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395Dead『一時停止』

望は


「取り敢えずゾンビになる為にレイビン家に取り入って……」

「聞こえてるぞ」

「知ってる、どうせバレるし……その辺に噛むゾンビがいればそいつに……」


と作戦をべらべらと喋っていた。

瑛代は


「お兄ちゃんは諦めたら物凄いよ、全部吐くよ……」

「おえええええええええええええええ!!」

「ほら」


と望は突然ゲロを吐きだした。


「くうっせああああ!!!」

「わずれでだ!! ごいずううう!!」


と皆が臭いに苦しんだ。

だが


「全く、私の管理がないと絶対に吐くんだから」


と言って望が車にゲロを巻き散らす前に袋の中にゲロを流れるように防いだ。

アンジェリスは


「酔い止め飲んだの……」


と鼻を押さえながら聞くと瑛代は


「お兄ちゃんは考え事したり薬を飲み続けているとあまり効果が無くなっていくよ……」


と言った。

それを聞いて和子は


「もおお! なんで最後の最終決戦まであなたのゲロに悩まされなきゃならないの!」


と言って鼻を抑える。アレックスは


「もう大丈夫か……」


と聞くと望は


「ふう、出し切った」


と言った。

レベッカは


「じゃあすぐにゲロを外に捨てて!」


と言うと瑛代は


「でも外にはゾンビがいるよ?」


と言った。

すると望は


「仕方ない……ここは誰かが外に出てこのゲロを捨てて来ないと……でもいったい誰が! ああ誰がこれを捨てて来るんだ! くそおお!! こんな時ゾンビになっても問題はないとか言ってくれる優秀な人間がいてくれればなあ!! あああ! 本当誰かいないかなああ!」


とあからさまな事を言った。

皆は


((((((絶対にこいつに行けとか言いたくねええ)))))))



と考えた。

しかし、誰かがいかないとゲロの匂いが充満して辿り着くまで食欲がなくなるような状態が続く。

その上


「うう……くさい」


運転しているベナさんが集中できない。

望の方を皆が見ると


「ほらほら、早く止めないと皆苦しいよ?」


とニヤニヤしながら言った。

それを見てアンジェリスは


「てめえ、まさかワザとか……」


と言うと望は


「いや、偶然」


と言った。

瑛代は


「そうだね、お兄ちゃんにそんな頭の良いことが出来る訳がない……だってお兄ちゃんだもん、私が優秀になる為だけにごみの様な脳細胞を手に入れてくれたお兄ちゃんだもん、仕方ないよ」

「うわ……こいつ俺の事侮辱した……」


と望は瑛代の悪口に対してそこら辺にあったバールで報復しようとするが、


キイイイイイイイイイイイイイイイイイン!


と防がれる。

瑛代は


「吐いた後の人の動きなんて目に見えるよ……」


と言った。

望は


「あ、止まった」


と車の停止を感じた。

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