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370Dead『もぬけの殻』

望は


「ふうう、なんか体の痛みも慣れてきたなあ……腹部分の激痛も麻痺してほとんど痛くないよ……目が見えないのも慣れて今だと普通に歩け……いた!!」


と言って壁にぶつかった。

アンジェリスは


「片目見えないんだから調子乗らないの……全く俊敏性犬を渡しちゃうからこうなっちゃうんだよ……」


と言って呆れていた。

望は


「え? だってあいつがいれば死ぬチャンスが少なくなるじゃん、光子の力が弱まった瞬間を狙って死へとダイブだ! どうせ地獄に行くんだ……さっさと刑期を終えて転生しちまえばいいんだよ……そ! いつかは終わるんだ! いつかは!」

「なら死ぬまで待てよ!」


と言った。

望は


「ははは、妹が俺を一生生かして働かすに決まってるだろ? アイツは昔から俺を扱き使って俺が酷い目に合うんだ、それにいつか死ぬのを出来るだけ早めれば地獄だってすぐに終わるじゃねえかよ」


と言った。

望の言葉に和子は


「そうですか……なら頑張れば……あんたがそんなこと言ってもこっちはあんたを利用するつもりだから覚悟してよね」


と言って施設を見回っていた。

そして、


「ふう、ここがゲズアゾの研究部屋か……やっぱり俊敏性犬もいないしもぬけの殻だね……」


と言ってアンジェリスは見ていた。

和子は


「ベイエーンちゃんもいないね……もう逃げたと考えた方がいいかもね」


と言った。

奈々子は


「取り敢えずここを乗っ取ることでここの設備を使う事は出来そうだね」


と言った。

しかし、


「あの化け物のいるこの研究所を貰うって……正気?」


と聞いた。

奈々子は


「大丈夫大丈夫、内の兵士がいればあんなのちょちょいのちょいだよ」


と言ってピースをする。

レベッカは


「取り敢えずこいつを狙うけど何とか動けなくして来たけど何とか逃げれたんだからあいつとはもう会いたくない……まあこいつしか狙わないんだろうけど」


と言った。

アレックスは


「奈々子よ……ここを貰うのはさすがに無理だろ……あいつも持って帰るって何のためだよ?」


と言った。

すると奈々子は


「へ? だってこの研究所はもうすぐ処分になる場所だから私がここの土地を貰いたいって言ったら瑛代ちゃんが許可をくれたんだよ? その情報知ってると思ってたんだけど? 乗っ取りってそういう事だよ? あいつ等はもうここに用はないみたいだけど私達はあるんだよ」


と言った。

それを聞いて剣子は


「何だよその用って」


と聞くと奈々子は


「望がここで化け物になりたがるって言ってたじゃん、だから望が失敗して他の奴がその化け物になったらどんな動きをするかを知りたかったんだよ……案の定良い素材が手に入ったよ、元々ここは私の映画の舞台として使う予定だし! 萎びた研究所って素晴らしい撮影場所じゃない!」


と言った。

他の皆は


「「「「「「「はああ」」」」」」」」


と溜息を吐いた。

望は


「そんな事だろうと思ったよ……」


と呆れていた。

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