307Dead『回想編終わり』
そして、
ガチャ
「話終わった!」
と瑛代が見計らったように入ってくる。
望は
「てめえ……いつからそこにいた」
と言った。
瑛代は
「嫌だなあ……さっきからそこにいたけど?」
と言った。
望は
「うおおお……」
と何かやるせない気分になった。
加奈は
「えっと……自分で話せば?」
と何となく聞いてみると瑛代は
「ごめんね……お兄ちゃん結構人見知りが多いから」
「その割にはペラペラと話していたけど?」
と言った。
瑛代は
「でもある程度あっていたでしょ?」
と言うと加奈は
「うーん……そうだろうか? 違うようなあ」
と言って少し悩んだ。
すると瑛代は
「まあ取り敢えずは私と動く以上はお兄ちゃんとも離しておかないと! お兄ちゃんはある意味で重要だからね!」
と言って笑った。
加奈は
「まあ私はあんたのお陰で自分の生きる道を見つけたからいいけど……嘘はつかないで欲しいなあ」
と言うと瑛代は
「それも私だよ……ある意味仲間にも嘘をついて自分の必要な事を達成するためにするわけだからそれも慣れて欲しいものだよ!」
と言った。
加奈は
「ああ……なるほどねえ……動く以上は瑛代の嘘も受け入れないといけないってこと?」
と言った。
するともう3人少女が入ってきた。
「ああ! 瑛代! 新しい仲間が出来たみたいなやつ!」
とツインテールのピアスをした少女が笑って話す。
すると
「奈々子? 落ち着いて」
「京……私の拷問も用意お願い」
と言って京と呼ばれた少女は
「加奈さんでしたっけ? 情報の収集はネットと拷問以外でも必要なので貴方の力が必要なんですよ……体を使った情報収集はなかなかうちのメンバーでは無理でして」
と言って微笑んでいった。
加奈は
「うわああ……胡散臭い」
と言うと京は
「まあそうでしょうね……瑛代ちゃんの力になれるからは貴方の実力次第だから」
と言った。
すると
「アハハ! 京ったら! 私の後に入ったのに何でそんなに偉そうなの!」
と言って笑う少女
京は
「黙りなさい、貴方が一番先に入ったからって私は隣で色々と忙しいの、誠子は情報をネットで集めることが係でしょ!」
と言った。
瑛代は
「はいはい、喧嘩しない」
と言って二人を止める。
そして加奈は
「ふむ、なかなかあくの強い人達ですねえ」
と言って笑った。
奈々子は
「ねえ、御願いがあるの……貴方って元子役でしょ?」
と聞いてきた。
すると加奈は
「?? そうだけど……どうしたの?」
と聞くと奈々子は
「私のスプラッター映画にも出てくれたりする? 遊びしてでのドンパアアアアアアア!! なシーンが撮りたいし!!」
と笑う。
瑛代は
「またその話はあとでね」
と言うと加奈は
「まあいいけど?」
と了承する。
奈々子は
「やった!」
と言って喜ぶ。
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そして、現代に戻り
「二人とも分かった? これが私と瑛代の出会いなの」
と言った。
2人は
「「なるほど……」」
「だから世界を取れたんですねえ」
「納得です」
と頷く。