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326Dead『ゴキ』

食事を終え奈々子の話を終えた為、それぞれ次の研究所に向かうためにそれぞれ準備をしていた。

そんな頃望は


「はああ……俺別に何も用意する必要ないんだよなあ、酔い止め以外は」


と言った。

それを聞いてナーマナは


「着替えはどうするんですか?」


と聞くと望は


「は? 俺この服以外持っていないぞ? 全部破れて使えないから」


と言ってクローゼットを開けるとすでにビリビリの服まみれで本当に着ることの出来ない状態であった。

ナーマナは


「ではこの服を縫い合わせますので他の準備をしてください……例えば武器でも探してみては?」


と提案されて望は


「俺みたいな人間が武器を必要とするか? ゾンビになりたいのに……」

「拷問を受けさせられる場合は武器があった方がすぐに逃げれるのでは? 拷問は処刑と違って死なないように行うので苦しいですよ?」


と言われて望は


「良し、行こう」


と言って部屋から出た。

ナーマナは


「まあさすがにこの研究所から出ようとしたらすぐに警報が鳴るって言われてるしそんなことしないでしょう、顔認証や他の者の許可が出ているかも確認されるし」


と言って服を縫っていた。


--------------------------------------------------------------------------------------


望は


「ま、武器って言っても……銃は練習して使えるのと手榴弾ぐらい? それ以外は無理だしなあ……逃げようにも色々と面倒って言ってたし」


と望はベナに研究所の話を聞いたことを思い出しながら武器を探す。

そんな時であった。


ッブウウブブブブブブブブ!


と音がした。


「??? 羽の音? 虫?」


と思い見ると近くにゴキブリがいた。


「あ、ゴキちゃんだ……」


と言ってそれを見ていた。

ゴキは


カサカサカサ!


と動いていた。

望は


「うむ、これは……今は美味しい食べ物がるし別にこいつを食べる必要が無いな……どうするか……良し殺そう」


と言って近くにあったティッシュボックスを手に取った。

そして


「おりゃ!」


ぺシン!


と叩くが


カサカサカサ


と動いて逃げていた。


「さすがに早いな……だが!」


と言ってすぐに動いた位置にティッシュボックスを使って殴った。


ズシャン!


と言って抉れる音がした。


「良し!」


と言ってティッシュボックスの下を見ると

何もなかった。


「?? んあ? 何だ?」


と言って周りを見ると


「ううおおお!! 血の海!」


と周りが血まみれであった。



「何だこれ? どういうことだ?」


と言って血に滑る。


「うごあ!!」


と言ってそのまま倒れると


「?? 首から血が?」


と血が出ている場所が判明した。


「おお、俺の血か……びっくりしたあ……でもこれで死ねるのかあ……」


と嬉しさが心から溢れてくる。

望は


「うむ、長かった……長かったぞ」


と言ってしみじみしていた。

そんな時であった。


ブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブ


辺りが真っ暗になっていた。


「うおおお!! 全部ゴキ!」


と驚いていると


「キシャアアアアバアアアアアア!!!」


と言って望に一気に襲い掛かった。


「うががkが;じょあいえいじょふぉいあえいおjふぃおあえいじふぁじぇsふぁうぇjふぉいえjをいfじょいあ!!」


と奇声を上げながらゴキブリに食い千切れられていく。

血を噴き出しながら体から痙攣する。

するとゴキ達は一斉に離れた。

望は


「ごおぼあ! ばあふぁお!」


と血を吐きながら


(ゴキが俺を襲うとは……前は言う事を聞かなかったのに……だが何故それなら殺さないんだ……殺せよ)


と思いながら見ているとゴキ達はどこかへ逃げた。


「gぶあ! っがががあ」


(ふざけるな! 中途半端だろうが! さっさと殺せ!)


と心の中で思うと再び


ブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブv


と大量の羽音が聞こえてくる。

望は


(そうそう! 最初っからそうすれば!)


と思っているとゴキ達は大量の尖った鉄パイプを持ってきていた。


「ごば!?」

(なんだ? 何を)


と考えていると


ヒュ


と落として


ズサグザズサドシャ!!!


「がうがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」


と望の体中に刺さった。


「ぐあば!」

(嘘だろ……何でまだ死なない……でもこの出血量なら)


と考えていた。

刺さった場所は全て急所を外していた。

首も頸動脈までは斬れていなかった。

出血多量で死ぬ以外見つからない状態であった。

すると


(貴様……仲間をよくも……喰ったな……苦しめ……苦しんで死ね)


と頭の中に直接聞こえてきた。

望は


(あいつ等も大変だなあ……ゾンビの前にゴキちゃんと戦うなんて)


と心の中で思った。

そして、ゴキブリ達は望の元を離れた。


--------------------------------------------------------------------------------------


「ベナさん……兵器って何?」


とアンジェリスが聞くと


「望が食料として調達したゴキちゃんに改良を加えたの、それを使ってレイビン家を惑わすわ!」

「こっちは襲われないの?」


と聞くとベナは


「そうね……今実験中よ、まあ今は定期の廊下散歩中だけどね!」

「それって大丈夫なの?」

「今は皆に部屋にいるようにって言っているので大丈夫よ! 5分前かな!」


と言っていると電話で


『すみません! 望様が部屋を出てから流れたんですけど! 大丈夫なんですか!』


とナーマナの声がした。

ベナは


「ごめん……貴方の姿が見えたから大丈夫だと思ってた」


と言って気まずそうにした。

その後、望はズタズタの瀕死状態で見つかったが光子と俊敏性犬の力で元に戻った。


「畜生が!」


と蘇った望の第一声がそれだった。

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