360Dead『下らんことを企む』
望は
「ありがとうね、いやあ君がいたとは」
と言ってヘラヘラ笑いながら歩いていた。
レアズは
「はあ……まあいい……君の仲間にコテンパンにされた」
と言って自分の不甲斐なさに落ち込んでいた。
望は
「大丈夫大丈夫、失敗から学べばいいとかいう人もいるがそんな器用な事が出来る人は結構いるだけで出来ない人も少なくわない……つまり俺等みたいなダメ人間が居てもおかしくないってことだ、本当に世の中おかしいよな……ダメ人間に優しい世の中になって欲しいものだ」
とすごく屑な願望を振りまいた。
レアズは
「貴様の様なゴミと一緒にするな……私は失敗を乗り越えて成長するんだ」
と言った。
望は
「え……すげえ……成長できるんだ……俺は絶対に無理なタイプだわ」
と言って自分のダメさを全力で言った。
レアズは
「はあ……じゃあ勝手にゾンビにでもなっていろ」
と言って鉢合わせ出来るように他の仲間達を探した。
望は
「まあ取り敢えず呑気に歩いてたら奴等の方が会ってくれるんじゃね?」
と言って周りを見ながら歩いていた。
レアズは
「そうなれば良いんだけどな」
と言っていると
「きっ貴様あああ!!」
と声がした。
望は
「?? 誰?」
と言うと
「あ、望様」
とナーマナもいた。
そして、
「あ、光子……その人は?」
と聞くと男は
「俺はベーォオ! 貴様に殺された恋人の仇! そして、この子達を解放するためにお前を殺す!」
と言った。
すると光子は
「望、死んだらどうなるか分かるです?」
と言った。
それを聞いて望は
「ヤバい! 殺されると薬を使えなくなる! 逃げるぞ! レアズ! こいつは俺の魂を縛り付けるんだ! こいつが力を使い過ぎた方が良いぞ!」
と言った。
それを聞いてレアズは
「捕まれ」
と言って望の腕を引っ張った。
そして、
「こいつら以外の奴等を見つけて薬を使った方が良い!」
と言って素早く走った。
望は
「うむ! 任せる!!」
「待て! この屑! 逃げるな!」
と言ってベーォオは追いかけた。
ナーマナは
「……私に関しては無視ですか……てかあの男勝手に」
「そうだね……まあ何か企んでいるから気を付けた方が良いです」
と言って光子は通信機を使って
「望がイランこと考えているです……気を付けてです」
と仲間に連絡した。
そして
「さてとです……とにかくあいつを放って置いて何とかゲズアゾを見つけるです」
と言った。
ナーマナは
「さっきまで会ってたのでは? 望様? でなければ薬だとか言わないのでは?」
と言うと光子は
「まあ確実に逃げてるだろうデス……取り敢えずは別の場所を探した方が良いです……もしくはこの研究所の機能を落とす事ぐらいです」
と言って冷静に判断した。