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412Dead『消える消える心の残り』

「全く、酷いことをしてくれるよ……とてもベタな言葉を言ってしまうほど酷いことをしてくれる……」


と笑いながら拳銃を向ける。

清田は


「そんなもので僕に敵うとでも? そんな軟な武器では僕達は倒せないぞ? 全く最後までイライラさせやがる!!」


と睨み着ける。

瑛代は


「あそ、ならこれならどう?」


バン!!


と一発撃った。

それは卓夫に当たった。

卓夫は


「フン、痛くも痒くもない……本当に何がしたいんだよお前は……」


と言って刃に変えた腕で瑛代の首を


ズパン!!


と跳ね飛ばした。

瑛代は


「ああ、そうだね……すぐには効かないよ、即効性とはいえコンマほどで効くなら苦労はないよ」


と言った瞬間


「ぐが!!」


と卓夫は悲鳴を上げてその場で倒れる。


「!! どうした!!」


と清田は卓夫に聞いた。

しかし、卓夫は返事をしなかった。

それどころか黙ったまま蹲り


「……」


と声を出そうにも出せず目を見開きながら痙攣をした。

瑛代は


「ふむふむふむ、そういう効果か……さすがはベナさん」

「貴様! 何をした!」

「教えるとでも?」

「なら無理矢理聞き出してやる!!」


怒鳴りながら瑛代に刃を向けた。

瑛代は首がないまま銃を撃った。

しかし、清田は


「当たるかよ! そんな直線の攻撃を!!」


と言って難なく躱して瑛代の胴体を半分にした。


ゴシャアアア!!

ブシャアアアアアアアア!!


と大量の血液が噴き出して瑛代は


「全く……困ったものだよ……私を殺す気でいるつもり? 死なないよ?」


と言って再び再生をする。


「フン! 痛みはないのか?」


と聞くと瑛代は


「ふむ、それは全部切った……痛覚はない」

「ならば再生がおぼつかない程に切り刻んでやる! そしてそのまま暖炉にくべて燃やしてやる!」


と言って瑛代に集中して攻撃を繰り返す。

瑛代は呆れながら


「あんたさあ……私以外にもいるって気付いているよね?」


と言った瞬間


バシュン!


とどこからともなく弾が飛んできた。

清田はすぐさま避けたが第二発目が飛んできた。

瑛代は


「和子ちゃんって凄いね、そんな遠くから撃って当てれるギリギリを狙えるなんて」


と言った。

そして、清田は避けた先に剣子が


「はああああああああああああああああああああああ!!」


とマジギレズッパアアンで斬り込んできた。

清田は少し掠めたが避け切った。


「フン、刀ごときでこの僕を止めれるわけがない!! 死ねええ!」


と言った瞬間


「ぐおば!!」


と体の自由が効かなくなった。

清田は


「がばばば」


と震えながらその場に倒れ込む。

そして、声が出せなくなった。

意識が飛んでいく。

自分が消えていく感じがした。

あの時望に注射をくらった時と似ている感じがした。

しかし、それ以上に酷く、それ以上に苦痛が襲った。

清田の心は潰れ始めた。

それが一秒一秒ちゃんと分かる様に自分が消されていくのが分かった。

清田は


(あばあべ?)


と心の声すらも喋ることが出来なくなった。

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