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419Dead『スッキリ二人』

「全く……2人って本当に分かりやすかったけどねえ……今までずっと仕事一筋で全ての事は家政婦に全任せの人間がいきなりメアリーが病気になった瞬間甘え声を出して……今考えると気持ち悪いんじゃなくてもはや茶番過ぎて笑えてきちゃうよ」


とクスクス笑いながら言った。

それを聞いてジョリザズは


「黙れえええええええええええ!! 貴様は妹の事を嫉妬してただろうが! いつもメアリーを睨んでいたことぐらい知ってるんだぞ!」


と喚いた。

それを聞いてアンジェリスは


「そりゃそうでしょ? だって病気になった瞬間分かりやすい様にメアリーを甘やかそうとしてたんだから、なんか複雑だったんだよ! 私も病気なら甘えれるのかなあって……子供が親に甘えたくなるのは普通の感情なのでは? まさか誤魔化すとでも思った? 誤魔化さないよ、私は……あんた達みたいに意地汚く自分のプライドを守ろうとは思わないよ」


と言い切った。

それを聞いてジョリザズは勝ち誇ったように


「フン、正直に言えば許されるとでも思ったのか! 馬鹿め! お前は本当に子供だな! お前があの子のストレスになってたんだ! それが原因であの子はいつも苦しそうにしていた! お前にあの子の気持ちが分かるか!」

「少なくともあんた達よりかは理解しているつもりよ……」

「抜かせ! お前が隠れて嫉妬しているのをあの子は気付いていたんだぞ!」

「そりゃそうでしょ? 言ったし」

「……はあ……」


とキョトンとしてジョリザズの時間は止まる。

するとアンジェリスは


「私ね、あんた達とは違ってていうかあんた達がいない間に小さなことでも本音を言い合うようにメアリーと決めていたの……だからね、私があんたに嫉妬してるよ! 羨ましいよ! 何であんただけ! って言ったことあるよ、そしたらメアリー何て言ったでしょうか? クイズです!」


と煽るように言った。

ジョリザズはニヤリと笑い


「それはきっとお前に失望したんだろうな……」


と言うとアンジェリスは


「いや、良いでしょって言ってした出しやがった……あの時が初めての喧嘩だったなあ……目あり頬を腫らして私に殴られたって言って2人に叱られたこと覚えてる? あんた達は病気のメアリーだけ見てたから私のボコボコの姿を見ても無視してたけどね」


と言った。

ジョリザズは


「フン、やはり屑が……そんなしょうもない嫉妬で妹を傷つけるとはな」

「まあ私が言って良いって言ったからメアリーも遠慮なくあんたらに伝えただけだけどね……それでメアリーはいったい何に気付いたと思う?」


と聞くがジョリザズは答えない。

アンジェリスは仕方なさそうに


「怒ってるときに笑ってるあんた達よ……日頃のストレスを丁度良く私が打ったことで発散理由を作った2人の嬉しそうな笑顔、メアリーとの喧嘩で消耗した私を咎めることでスッキリする2人を見て、嬉しそうな2人を見てメアリーはあんた達がどれだけ矮小な人間かを確かめたの……私の目線と合わせてね」


と言った。

ジョリザズは


「貴様等……貴様等は何なんだあああ!! 貴様等ふざけるなア!」


と怒鳴り散らす。

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