384Dead『囮』
何とかO-13型から逃げきれたが油断できずに恐怖していた。
「糞……どうしてこうなった……ただの旅行だったのに……」
と言って涙を流していた。
BBOO+JOは
「うう……どうして……O-13型……」
と仲間の死の悲しみに暮れていた。
救命二人は
「お前等のせいだ!! お前等が!! 俺が……俺等が……同僚二人が……死んだんだぞ……」
と言って泣いていた。
もう一人も
「そうだ……俺等は……巻き込まれた……全部お前等のせいだ……」
と言って泣いていた。
すると
「そんなことを言っても……このままじゃ生き残れないわ」
と言ってHEOOは涙を流しながら言った。
R-BECKは
「分かってる……どうすればいいかを考えるんだ……」
と言って頭を悩ませていた。
救命達は
「そうだ! 通信をして助けを呼べば! 故郷に助けを!」
と言って通信をしたが
「……通じない……」
と言った。
もう一人は
「何で! どうしてなんだ!」
と慌てる。
するとR-BECKは
「無理なんだ……この星は遠さでは繋がらない……この船はもしもの時の為の救命用の連絡手段しかない……まさかこんなことになるとは思ってもみなかった……」
と言っていた。
それを聞いて救命達は
「なんでなんだよ!! もっとちゃんとしておけよ! ふざけんな!」
「そうだ! どうしてこんなことがああああ!!!」
と言って怒っていた。
HEOOは
「だから落ち着きなさい! とにかく今は生き残る為に考えなさい!」
「うるせえエ! 元凶が何偉そうにしてんだよ!」
と言って言葉遣いが乱暴になっていた。
もう一人は
「俺達はさっさと帰らせて貰うからな!」
と言って自分達が乗って来た船へと向かったが
ゴシャアアアアア!!
「「!! 何だ!! 一体!!」」
と言って窓を見ると
救命達が乗って来た船はO-13型に壊されていた。
救命達は
「……そんな……」
「糞……糞おおおおお!!」
と言って自分達の生き残る手段がなくなり絶望していた。
R-BECKは
「……すまない……だが生き残るぞ! 絶対に頑張って逃げるんだ……」
と言った。
するとBBOO+JOは
「取り敢えず……あの化け物を置いて逃げる手段がないならあの化け物をこの宇宙船から追い出すしかないわ」
と言った。
それを聞いて救命達は
「はあ! そんなこと出来るわけねえだろ! あの強さだぞ!」
「そうだ! 皆殺されちまう!」
と言って震えている。
するとHEOOは
「私が囮になってあの化け物をおびき寄せる……そして、ハッチを開ける場所まで辿り着ければ後はそいつを宇宙空間に放り出せればいいでしょ?」
と言った。
R-BECKは
「何を言ってる! それは俺がやる! 俺が気を付ければO-13型をあんなことにならなかった! だから!」
「それ以上は止めて!」
と言ってHEOOは怒鳴った。
R-BECKは
「……HEOO……すまない」
と言った。
HEOOは
「ごめんなさい……怒鳴って……でも……私は……O-13型がいないこんな……」
と言って泣いていた。
BBOO+JOは
「HEOO……」
と言って肩を摩った。
HEOOは
「私は……最後までO-13型と一緒にいたいの……だから……お願い」
と言って泣いていた。
R-BECKは
「……分かった……」
と言った。
それを聞いて救命達は
「これで」
「これで生き残れる!」
と言って嬉しそうにしていた。
R-BECKは悔し涙を流した。