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344Dead『暗殺者』

レアズは2人を睨み着ける。

と同時に和子は銃を抜き構える。

すると


「そんな物では私を殺せない」


と言ってスーッとレアズは姿を消した。

和子は標的が居なくなったが焦ることなく静かに銃を構えていた。

剣子は


「スー―――」


と深呼吸した。

すると


シュン!!!


と風を切る音がした。


キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!


と和子の首筋を斬ろうとするレアズの刃を剣子は防いだ。


「へえ、そっちはやるんだ……」


と言って


ぎりぎりぎり


と刃が擦れる音が響く。

すると


バアアアアアアアアン!!


と音が鳴った。

と同時にレアズは小刀を剣子の刀から離して後ろへ思いっきり下がった。

そして、そのまま顔を左に傾けて転び回った。

そして


ゴシャン!!


と後ろの壁がひびが入り小さな穴が開いた。

レアズは


「お前……なるほど……そこで撃つか……だがその女が居なければ貴様は斬られていた……つまり……お前は弱い」


と言った。

和子は


「そうだね……私にとって貴方みたいな相手は圧倒的に不利、距離を取って貴方を狙えば少しばかりの勝機はあるだろうけどこんなに近くだと弾を一人では当てることも出来ない……」


と言った。

レアズは


「そうだ、お前はその女がいないと何も出来ない……つまりその女を殺せばお前を殺すのは容易い」


と言って再び姿を消した。

和子は


「ふー」


と呼吸をしてジッと待つ。

剣子は刀を鞘に納めて再び待った。


ヒュン!


と再び風を切る音が鳴りそれと同時に


キイイイイイイイイイイイイイイイイ!!


剣子はレアズの剣劇を受ける。

レアズは


「ク!」


と言って再び陰に隠れて狙いを定める。

和子は


「どうして剣子ちゃんに勝てないと思う?」


と言いながら


バアアアン!

ドシャ!


とレアズは危険を察知して首を右へと傾けると先程まで顔を置いていた壁が砕けていた。

和子は


「私だって一応は頑張ってるんだよ……気配を読まないとゾンビに殺されちゃうからね」


と言って銃を的確に向けて


バアンバンバアアン!!


と三発撃った。

レアズはそのどれもを避けた。

次の瞬間だった


「ふん!」


と言って和子はレアズをブッタ斬ろうとした。

レアズは


「!?」


と驚きながらすぐさま剣子の攻撃を避けた。

そして再び和子を狙うが。


キイイイイイイイイン!!


と何故か攻撃を剣子に防がれる。

そして、その刃を傾けて下になっていた自分の刀を自由にしてその勢いで剣子を斬ろうとするが、


「ふん!」


と避けられてしまう。

と同時に


パアアンパンパアアン!!


と和子はいつリロードしたのか弾を補充したのか分からないぐらいに早く銃を撃って来た。

レアズは


「馬鹿な……何で私がすぐに勝てない!!」


と困惑していた。

剣子は


「君の戦闘スタイルは暗殺者として二スタイルだ、それが真っ向から勝負すれば勝てるわけがない……いくら暗殺の技術が凄くても陰に潜んでいつの間にか相手の命を奪うように努めてきた人間に正々堂々戦っても勝つ可能性は低い」


と注意した。

レアズは


「うるさい! 今まではこんなことは無かった!」


と癇癪を起しながら剣を振るってレアズを狙って銃を撃つ。


ゴシャ!


「ウッキイイグアアアア!!」


とレアズは足を撃たれてバランスを崩す。

和子は


「今!」


と言って


バアアアアアアアン! バアアアアアアアアアン!


と銃を撃って足を使えなくする。

レアズは


「何で……どうして私が負ける」


と信じられない様子であった。

剣子は


「暗殺者としてのスタイルを変えようとしても体はその教育に染みついている、無理にそれを止めようとすれば自分の本来の才能を失うぞ? 今私はお前の存在がここに居ると気付いている、それではどこから攻めても受け流される可能性はこちらが高い……武道を納めている私であればそれほどの剣劇は防げる、それでは暗殺者としての戦いは不可能だ。もしかしら君ほどではないかもだが武道家系の娘の私でもお前を屈服させられるかもな」


と言ってやって来た者を押さえ込む。

レアズは


「くそおお!!」


と悔しがった。

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