358Dead『掌握』
ベイエーンは
「そういえばあの時の船の盗聴で言ってたわね、警察庁長官のコネを貰ってるって……それって父親のコネなんじゃないの?」
と聞くと望は
「そうだよ、それに関しては確かに父親のコネだ……だが父親がまずコネを作るための状況下にあらないといけないんだ……それに関しては奴が……妹の瑛代が頑張った結果なんだよ、あいつは上級国民になるべくお父さんを警察庁長官に引き上げたんだがその上級国民の連鎖的な部分も狙っていたんだよ……」
「それがあんたの警察庁長官?」
と聞くと望は
「そうだよ」
と言った。
それを聞いてベイエーンは
「どんだけあんたのこと好きなのよその妹さんは……」
と呆れていると望は
「いや、俺が警察庁長官になるってことはあいつ自身の為だよ」
と言った。
それを聞いてエイズアは
「と言うと?」
と確認すると望は
「俺が人形として警察庁長官としていることで奴は警察組織を完全に掌握しようと考えてたんだよ……俺という警察庁長官を立てれば他の警察組織にも自分の手の者を入り込ませることが出来るし、しかも日本全体を掌握するために父親の長官である時間である程度の支配を進めていた、俺が長官になる場所はあいつがまだ支配出来ていない場所に配置して完全支配を狙ったからだ」
と言った。
ゲズアゾは
「ふーん、つまりお前がただ長官になるだけで日本を全て支配するのか……だが他の国はどうするんだ? それなら外交官になれば入り込ませることが出来るんじゃないのか?」
と聞くと望は
「ああ、それは俺もあいつに会って初めて知ったんだが……多分光子がその役目を負ってたんだと思うぞ? アイツの親がポルノ的有名人だし男社会でも女社会でもコネクションを作る様に指示を送ってたんだろうな……あいつももっと外国の勉強を何とか言ってたし……だから他の国は地味に奪っていったんだと思うぞ? まあこんなことが起こったから便乗して今世界を奪いに来てるんだけど……」
と言った。
ゲズアゾは
「我々の研究は本当にトップシークレットだからな、裏でも噂は閉じられていた」
と言った。
望は
「まあ多分あいつはいずれこういう事も起こるんじゃないかと考えてたんだと思うぞ? だって奴は行動を一瞬で判断しているし、こういう実験も進められているだろう、自分以外にも世界を取る者はいるだろう……その時に先手を取られればどうすれば勝てるかを考えるタイプでもあるし」
と言った。
それを聞いてベイエーンは
「凄い慎重ね、まあそれだけのバイタリティーがあるなら可能性はあるかな」
と少し引きながら言った。
そして望は
「まあ俺は別にあいつ等を襲っても良いぞ、あいつ等の事なんて知らん……俺は俺の目的を果たすだけだ……正直死んでもどうとも思わん、まあ俺も少し聞きたいんだが……」
ともじもじしながら言った。
ゲズアゾは
「?? 何だ?」
と聞くと望は
「それって俺の恨む相手を殺す様に仕向けること出来る?」
と聞くとゲズアゾは
「ああ、最後に残った憎しみ相手を襲うようになっていくからな」
と言った。