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367Dead『チャンスはある』

「あああ!! あああああああ!!」


ベーォオは悲鳴を上げながら体を変異させていった。

望は


「何悲鳴上げてやがる! そうなるのは俺だったってのによ!! こんな世界から逃げれるときだったのに! てめえええが俺のその目的を邪魔するからだ! 自業自得じゃねえか! あの時邪魔さえしなければ俺の物だったのに! 俺の瞬間だったのに!! 貴様が! 貴様がああああああああああああ!! ゲズアゾおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

『はあ……何だい?』


と望の悲鳴のような声に反応した。

望は


「薬だ! 寄越せええ!! こいつらを殺すのもこいつもやるだろうが俺がなっても問題はないはずだ! 寄越せええええ!」


と言った。

するとゲズアゾは


『そんなもんはもうない』


と言った。

望は


「は? 何……無い? それはなんでだよ! ふざけんな!!」


と怒鳴るがゲズアゾは


『当たり前だろ? そもそもお前の為だけに使う薬だ、あんな使い勝手悪い薬何て不良品何て間違って使わないように1つだけにするだろ? 私は渡したぞ? 私は約束を果たした、だがお前はそれを使えなかった、それが結果であり運命だ………残念だが諦めてくれ』


とキッパリと言った。

望は


「……1つだけって……言ったな? 1つだけにするって……それってつまりここにはなくても他に無いわけではない……ならば俺はそれを使うチャンスはまだあるんだな! ここでの機会は奪われた、だがまだチャンスはある! 今ここで出来なくても! お前に会えれば! もしくは別の機会で使えるかもしれないんだろ! 糞! 待てるさ! 待ってやるさ! 答えろ! 次の機会はないのか! あるのか!」


と聞いた。

ゲズアゾは


『よく気付いた、瑛代の兄だけあるじゃないか……激高だけではなく冷静に人の話を聞くことは……いや都合の良い言葉だけが聞こえてるのか? それであっても良い……確かに、薬はまだある、ここには持ってきてはいない……私はもうここを脱出する……だが次の機会でお前に再び渡そう……次もまた条件付きになるがそれでもいいか?』

「条件とは?」


と望は聞いた。

ゲズアゾは


『そいつらがそこで死なない場合はまた協力してもらう、死んでいたら君だけで来ればくれてやる……それだけの事だよ』


と言ってブツ!!

と音声が切れた。

ベイエーンは


「ヤバいわね……取り敢えず私達は」

「そうですね、立ち去りましょうか」


と言って出口に向かう。

望は


「おいおい、俺も連れて」

「それはダメよ、あんたはここでこいつらを見と遂げる義務がある、万が一生き残ったらその後の仕事はあんたの役目になるんだから……またね」


と言った。

そして、ベイエーンはレアズの方を見て


「貴方は期待外れ過ぎたよ、もうちょっとは役に立つと思ったんだけど……まあ相手は奈々子ってことは確実に何かあるとは思ったけど……もう少し頑張って欲しいかな? まあいいけど」

「く!」


とレアズは二人を睨んだ。

そして、ベイエーンとエイズアは立ち去った。


「ぐがはいあいいいいううううううううううううううううううううう!!」


とベーォオは完全にクリーチャーになった。

望は


「取り敢えず俺は殺されないだろう……光子がいる限り、お前から襲わせてやるよ! てめえが先に死ねば俺は死ねるんだからな!」


と指を差して笑う。

光子は


「あんたが死ねばただ地獄に落ちるだけです、まああんたはそれで良いと思ってるですね」


と言って冷汗を掻く。

アレックスは守る様に前に立つ。


「させるかよ……お前のような馬鹿とあの化け物は俺達が倒すからよ」


と言った。

望は


「うわ……本当にされそう」


と言った瞬間


「キシャアアアアアアアアアアアアアアア!」


とデカくなった足をベーォオは大きく踏みしめた


ズシイイイイイイイイイイイイイイイン!


と大きい地鳴りがして足元がかなり揺れた。

望は


「おおっと!!」


と言って足元がふらついた。

他の者もこけそうになった。

そして


「ウガアアアアアアアア!!」


と言って望の方へと攻撃した。

鋭い足は望を叩き潰そうとした。

しかし


「あ!」


望は揺れのせいで前に進んでしまい攻撃を躱した。

そんな時だった


バシン!!

ヒュン!


と風を切る音がした。


「??」


ブス!


「があああああ!!」


尻の穴に激痛がした。


「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああ! いでえええええええええええええええええ!!」


と言って前に倒れると知りには先程捨てた注射針が刺さっていた。

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