447Dead『一目見たい気が』
和子はよぼよぼでベッドから体を起こすと
「まあレベッカさんもアレックスさんも人間として死んだけど……色々と頑張ってたねエ」
「そうだねえ、お祖母ちゃん」
と笑いながらアンジェリスは花瓶を変えていた。
アンジェリスは
「今日は彼岸花にしたんだ」
「昨日も彼岸花だったような」
「お祖母ちゃん、それは昨日の事でしょ?」
「まだ呆けてないんだけど……合ってるよね? 昨日彼岸花って言ったよね?」
と呆れながらアンジェリスに言うと
「なんだか皆死んじゃうねエ、瑛代や他の皆は不死身だから大丈夫だけど……あと光子ちゃんは不死身じゃないのに成長してから老けずに止まってるのって逆に凄くない?」
と笑っていた。
和子は
「そうだねエ、でも私はやっぱりちゃんと生を全うして死にたかったんだろうねえ」
「望じゃないんだから死にたいって……」
「希咲望、懐かしい名前だねエ」
「まあまだ帰れないだろうしね、懲役が物凄いだけじゃなくてロケットに簀巻きにされて宇宙に放り出されただけだからね」
「でもお兄ちゃんだし瑛代ちゃんもそこまで鬼じゃないんじゃない?」
「さあ? どうだろうね」
と会話を続ける。
そして、和子は一つの刀を見て
「マジギレズッパアアアンって……結局あの男と瑛代ちゃんの命名のまま剣子ちゃん使ってたね」
「そうだねエ、2人とも仲良く良かったねエ」
と話す。
そして、和子は
「光子ちゃんのお陰でゾンビになった人たちは聖草を使って元に戻って不死身になりたい人は不死身になってなりたくない人は人間のまま生きて……まさかこんな事になるなんてねえ」
「私も飛虎さんと留子さんも皆生き返って……まさかまた会えるとは思ってなかったから」
「瑛代ちゃんはそこまで考えて世界を取ったのかなあ」
「うーん、どうだろう? でも光子ちゃんを仲間にしたところからそういう事態もあり得ると思ってたのかもねエ、世界の闇は深いから」
と言って和子の体を拭き始める。
和子は申し訳なさそうに
「いつもすまないねえ」
「それは言わない約束でしょ?」
と言ってそのまま体を拭き終わる。
そして、
「希咲望、名前を聞くとあのバカを一目だけでもっ見て見たくなった気がするわ」
「そう、まあまた会ったら天国に向かって叫んであげるよ」
「そう、ありがとう」
と言って
「疲れたわ、少し眠る」
と言って寝息を立てて和子は寝た。
アンジェリスは
「さてと、レベッカさんの残した研究資料をまとめますか」
と言って部屋を出た。
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「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「来ないでえええ!! R-BECK! 私が分からないの!! おかあ……」
「ゴガkベエエエエエエエエアアアアアアアアアアア!!」
「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「母さん!! どうしてどうしてこうなった!!」
阿鼻叫喚が響き渡る別の星瑛代は
「キャハハハハハハハ!! 滅ぼせ滅ぼせ!! ここも私の物だああああああああああ!」
と高笑いしていた。