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322Dead『保護者』

奈々子は髪を切って、少しメイクをした。

メイク道具は山田に買わせた。

山田は


「なあ……お願いだ、俺の家から出て行って」


と言うと


「あ?」


と言ってナイフを持って山田を睨む。

山田は


「ふざけるな! いつまでも俺を脅せると思うなよ! こっちは正当防衛と言って……」

「無駄だ、私を殺せば罪には問われなくとも少なからずお前はこの街での生活をすることが出来なくなり、ネットの進化が進めばお前の殺人が皆から取り上げられる。ならば私に脅されて使われていた方がまだましだと思わないか?


と言った。

それを聞いて男は


「糞……このガキ……本当に子供か」


と悪態を着く。

そして


「よし、これでバレない……私は山田奈々子としてお前が私を育てろ、育てないとネグレクトとして児童相談所に向かう」


と言った。

山田はビクつきながら


「わっ分かったよ」


と言って脅されながら市役所へ養子縁組の届け出を出した。

そして


「学校はもう少し立ってからだ、それまでは自分で勉強する、教材を買え」

「! 糞!」


と言って山田は死にたくないあまりに言われるままにした。

そして、映画日本や医学書などを大量に買わされて奈々子はひたすらに本を読み続けた。

山田は


「ほら飯だ」


と言ってカップ麺を渡す。

奈々子は


「ありがとう」


と言ってムシャムシャと食べた後


「片付けておく」


と言って山田が食べていたカップ麺の空き箱も捨てた。

そして、ずっと勉強を続ける

山田は


「どうしてそんなに勉強する?」


と質問をする。

奈々子は


「来るべき時の為に」


と言った。

そうして再び勉強を続ける。

そして、小学生になった奈々子は学校に通う必要があるのかと思えるほどに成績を上げていた。

奈々子は


(取り敢えずはやりたい事の為に実践もしないと)


と考えて野良猫などを使って実験をしていた。

奈々子はとにかくスプラッター映画を出来るだけ本物に近い存在にする為、引き裂いたり敢えてボコボコの殴ったりと卑劣な行動に出ていた。

クラスの皆はそれを見て異常だと思った。

しかし、変に関わればこっちも酷い目に合うと思い無視していた。

その後、度が過ぎはずめることが多くなった。

足を引っかけたり、机に落書きしたり、上靴を隠したりと色々と酷いことをしまくった。

そんな中奈々子は


「しょうもないなあ」


と呆れながらボソっと口にした。

そして、全て仕返しした。

そして


「貴方のお子さん! いや! 貴方が引き取った子は迷惑ばかりを他のクラスに掛けます! 迷惑です! ちゃんと親御さんと話し合いなさい!」


と言って山田は教師に睨まれながら説教を喰らう。

山田は


「糞……どうして俺が」


と涙を流しながらボソっと言うと


「貴方ね! 本当に最低ですね! 貴方は保護者なんでしょ! なら責任を持って育てるのが普通でしょ! そんな普通のことも出来ないんですか! 親なら何があっても子供を助けるのが普通なんですよ! 貴方は最低の屑です!」


と暴言を吐きまくった。

山田は


「ううう」


と涙を出しながら聞いた。

そして次の日、山田は自殺した。

奈々子は再び天涯孤独になった。

しかし、本当にかわいそうなのか……それは分からない。





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