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43Dead『乙女の怒り』

「グガガアガアアアアアアアアアアアアアア!!」


と呻きながらクリーチャー型ゾンビは襲い掛かって来た。


「和子おおおおお!! しっかりいいいい!! 来てるぞおおおおおおおおおおお!!」


と言いながらアレックスは


ズドドドドドドド!!


とマシンガンを撃った。


バシュバシュバシュ!!


と血を吹き出し怯みながらもクリーチャー型ゾンビは襲い掛かって来た。

レベッカは


「取り敢えずバズーカ―を撃つ!!」


と言って用意したが


「少し……待って……」


と俯きながら銃口をクリーチャー型ゾンビに向けていた。


「か……和子?」


と剣子が聞いた。

だが和子は黙ったままだった。

そして


「よくも……私の顔に……ゲロを……」


とボソッと言った。

レリアは


「か……和子ちゃん……大丈夫?」

「大丈夫じゃない」


とその質問に即答するように言った。

そして、睨みつけるように


「私だって!! 乙女なんだよ!! ゲロをかけるなんて!! さいっていいいいいい!!」


と言いながら銃を


ズドン! ズドン!!


と2発撃った。

すると


ドシュン! ドシュン!


とクリーチャー型ゾンビの目に直撃した。


「ガガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


と呻きながらそのまま勢いよく転んだ。

それを見たアレックスは


「今だ!! 手榴弾を投げろ!!」


と指示をした。

そして


「それ!」

「オラあ!」

「フン!」

「えい!!」

「くらえ!!」


とみんな一斉に安全ピンを抜いてクリーチャー型ゾンビに投げつけた。

そして


ズドズドズドオオオオオオオオオオオオオオ!!



と爆音を放った。


「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

「グウ!!」

「ウウ……」

「ああああああ!!」

「うお!!」


と皆爆風を手で防いだ。

そして、煙が無くなっていくとそこにはボロボロになったクリーチャー型ゾンビがフラフラとしていた。

そこへ


「レベッカ!!」

「ええ!」


と言ってそのままバズーカ―を撃った。


「ぐがああが……ぐぐぐ」


とそのバズーカ―の弾はクリーチャー型ゾンビの口から体内に入った。

そして、


ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!


とそのまま体が爆発してバラバラになった。

破片はしばらくピクピクと動いていた。

そして、そのまま動かなくなった。


「ふー」

「よっ良かった……」

「シッシっ死ぬかと……思った……」

「はあはあ」

「ごめんね……皆」


と皆ヘたれた。

すると


ガコン!


「「「「「!!」」」」」

「ありがとう……無事でいてね……」


と声がして

ロープがスルッと垂らされ


「よっと」


アンジェリスが降りてきた。


「「「「「ア!! アンジェリス!!」」」」」


と皆喜んで駆け寄った。


「い! 生きてたんだね! よかっだよおおおおお……だずげられなぐでごべえええええんん!!」


と和子は泣きながら言った。

アンジェリスは


「ありがとう、和子……皆も無事で良かった」


と嬉しそうに言った。

他の皆も安心したように


「無事で何よりだ」

「ごめんなさい……でも良かったわ」

「心配したぞ」

「やっぱり他の人も乗ってたんだね」


と言った。

すると和子は


「そっそういえば! アンジェリスを助けた人は!」


と聞くとアンジェリスは


「皆良い人たちだったよ」


と言った。

それを聞いてアレックスは


「敵ではないんだな」


と聞いた。

アンジェリスは


「そんな言い方しないで!」


と睨みながら言った。

アレックスは


「わっ悪い!! そうだよな、敵ならお前を助けたりはしないしな」


と言った。

するとレベッカは


「それでその人たちはあなただけを残したのは何で?」


と聞いた。

和子は


「そっそうだよ! 私達と合流すればいいのに!」


と言った。

アンジェリスは


「それが、彼女達は生き残るために船に乗っただけで、私達のように戦うためじゃないみたいなの……だから目的が違う者同士が一緒になることは良くないってことでこのまま別行動するつもりらしいよ」


と言った。

それを聞いてアレックスは


「たっ確かに……俺らは戦う予定だが避難場所まで一緒にいてもいいんじゃないのか?」


と聞いた。

アンジェリスは


「私も言ったけどいきなり話したこともない人が一緒になって考え方が不一致の場合争いになる可能性があるって……特に彼女たちは生きる為に行動してるから他の仲間が死んでも無視するつもりらしいから多分そこから一緒に入れないって判断したんだと思う」


と言った。

それを聞いてレリアは


「そっそんな! 仲間を見捨てるってこと!」


と青ざめながら言った。

だがアレックスは


「そうか……たくましいな……確かに考え方が少し違うな……」


と言った。

レベッカも


「そうね……悪い考え方とは言い難いわね……こんな状況の場合は自分の命が最優先だし……」


と言った。

日本から脱出した和子も剣子も少し俯いた。

彼女達も見捨てる学校内でたくさんの人を見捨てた事によって、そして核が落ちるということで家族をも見捨てなければいけなかったからこそ何も言えなかった。

レリアはその空気を読んで。


「そっそうなんだね……ごめん……勝手なことを言って……」


と謝罪をした。

すると通風孔から1つの紙が落ちて来た。

レリアは


「?」


とキョトンとしながら紙を広げてみると


『許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない』

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


紙を慌てて捨てた。


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