422Dead『国の阻止』
瑛代はそれを聞いて
「うわああ……マジ引くわああ」
とドン引きしていた。
ベルゲザズは
「何かあいつ等正義の為に一旦国民の安全を考えて地下へと逃げただけでまだ負けてなかったらしい」
「国民死にまくってんじゃねえか!」
と剣子がツッコみを入れた。
するとゲズアゾは
「ヒhッヒッヒイ!! ウケる!!」
と笑う。
ベルゲザズは仕方なさそうな表情で
「はあ? 何言ってんの? お前等が国民なわけがないじゃん、あいつ等からしたらお前等はただ金を搾り取る為だけに生かされている存在、まあ中には汚いウジネズミは本当に汚く地球上を這い回ってるだとか言ってるぞ? お前等はただの都合の良い何か、そこは分かっとけよ」
と教えてくれた。
和子は
「つまりその人達のお眼鏡に叶う人だけが国民ってことで良いの?」
「そうそう、分かってるじゃん」
とベルゲザズは和子の問いに答える。
瑛代は
「取り敢えずそいつらは今まで避難してたの? それ以外に何か用意とかしてた?」
と聞くとベルゲザズは
「まあ詳しい情報は交渉次第で教えるがどうでも良い情報だけ……お前国民共がゴミの様に食い散らかされる場面をエンターテインメントとして見ながら笑ってたぞ? 俺等はそんな奴等を見て笑ってたけど」
と教えてくれた。
和子は
「ああ……はいはい……なるほどねえ……」
と呆れている。
すると瑛代は
「何が目的? 交渉って……いったい何が必要なの?」
と聞くとベルゲザズは
「まあ奴等を倒すまで一時手を組もう、だが奴等が死んだら容赦なくお前等を殺しにかかる、降りかかる火の粉を払いたいだけだがそれでも奴等は面倒くさいんだ……地味に武器も強かったりする」
「まあ分かったよ……そっちもそれでいいならこっちはそれでいい……因みに俊敏性犬は返してくれる?」
「それはダメだ……こっちのアドバンテージを取られるつもりはない……交渉だって本人だ……まあ殺しても俺は今ここで死ぬことは無いけどな……お前もそうだろ? 瑛代?」
とベルゲザズの言葉に瑛代は
「確かに今ここで殺し合っても時間の無駄だ……薬の強さはどっちが上か知らないがこっちにも秘策はある」
「ほほう、つまり勝てる可能性もあると?」
「そうそう、でもあんたの情報がないと国に勝てるかも分からない……私も国はもういらないのに勝手な事されるのはごめんだし」
と言った。
それを聞いてベルゲザズは
「良いだろう……では一時手を組もう、それにお前等が俊敏性犬を狙っているのは知ってたからさっき別の施設に移動させた、残念だったな……」
「まあそうだろうね……だがこっちにも秘策は残してるし安心して恐れてね」
と言った。
するとベルゲザズは
「奴等は核爆弾を持っている……ゾンビの薬は弱いがそれでも核爆弾ってだけで不死身でもかなりの時間再生させないと戻らない……それで封印なんてされたら終わりだ、まずはそこを何とかして奴等をゾンビにして封印させる、それならばいいだろう」
「それって私必要?」
「必要、こっちで望は確保したが奴がやらかしそうなことを貰えると助かる」
「確かに」
と望の面倒くさい行動に警戒していた。
そして
「後はそうだな……突入するのに我々のゾンビでも大丈夫だが多い方が可能性は高い……我々もお前等のせいでだいぶ一族の数が減ったからな」
と笑っていた。