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345Dead『何か分からない』

和子は


「どうする? 敵だし殺しておいた方が良いのかな」

「まあそうでしょうね、ここで甘さを残すと自分の命を消すしね」


と言って剣子は刀を使って首を斬ろうとした。

すると


「く!!」


と言って手に煙球を出したレアズに


「! 和子!」

「うわ!!」


と言ってすぐさま和子を引っ張り、そのまま後ろに下がった。


ボコオオオオオオオオオオオオオン!!


と煙を立てた。

和子は


「あのまま殺した方が良いんじゃ……」


と疑問に思い質問すると剣子は


「もしあの煙球が毒が入ってたらどうする? 相手はもしかしたらマスクを持っているかもしれない、そして、その毒を吸わない様な手段を持っているのかもしれない、もしかしたら催眠ガスかもしれない、それだったとしても眠っている間に私達を殺す事が出来る、そうなったら元も子もない、それに……」


と言っているとレアズはそこからいなくなっていた。

そして、周りにネズミが眠っていた。


「やっぱり何か入ってたか……何が入っているか分からない以上無理に深追いするのもまずいよ、それに相手が自分と死ぬつもりで即死系の毒を使えば確実のこっちもやられた、相手は一人でこっちは二人、ならばこっちの被害の方が大きい」

「そうか……ごめん」


と言って和子は警戒しながら周りを見渡す。


「取り敢えずレアズちゃんが近くにいる可能性を考えて進もう、仲間もまだいるかもしれないし」


と言って前へと進んで行った。



「糞! 糞!! この私が! どうして!」


と言いながら足を引き摺りながら歩いていった。


----------------------------------------------------------------------------------


「あんたもここに居たの」

「……はあ、ベイエーン、貴方また騙されてるよ?」


とアンジェリスは残念そうに言った。

アンジェリスは


「あのね? ベイエーンは多分ちょろいからベルゲザズ叔父さんに完全に利用されていると思うよ?」


と言った。

ベイエーンは


「黙れ!! 黙れ黙れ黙れ! 私はあんたより優秀なんだよ! 凄いんだよ!」


と言って涙目になっていた。

そして


「エイズア! 殺しなさい!」


とエイズアに命令をした。

すると


「ええ! たかが子供ですよ! ベイエーン様自身で殺さないんですか! あ! そうですか! 怖いんですかああ! でも私美幼女は殺さない主義なんですよおお」


と言っていちゃもんを付けた。

ベイエーンは


「な! 私は頭脳担当なの! 力がある人に命令を与える側!」


と文句を言うとエイズアは


「ええ! でも貴方は私に優秀って言ったではないですか! きっと武道も貴方の方が凄いはずですのに! 見せてくださいよおお!」


と言うとベイエーンは


「……しょうがないわね」


と納得する。

アンジェリスは


「あんたは何でそんなにちょろいの……」


と呆れる。

すると


「コラアアアアアアアアアア!!」


と怒鳴り声がした。

ベイエーンとアンジェリスはビクッとして見ると

アンジェリスは


「あ、さっきいた街の人の中の……何かオッサン」


とボソっと言った。

すると


「ふん!!」


と鼻息を鳴らしながら近づいてくる。

ベイエーンは


「な! 何よ! 容赦し……」


ボゴオオオオオオオン!!


「gぶがあ!!」

「「!!!」」

とそのオッサンがいきなりベイエーンを殴りつけた。


「殴られたら痛いだろ! 痛いだろ!」


と言って馬乗りになって今度は頬ではなく正面の鼻から拳を振り下ろそうとする。

エイズアは


「おい」


と声色を変えて睨みつけながら腕を掴む。

オッサンは


「ああ? 今俺は教育してやってんだ……子供の過ちは大人が正さないといけないからな」


と言って自分の言っていることに何の疑問も持っていない様な雰囲気を巻き散らして殴ることを断行しようとした。


「いやあ! いやああ!!」


とエイズアはベイエーンを見ると前歯がへし折れており涙目になり頬が青く腫れ上がっていた。


「そうか……では貴方は子供の喧嘩を邪魔した挙句大人なのに容赦なく子供に暴力を振るったことを……しかも本気で女の子の顔面を殴ったことを過ちとして私が正しましょうか?」


と言って掴んだ腕のギリギリと締め付ける。

オッサンは


「ぐ! この女! 何て力だ! だが俺は何も間違っていない! 今からこの娘を沢山殴って沢山殴って血だらけになってちゃんと分からせないといけないんだ、暴力を振るわないと分からないこともある」


と言ってもう片方の腕を振り上げて


「いや! いやああ!! 止めてええ!!!」


と泣きじゃくるベイエーンに振り下ろそうとすると


「おい!」


ゴシャ!!


「!! うがあああああああああああ!!」


とエイズアはオッサンのもう片方の腕を蹴り折った。

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