351Dead『闇』
美沙菜は練習を張り切っていた。
「あの……そのサンドバックまだ使うの?」
「はい!!」
「……元気良いね」
と美沙菜は嬉しそうにサンドバックを使う。
「ぐあがが!!」
とサンドバックの中で呻き声がする。
ベイエーンは
「……どうしてそんなにするの? 他にもサンドバックあるのに」
と聞くと美沙菜は
「昔お世話になったので返してるんです!」
と嬉しそうにしながら殴りつける。
すると
「ぼおほおおお!!」
と悲鳴と共に歯の欠片らしきものが落ちた。
ベイエーンは
「……そう……まあとにかく! 明日は試合だから頑張ってね!」
と言って
「じゃあ私はちょっと眠るよ! 準備もあるし明日じゃ!」
と言ってそのまま部屋に戻った。
美沙菜は
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「ぐbっががああああああああああああああ!! やべろおおおおおおおおおお! やべろおおおおおおおおおおおお!! ゆるじでえええええええええ!! あやまっる!! あやまるうううううううううう!」
「お構いなく」
と笑顔で言ってそのまま拳を当て続ける。
「はい! 注射時間!」
「いやあああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
と悲鳴を上げていた。
----------------------------------------------------------------------------------
そして
「仕上がった!」
「はい!」
と言って美沙菜はさっぱりとした感じでいた。
同時にサンドバッグは髪が白くなり廃人の様な感じになっていた。
ベイエーンは
「うーん……もうだめかな? 精神を回復させる研究かあ……」
と頭を書いて考えていた。
そして
「では! 行ってきます!」
と言ってそのまま試合に出た。
相手は
「ふむ、貴様が弟を苦しめた女か……まさかこんな女に……まあ良い……この場で私が格の違いを教えてあげよう」
と言って対戦相手のお爺さんは言った。
美沙菜は
「シネエエエエエエエエエエエエ!!」
と言って殴り掛る。
お爺さんは
「フン!」
と気合を入れて美沙菜の腕を掴んだ。
すると
「うお!」
とそのままお爺さんは美沙菜を投げ飛ばそうとしたが、
「……」
お爺さんは痙攣して
「うがあ!! あああが!!」
と言って投げ飛ばす前にその場で膝を折った。
「おや?」
とレフェリーは見た。
美沙菜は
「格闘技って……裏だから何でもあり?」
と聞いた。
レフェリーは
「一体何をしたんだ?」
と聞くと美沙菜は
「服の下に毒がありましたああ! これを使って動きを止めたんだよ!」
「ああうち武器の使用は禁止なんだけど?」
「そうか」
「そうです、なので敗北!」
と言われた。
すると
「ならば」
と言って美沙菜はお爺さんを殴りつける。
「ぐふ!!」
「うおりゃ! うおりゃ!」
とマウントをとって殴り続ける。
「!! え! ちょ!」
「ここでこの男も完全に壊しておけば一緒に敗北だよ! 別にいいでしょ? だって今この場は敗北で喧嘩何だから!」
「そうか! ならいいや! ってならんでしょ」
と言った。
止めたがもう遅くお爺さんは壊れた。
「……」
「良いぞ! 良いぞ! あの爺さんを壊せるとは! 普通は毒すらも凌ぐのに!」
「まさか服の下から毒を持って掴まれた瞬間に腕に打ち込むとは! ベタだがなかなかいけるな! しかも相手の知り合いを壊して冷静さを無くさせているとは!」
と客はなんだかんだ喜んでいた。
レフェリーは
「……勝者! エイズア!」
と空気を読んだ。