287Dead『閉鎖』
セリスターは走る。
セリーヌを助ける為に走り続けた。
(待っていてください! 必ず助けて見せます! そして、お姉さんの命を奪った奴やその一族は必ず滅ぼします!)
と思い剣を抜いた。
そして、一つの扉を見つけた。
そこのには一つのボタンがあった。
それを見てセリスターは
「これは……これを押せば開くのか……よし」
そしてそれを押した。
すると扉が開く。
1秒経過
「セリーヌ! どこにいますか!」
と言って中に入る。
3秒経過
「セリーヌ!」
と言って周りを見渡すがどこにもセリーヌはいなかった。
すると一人誰かが横たわって寝ていた。
それを見てセリスターは
「そこの者! セリーヌ様は知らないか!」
と言って声を掛ける。
7秒経過
するとセリスターはその横たわっている男を見て
「きっ貴様は!」
8秒経過
「希咲望!」
と言って駆け寄った。
「貴様! どうしてここに! 今度こそその息の根を止めてやる!」
と言って剣を突き立てた。
その瞬間
10秒経過
ガシャアアアアアアアアアアアアアアアアン!!
と扉が閉まった。
セリスターは
「!!」
と扉を見た。
そして
「何だと! どうして! 糞!」
と言ってセリスターは望を無視して扉へと向かった。
そして
ドンドン!
と叩き開けようとするがビクともしなかった。
セリスターは
「糞! 何で開かない! まさか! 閉じ込められたのか!」
と言って悔しそうにする。
セリスターは
「糞」
と言ってそのまま項垂れる。
しかし
「諦めるな……ここで諦めるな! 絶対に出てやる!」
と言って立ち上がる。
そして
「こいつは……どうするか……ここで殺すか……しかし、もしかしたら開け方を知っているかもしれん……やはり生かしておこう……今は」
と考えてセリスターは望を今殺さないことを決めた。
そして
「おい! 起きろ! 起きろ!」
と揺さぶるが
「うるせえなあ……ファック!」
と中指を立ててそのまま寝返りを打つ。
それを見てセリスターは
「糞! この糞野郎が!」
とイライラしながら蹴り飛ばす。
「ぶっべ!」
と言って咳込みながらも目を瞑っていた。
セリスターは
「糞……体力を温存しよう……ここで倒れるわけにはいかない」
と思いセリスターはそのまま座り扉が開くのを待った。
--------------------------------------------------------------------------------------
他の騎士達は何とかもう一つの通りを見て扉を見つけるが
「kがああああああああああああああああああああ!!」
「嫌だ嫌だああ! ウワアアアアアアアアアアアアア!」
「くそ! 糞! こんなと……あが!」
「矢っ止めろおおおおおおおおおおお!」
と悲痛な叫び声がする。
一人の騎士は
「糞! 絶対にたどり着け! 辿り着くんだああああ!」
と叫びながら扉に触れる。
しかし、扉は開かない。
すると
『誰かいますか!』
と声だけはした。
その声は聞き覚えがあった。
騎士は
「セリーヌ様!」
『貴方は! 騎士のベルガゴダですね!』
と嬉しそうな声がした。
ベルガゴダは
「今開けます!」
と話すとセリーヌは
『そこにボタンがあると思います! それを押せば開きます!」
と言ってベルガゴダに言った。
ベルガゴダは
「分かりました!」
と言ってボタンを押してセリーヌを解放した。
セリーヌは
「ベルガゴダ!」
と言って嬉しそうに近づくと
グシャ!
「ぐああああああああああああああああああああああああ!」
ベルガゴダの腕は握りつぶされる。
後ろにいたクリーチャーはニヤニヤ湧いながら口を大きく開けていた。
するとベルガゴダは
「にげ……て」
と言ってそのまま
ぐしゃあああああああああああああああ!!
とベルガゴダはそのまま被りつかれた。
セリーヌは
「ごめんなさい……ごめんなさい……いやああああああああああああああああ!!」
と言ってクリーチャーがベルガゴダを食べている間に逃げていった。
そして突き当りに道が分かれていた。
すると一つの道にクリーチャーの後ろ姿があり
「ダメ! ここからじゃ! どこか! 右に!」
と言ってそのまま右の通りに入った。
そして、一つの扉を見つける。
そこには先程の部屋と同じようなボタンがあった。
そして
「ボタンを押せば!」
と言ってそのままボタンを
ポチ!
通した。
すると扉が開いた。
そこから
「扉が……開いた」
と驚くような声がする。
その声に聞き覚えがあった。
セリーヌは
「セリスター……」
と言ってそのままセリスターの元へと走った。
セリスターは
「セリーヌ様」
と言ってびっくりしていた。
そして
「ありがとうございます……皆様で助けに来てくれたのですね」
と言って嬉しそうに抱きしめる。
5秒経過
すると
「ううううん、うん?」
と望が目を覚ます。
望は
「あ……開いてる」
と言って扉を出た。
すると
「ああ……ここ閉めた方が良いのかな?」
と言ってボタンを押した。
そして
ガシャアアアアアアアアアアアアアアアアン!
と扉が閉まった。
望は
「さてと……出口かクリーチャー探すか」
と言ってそのまま言った。
--------------------------------------------------------------------------------------
セリスターは見ていた
そして
「止めろおおおお! 希咲いいいいいいいいいいい!」
と止めたがその言葉は届かずそのまま
ガシャアアアアアアアアアアアアアアアアン!!
と扉が閉まった。