388Dead『大きな檻と小さな檻』
奈々子は
(儲けもん儲けもん! まさかエイリアンに会うとは……これは儲けもん、だが安心させて一人一人ドンドンとこっちの実験の為に動物として教育してやるよ)
とニヤニヤしながら道を案内していた。
R-BECKは
「そういえばここ一体にはあの化け物や噛みつく星人は少ないのか? さっきから出会ってないと思うんだが?」
と聞いた。
それに対して奈々子は
「ああ、だって会わないようにルートを考えて進んでるからね、ここは安全地帯な道なんだ」
と説明した。
しかし、
(くふふひひひひひ!! さっきのクリーチャーは私が送り込んだんだよ……宇宙から飛来する船を二回もみたらその位置に移動して他のゾンビ共は排除するに決まってるじゃん、邪魔何てさせてなるものか)
と考えながら基地へと向かった。
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そして、
「ここだよ」
「ここは」
「何だが鉄臭い」
「ああ、周りも赤い液体が染みついたようだ」
と言って周りを見回す。
それを聞いて奈々子は
「ごめんね、あんな状態だから色々と調べるとこうなったんだよ」
とすまなそうに言った。
それを聞いてR-BECKは
「いや、こちらも悪かった、あんな状態を何とかするには実験やら解剖をして調べないといけないからな」
と言って申し訳なさそうにした。
BBOO+JOは
「私達にも手伝えることがあるなら言ってね」
と笑顔で言った。
奈々子は
「ありがとう! 大丈夫! 手伝ってもらう時にはお願いするから」
と言って部屋を出た。
「私はちょっと野暮用で、ちょっとそこで待ってて」
と言った。
そして、救命達は
「いきなりすぎたから用意は出来てないのかな?」
「そういえば船も一緒に持って行ってくれたが……この星の星人は優しい者がいるんだな」
と安心していた。
R-BECKは
「ああ、あの子がいなければ我々は死んでいた……感謝しないとな」
と言って寛いでいた。
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「色々と準備しないとな……ふふふ、エイリアンを拘束するにはどうするか……檻か? 檻かな? 睡眠薬を使っても眠るかな? だがバレればヤバいしな……やっぱり檻か! 檻だな!」
と言って大きな檻を用意した。
すると
「ア! 小分けにした方が良いかな! 良いよね! 小さいのを3つ!」
と言って大きな檻を
ゴシャアアア!
と潰して小さな檻を用意した。