363Dead『隙を見て』
望は
「はああ! そんな事ねえし! お前の妄想だし!!」
と言った。
アンジェリスは
「嫌絶対になるね」
と言っているうちに
「着いたぞ」
とレアズは言ってその部屋の場所に
「ここで待っておけ」
と望は明らかに偉そうに言った。
アンジェリスは
「フン、まあ縄で縛っていれば大丈夫と思うよね……普通」
と言って縛られている手の縄を袖に隠していたナイフで斬った。
「よし、結構きつく縛りやがって……うわあ! 手がちょっと紫じゃん!」
と言って血管が止められていたことに文句を言っていた。
そして、
「良し、剣子と和子を助けますか」
と言って2人の縄も斬った。
そして、
「起きて! 二人共! 起きて!」
と言って2人を同時に揺らした。
すると
「うーん」
「一体……何があ……」
と眠たそうにしながら2人は目を覚ます。
そして、
「そうだ! 私達捕まったんだ! エイズアさんに!」
と言って慌てていたが腕の縄が斬られていることに気が付いた。
剣子は
「アンジェリスが斬ったのか? ありがとう」
と言った。
アンジェリスは
「ああ、望が私達を一気にこの部屋で始末するために連れてきたから……エイズアさんは結構優秀だよねえ……気絶をちゃんとさせる辺り……望はそんなことを全く考えていないのか……」
と呆れていた。
和子は
「ああ……まあどんでん返しになるよねえ……全く」
と言って残念そうに言った。
呆れたように剣子は
「それより……あのバカがどうするかは光子の通信で分かったが……この場で気を付けるべきは」
「ベイエーンちゃんとエイズアかあ……ていうか……レアズさんもいるのにポンコツなのあの子?」
と残念そうに言った。
アンジェリスは
「あの子は戦闘以外はダメだからねえ……それにいつも格下ばかりしか相手にさせなかった部分が大きくて実戦経験が結構少ないんだよねえ……あると言っても不意打ちのみだから戦い系は苦手だし」
「……それはなんだか……もうちょっと育成方法考えなかったの?」
「まあ都合の良い様にしか使っていないってこと?」
「まあ取り敢えずはエイズアさんを気を付けた方がいいし、そこを焦点に置こうか」
「入るぞ!」
と望の声がした。
3人は一気に縄で縛られた振りをした。
すると
「おー! おー! お前等! 元気そうだな! ふあははははは!!」
と勝ち誇ったような顔をしていた。
和子は
「……はあ……何かあんたは……疲れるねえ」
と言った。
望は
「取り敢えずは俺がゾンビになる為の条件だから我慢してね!」
「ハハハ、我慢か! 馬鹿だなあ……」
と呆れていた。
望は
「とにかく! エイズアが今レベッカとアレックスも襲ってるみたいだし! てめえらの命運もここまでだ!」
と言った。
するとアンジェリスは
「レアズは?」
と聞くと望は
「奈々子を発見したから捕らえるって言って俺は今ここで見張れって」
と言った。
アンジェリスは
「うわあ……馬鹿だ」
と言った。