417Dead『置いてけぼりの』
グッタリとしたアレックスを担いで逃げていた。
瑛代は
「アレックスさん完全に活動限界来てるね……これじゃあ使えないねエ」
と言ってアレックスの置き場を考えていた。
そして、
「あ! あった!」
と言って近くにあったひっそりとした部屋があった。
それを見てレベッカは
「アレックスの扱いが雑になってるねえ……何か可哀そうな奴」
と言っていると京は
「ではアレックスさんの管理はレベッカさんにお願いしますね」
と言った。
それを聞いてレベッカは
「え!」
と言って驚く。
だが剣子も
「いや、可哀そうって言うから」
とレベッカに言った。
和子も
「やっぱり幼馴染なんですね! お願いしますね!」
と完全にレベッカに任せる空気になっていた。
レベッカは
「ちょっと! 戦闘員は多い方が……」
と反論するが
「じゃあ行くよおお」
と言って話を聞かず一行は俊敏性犬の檻電流を止める為に動き始める。
レベッカは
「ちょ! 待って! ちょおおおお!」
と言ってそのまま置いて行かれる。
だが
「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「な!」
旬が思いのほか近くで叫んでいるのですぐさま部屋に隠れる。
レベッカは
「結局ここで足止めかあ……」
としょんぼりしていた。
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「おおおお!! 近い近い! 早く行かないとおおおお!」
と旬の声を聞いて皆は必死に走っていた。
すると
「はあ……はあ……ばっでえええ」
とアンジェリスは明らかに息が上がっていた。
瑛代は
「おっと! レベッカさんと一緒に待ってもらった方が良かったかな!」
と瑛代は分析していると
「あああ……ああああ」
と枯れるような声を出していると
「あ! そこ道違うよ!」
と瑛代の言葉に気付かずアンジェリスはそのまま別の道を進んでしまった。
瑛代は
「……まあいいか」
「嫌良くないでしょおおおお!!」
と和子にツッコまれるが瑛代は
「あそこなら旬来ないよ、狭いし」
と言った。
和子は
「他にクリーチャーがいたらどうするの……」
と言うと瑛代は
「結局全部一緒だし運だよ運!」
と言って気にしなかった。
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「ヤバい……はぐれた」
とアンジェリスは状況を息を整えて理解した。
アンジェリスは
「まあでもここでも分かることがあるかもしれないし……ちょっと進んでみよう」
と言って辺りを見回しながら歩いていると一つの個室を見つけた。
アンジェリスがそこを開けると
「……そこにいたんだね……」
と呆れたような声を出した。