397Dead『おそろ』
「レモン、負けた」
望はあっさりと敗北した。
アンジェリスは
「刀出来ましたか?」
と聞くと大吉郎は
「……うるせえ雌ガキ」
「出来たか聞いてんだよ……答えろ」
「まだです」
と強気で出たにもかかわらず瑛代の言葉にすぐさま恐怖して素直に答えた。
瑛代は
「んだよ……おせえな」
と結構イラっとした風に答える。
剣子は
「何だろう……人間国宝があまりにも悲しい状態になっているのが……物凄く悔しい」
と頭を抱える。
和子は
「時の流れは残酷だね」
と言った。
レベッカは
「まあ相手も女性を卑下してるんだしどっこいどっこいってことで良いんじゃない?」
と言って笑っていた。
アレックスは
「剣子も銃を使ってみるのはどうだ? 案外使えるかもしれないぞ?」
と言った。
すると和子は
「ダメ! それだけは!」
と止めに入ったが
「そうだな、貸してくれ」
と言ってアレックスからすでに受け取っていた。
そして、アレックスは
「大丈夫だって! まずはあの気に向かって撃ってくれ!」
と言って指を差した方を見た。
だが和子は
「今ならまだ間に合う! 止めさせて!」
と言ったが
バン!!
と一発撃った。
そして
枝が吹き飛んだ。
アレックスは
「おお! 狙いは外れたが悪くない! 何だよ和子! びっくりさせ」
グサ!
「がう!!」
と大吉郎はぶっ倒れた。
「……」
「え?」
とレベッカとアレックスは大吉郎の方を見た。
すると大吉郎の頭に枝がぶっ刺さっており
ブシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
と大量出血してその場に倒れた。
「あああああああああああああああああああああ!!」
と剣子は悲鳴を上げた。
望は
「うわ、グロ、何してるの?」
とドン引きしたような目で剣子を見た。
瑛代は
「ああああお爺ちゃんがしんじゃったあ……うわああああああ」
と棒読みで言った。
そして
グショ!
と枝を抜いていた。
瑛代は
「さあ! 再び働くのだ! 我が野望の為に! ロボット爺ちゃん!」
と言った。
そして
『リョウカイシマシタ、ワガアルジ』
と言って大吉郎は
ウイイイイイイイイイン
という機械音で傷が塞がり働きだした。
望は
「爺ちゃんに何したんだ?」
と聞くと瑛代は
「だって死んでたから再び脳を再生して無理矢理動かしてるだけだもん! 仕方ないじゃん!」
と言い訳した。
望は
「え? 爺ちゃん死んでたの?」
と聞くと瑛代は
「は? だって私達と最後に会った年齢が78だよ? 寿命来てるに決まってるじゃん、今のおじいちゃんは6台目だよ? お爺ちゃんの鍛冶師とおそろだよ!」
と言って笑っていた。
望は
「本当だ! お爺ちゃん鍛冶師としては確かに6代目だ! わああ! すげえ!」
と笑っていた。