……それは僕も同じなんだ……君が持っている覚悟は僕も持っているんだ……君なら分かるんじゃない?」
と言った。
レベッカは
「そんな……言い方……ずるいよ……」
と言った。
そんなことをやっているうちに
「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
と旬クリーチャーは
ベコン!
船を少し凹ました。