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420Dead『娘もレイビン家!』

アンジェリスは話し終わったように


「つまりあんた達の良い両親ごっこはもう終わったの……そして、そのメアリーが死んであんた達はそれなりな理由を作ってレイビン家の世界の乗っ取り計画を実行に移したわけだよ……それが事の顛末でしょ? でなければここまで狂った世界を作ろうと何て思わないでしょ? 自分の大切な娘だと思ってるんだったらその一族や国のお偉いさん程度を殺す為にしかそのウイルスの力を使わないだろうし」


と言うとジョリザズは


「だったら! だったら国の意向を無視して娘のメアリーを先に治療の為に行った作戦はどう説明する! それがある限り俺がメアリーをそんな目で見ていた証拠は全て覆されるぞ!」


と言った。

アンジェリスは心底呆れた。


「だって……お父さん分かってたんでしょ? 国はお父さんに名誉を与えるつもりはないって……レイビン家の危険性を知ってたからこそ国はお父さんにその薬の所有権を奪おうとしてただけだってことぐらいは……だってシスターを殺して国が今まで封印してきた菌を解き放ったのはレイビン家だよ……そして、そんな反抗なんてすぐにバレるに決まってるじゃん……上級国民もさすがに自分達の金の出どころの税金が消えるのは惜しかったからこそこんな世界にせずに金を搾り取る為にこの国を守ろうとしたんだよ……それをお父さんが滅ぼした、レイビン家が滅ぼした、ただただ国は負けただけ……まあ今別勢力の国が出来てそれが今度はレイビン家を追い詰めてるから私はそこで勝たせて貰うよ」


と言った。

それを聞いてジョリザズは


「ハン! お前も俺等と変わらねえな! お前もお前も結局自分じゃねえか! お前にレイビン家の血が流れてるよ!」


と見下すように言うとアンジェリスは


「そんなことは当たり前じゃない……そして、今お父さんは負けてそこで 汚らしく死んで行く、私は勝つ方にレイズして勝利を掴む、まあまだ分からないけど……それでもあんたみたいに後悔は少ないと思うよ? まあそこでみすぼらしく汚らしく死に行きながら見てよ……娘の成長を!」


と嫌な笑い方をして


「じゃ! またねええ!」


と言ってそのまま出て行った。

するとジョリザズは


「フン! こんな娘だったとは! やはりお前はゴミだよ!」


そうして二人は別れていった。


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アンジェリスは思った。


「ああ……言いたいこと言った!」


とかなりスッキリしたようだった。

そして、


「さてと……瑛代達と合うにはどうすれば良いか……私は私で勝つ方程式を立てないとねえ」


と考えながら歩いていた。


『グオオオオオオオオおおおおおおおおおおおお!』

「おっと! 旬校長が近くに! 隠れなきゃ!」


と言ってアンジェリスは隠れた。

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