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42Dead『名刀』

5人は武器庫に急いでいた。


「こっち!! 急いで!! クリーチャーが遠いうちに武器を準備しないと!!」


とレリアは呼びかけた。

そして、


ガシャ!!


とドアを開いて皆は入った。

すると


「うわあ!! もうすでになんか荒らされてる!!」


と瑛代たちが勝手に武器を持って行った状態であった。

そんなことを知らなかったレリアは普通に焦っていた。

するとアレックスは


「もしかしたらさっきアンジェリスを助けた人が持って行ったのかもしれないな……真っ先に武器庫で自分を身を守る物を揃えているんだったらアンジェリスの命も大丈夫かもしれないぞ」


と言った。

それを聞いて和子は


「そっそれだったら安心だね……」


と取り敢えず落ち着いた。

和子は未だにアンジェリスを助けることが出来なかったことを後悔していた。

だが、無事でいるという可能性が高いと思うと不安が少し無くなったのであった。

剣子は


「これ……」


と言って武器庫の中から1つの刀を見つけた。

レリアは


「ああ、それは昔唯一僕に優しくしてくれた近所の日本人のお爺さんが打ってくれた刀だよ、僕の宝物なんだよ……お爺さんは僕が日本が大好きだと知ったからね……」


と言った。

剣子は


「どうして、そんな大切な物を……」


と聞いた。

レリアは


「だって緊急事態だろ、こんな状況になったならばいくら宝物でも武器ならば使うべきだよ、あのお爺さんも絶対に使うべきだと言ってくれると僕は信じてるし」


と言った。

剣子は剣を抜いて刃を見た。


「凄い、父さんも剣の目利きが出来て私もそれを見て育ったから多少は分かる……この剣を鍛えた人は良い腕をしている」


と言った。

アレックスは


「俺は日本刀がどんな物が良いかは分からんが確かに凄そうだな」


と言った。

和子も


「えっと……私も凄いと思うよ」


と言った。

レリアは


「それは君が使うといいよ、木刀だけだと多分これからの戦い大変だと思うし……僕が刀を使ったことが無いから使いこなせないと思うし……あ! でも手入れはお爺さんから学んだから万全の状態だよ!」


と言った。

剣子は


「良いんですか!」


と言った。

レリアは


「お願い、使ってあげて……その刀はこんな時のために生まれて来たのかもしれないね……だから」


と言った。

剣子は


「ありがとうございます」


と言った。

そして、その刀を見ながら剣子は


「この刀に名前はあるんでしょうか?」


と聞いた。

レリアは


「……」


黙ったままだった。

剣子は


「えっと……無いんでしょうか?」


と聞いた。

レリアは


「いや……あるよ……」


と俯きながら答えた。

和子は


「え……あるんですか? どんな名前なんですか?」


と聞いた。

レリアは答えにくそうに


「……マジギレズッパアアアン……」

「「「「え……」」」」


皆は固まった。


「グアガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


近付くクリーチャー型ゾンビが近付いているにもかかわらず

和子は


「からのおおおお?」


と言ったが


「いや、本当にそれがその剣の名前なんだって……」


と言った。

アレックスは


「ハハハ……お爺さんネーミングセンスはないようだね」


と苦笑いした。

するとレリアは


「いや、小さかったお孫さんが付けたらしいんだ……」


と言った。

それを聞いて和子は


「まっまあ……お孫さんなら仕方ないよね……うん、仕方ない」

「そっそうだな………」


とその言葉に剣子も納得した。

そして


「レリアさん、この剣大切に使わせて頂きますね……名前は言いませんが……」

「ああ……良いよ……」


と2人は納得した。

そして


「グガガアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

「って!! ヤバイ!! 近くまで来てやがる!」

「急いで用意しないと!」


と皆は焦って武器を選んだ。

そして


---------------------------------------------------------------------------------------


「皆……用意は良い?」

「ああ!!」

「OKです!」

「ああ! 私はすでに大丈夫だ!」

「僕も迷惑を掛けないように頑張るよ!」


そして、扉を開けた。

すると


「グガガガガガガ!!!」


と言いながら足に袋が引っ掛かっておりクリーチャー型ゾンビは滑って転んでいた。


「ええええ……」

「うわあ……」

「何で袋!」

「まあチャンスだしいいか!」

「そっそうだよね!」


すると


ベチャ!!


「うわあああ!! なんか臭いの当たった!!」


と和子は顔を青くしながら叫んだ。

剣子は


「えっと……この臭い……まさか……」


そして


「間違いない……希咲のゲロの臭いだ……車で漂ったから覚えてる……間違いない」


とレベッカがドン引きしていた。

和子は


「ヒャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


と発狂した。

その間にクリーチャー型ゾンビは態勢を立て直してしまった。


「うわああああ!! しまったあああああ!」

「早く準備をおおおお!!」


とアレックスとレリアは悲鳴を上げた。

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