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296Dead『執念深い』

中学のある教師が退職した。

原因は加奈の情報も含まれていた。

しかし、それだけでなく何か他の事も含まれていたが加奈は特に気にしなかった。

そして、瑛代は


「いやあ! ありがとう! これで私も生徒会長だよ!」


と言った。

それを聞いて加奈は


「?? どうしてそうなった?」


と不思議に思った。

加奈は教師を嵌める手伝いをしただけだという事は分かるがどうしてそれで生徒会長になれたのか疑問が口に出た。

すると瑛代は


「ああ! それはね! あの教師が私を気に入ってたくせにちょっとしたことで生徒会長の座を座らせなかったの! それで色々と情報を集めてあの教師を潰して私の手柄にしてその勢いで私が生徒会長になったんだ!」


と言った。

それを聞いて加奈は


「ちょっとしたこと?」


と聞くと瑛代は


「ああ……兄貴が色々と目を付けられてたからテストの点数を上げさせて私が少し点数を下げがったんだけどそれが気に食わなかったんだって!」


と言った。

加奈は


「ごめん……もうちょっと詳しくお願い」


と言った。

何故なら自分がこれから仕事をするのに何かを内緒にされるとこれから信じられなくなって仕事に支障が出てしまうのが嫌だったからであった。

加奈は自分自身の残り少ない人生である程度は良くしていたかった為、そこはとても重要だと思っていた。

すると瑛代は


「ふーん……そうだね……加奈ちゃんはもしかしたら仕事を少し頼まれて終わる関係になっちゃうかなあって思っていたんだけど……一緒に来てくれるって言うなら教えるけど……いいの?」


と聞いた。

加奈は


「うーん……私みたいな人間は社会の屑で後ろ指さされる存在だから基本は何かに巻き込まれるのは怖くないんだよねえ……ただ何も分からないまま不幸になるのはちょっと癪な部分があるから取り敢えず貴方にとことん付き合っていいなら一緒にいるけど?」


と言った。

瑛代は


「なるほど……ならばいっしょに来てくれると嬉しいかな!」


と言って手を繋いできた。

加奈は


(いつぶりだろうか……同学年の人と手を繋ぐの)


と少し心の中で思った。

加奈は


「ねえ……聞きたい事もう一つあるんだけど……それは歩きながら話せる?」


と聞いた。

瑛代は


「?? いいよ?」


と言った。

それを聞いて加奈は


「どうして私を一緒にいることに否定的じゃないの? 私が何をしたかを知らないわけじゃないでしょ?」


と言った。

すると瑛代は


「まあ私の情報だと貴方は別に犯罪を起こしていないけどマスコミが情報を売り物に知る為だけに偽善者ぶったことと売れる為に色々と枕したってことだけど……まああの時言ったように私はマスコミの偽善情報はあまり興味が無いの」


と言った。

加奈は


「それでも私は後ろ指さされる人間だよ? 本当の事がどうであれ……事実とは違っても嘘が社会の真実になっている以上は私は犯罪者で最低の屑女だけど?」


と言った。

瑛代は


「そうだね……だからこそ目を付けた」


と言った。

加奈は


「??」


と黙って不思議そうに見ていた。

瑛代は続けて


「まあ殺人というか拷問担当はすでにいるから貴方が本当は殺人を犯していないかどうかはどうであれ貴方がその体を売る行為に何の躊躇もないってことを知って貴方の演技力とその貞操観念は誰にも出来ることでないと思ったからだよ」


と言った。

加奈は


「まあ確かに私のその貞操概念は低いけど……そんなの私じゃなくてもお金を払えばいくらでもしてくれる人なんているんじゃ?」


と言うと瑛代は


「だって子役をして枕をして色々な人を喜ばして勝手に悲しんだ奴に潰されても尚貴方は生きて援助交際をして自分の綺麗と可愛さと美貌を手放さなかった……その執念は私に似ているところがある……貴方みたいなその執念深い人間こそが私は大好きなんだよ……私は世界を取ることを執念深く狙ってる……だから加奈ちゃんの様な自分を美しくある為に執念でおしゃれしたり人を虜にする人材は凄く良いの! だからこそ貴方は私の元に来てくれるかなあって後々交渉しようとしてたんだけど……貴方から来てくれたんだよ!」


と言って嬉しそうに言った。

加奈はそれを聞いて


(ああ……私のしてきたことは無駄にはならなかった……もう後は綺麗な美貌のまま生きて死ぬだけだと思ってたけど……ここに来て……残り少なくなった瞬間に劇的な運命を迎えた……なら私は瑛代ちゃんの世界征服を見れるところまで見てみたい……私はどれだけ瑛代ちゃんの役に立つんだろうか……)


と瑛代が自分の事を理解してくれていたことに少し嬉しさを覚えた。

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