436Dead『あ』
「やっぱり! 何か長い棒を見ると!! フン! フン! フルスイングってしたくなるよね!!」
と言いながら望はバットでも振るかのようにバールをフルスイングする。
すると
「ふざけるなよ!! 希咲望うう!!」
という声がするがすぐに遠くに行った。
望は
「ああ、聞いたことのある声だ……誰だろうか?」
と言いながらフルスイングを続けていた。
望は進んだ先でバールを発見して少し隠れた位置でフルスイングを続けていた。
その為、大臣は見つけること出来ずにそのまま元来た道を戻ってしまったのであった。
望は
「フーン、もうちょっと広いところでしたいなあ」
と言ってスイングを止めた。
望のいるところは少し幅が狭かった。
しかし、スイングするのに問題はないと思い続けていたがやはり当たりそうになってあまり気持ちよく振ることが出来なかった。
望は道に出て
「フン! フン!」
と再びバールをフルスイングする。
「大臣! 待ってください!」
ゴシャ!
「あ!」
「ぐば!!」
部下の顔面にバールがぶち当たりしかも尖った部分が部下の顔面を貫いた。
望は
「うわ! ヤベえ!」
と言ってそのまま打っ倒れた部下の顔面からバールを抜こうと頑張って足で
「ふううううん!! ふうんん!!」
と引っ張った。
しかし、なかなか抜けず難儀した。
そして、
「もうちょっと! もうちょっとなんだ! 抜けてくれえええええええ!」
と言いながらなんとか
bシャア!!
と血を噴き出しながら
「しゃああ!!」
とバールが抜ける。
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「!! 希咲! 希咲望!! 一体どこだああああ!!」
大臣は縛っていた望がいない事に気付いて再び元来た道を戻る。
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「お兄ちゃん! どこおお!!」
「希咲いい! いるんでしょ!」
「全く……まあ国という敵を倒したのは褒めるが……いらない事してないと良いけど」
と言いながら瑛代と和子と剣子は探している。
ベルゲザズは
「うむ、まあ見つからんでもいいが面倒を起こす前に見張った方が良いだろうな」
と言いながら探していると
「希咲いいいい!!! ゆるさあああん!! 殺す! 絶対に殺す!」
と大臣の声が聞こえる。
瑛代は
「あ? 大臣? 戻ってきた?」
と言いながら探していると
「あ」
「……お兄ちゃん」
「貴様……何をしている」
望は大臣の部下を足蹴にしてバールを持っていた。
部下は顔面を刺されて死んでいた。