277Dead『クリーチャーVS騎士』
ラダーは吐き気を催した。
目の前にいるクリーチャーは明らかに人間で無理矢理作ったような造形になっていた。
何故なら顔が完全に人間で体にい色々な動物を着けていた。
その上クリーチャーは今まで見てきたゾンビ共と同じような感覚があった。
マスクの者は
「ハハハ! 人間から作られているのはバレるとは思っていたが、ゾンビであることも察したようだな! 楽しみだ! 貴様等の顔面が悲痛に歪んで汚く反吐ぶちまける姿をな!」
と笑っていた。
一人の騎士は
「外道が……地獄へ落ちろ」
と言った。
それを聞いてマスクの者は
「ああ……良いよ」
と言った。
それを聞いて
「フン、貴様も自分の身の程を知っているようだな……」
と見下すようにラダーは言った。
それを聞いてマスクの者は
「何を言ってるんだ……人間如きが天国に行けると思うか? 特にこの世に進化という証を残すものには天国なんて生易しい世界が待ってるはずもない! 我々は地獄への片道切符を買う代わりに人類の進歩を手にしたんだ! それだけ我々は自分のやりたいことに進化の為に自分の将来何てもうとっくに捨ててるんだ! 貴様等の様に! 貴様等みたいな弱い人間の様に神は許しになるとか言って言い訳している連中に我々が負けるわけねえだろうがよおお!」
と言い切った。
それを聞いてラダーは
「フン、進化だと……悪行の間違いだろ」
と言うがマスクの者は
「まあ貴様等の常識ではそうだな……フン、これだからただの偽善者は……」
と見下す。
ラダーは
「覚悟は良いか……貴様の作ったクリーチャーにされた人間を解放したら今度は貴様の進化と言う悪行を止めて見せる」
と言った。
そして
「キエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!」
と悲鳴のような声を上げるクリーチャーは騎士達に向かって襲い掛かる。
「!!」
と一人の騎士は剣を構えるが
グシャン!
と背中から腹を切られて血を
ブシャアアアアアアアアアアアアアアアアア!
と噴き出す。
騎士の一人は
「はあ」
と気の抜けた声を出しながら
「嫌だあああああああああああああ!!」
と泣き叫びながらその場に血をまき散らしながら泣き喚く。
「いやだああああ! じにだくがあいいいい!!」
「ハハハ! 情けないぞ! 騎士とやら! そんな泣いて! ママが恋しいのか! すぐに連れてはいかん! もっとだ! 死なない急所を外して苦しめろ! アルマ!」
と言った。
ラダーは
「ク! 後ろから! 卑怯だぞ!」
と睨むように言った。
それを聞いてマスクの者は
「ハハハ! 情けない! 情けないぞ! たかだか不意打ち程度で卑怯とは! これが騎士か! これがお前等の強さか! お前等の正義か! 呆気ねえぜ!! ハハハ! 大したことのない信念だな!」
と騎士達を愚弄する。
騎士達は
「ふざけるな!」
「てめえ!」
「許さん!」
と言った。
「キエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!」
「クエエエエエエエエエエエアアアアアアアアアアアアアアア!」
と二匹は一気に攻撃を仕掛ける。
すると
「これが!」
「我らの!」
「力だああああああああああ!」
と言って皆2匹の攻撃を避けて
「くらええええええええ!」
と言って1匹に攻撃を仕掛ける。
そして
「フオオオオガアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
と一人の騎士は
「へ?」
の言葉を最後に消える。
そして
ブシャ!!
と二人の騎士の顔に血が飛び散る。
「は」
「嘘……だろ」
と言うとクリーチャーは3匹に増えていた。
マスクの者は
「アルマ! ジェシカ! ライド! 3匹で殺せよ」
と笑いながら言った。
ラダーは
「3匹も……しかも人間で……罪もない3人人間を!」
とマスクの者に睨み着ける。
するとマスクの者は
「っはあん! 最高! 兄妹パワーって最高!」
と腰を揺れしながら見ていた。
それを聞いてラダーは
「可哀そうに……何と酷い……醜悪だ……何と醜悪な奴なんだ……」
と怒りに打ち震えていた。
そして
「他にもいるかもしれん! 警戒しながらこの3匹を倒すぞ!」
と言った。
それを聞いて騎士達はあと数人だが
「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!」」」」」
と気合を知れた。
マスクの者は
「フーン……気合で頑張るか……」
と少しつまらなさそうに言った。
ラダーは
「フン、その不遜な態度がお前の首を絞める、お前は我々を侮りすぎだ……我々の力を見せる」
と言って騎士達は
「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」」
と声を上げながらクリーチャーに襲い掛かる。
マスクの者は
「行きなさい」
と言った。
だが
「!? んだ! 何で動かない!」
と睨むがクリーチャー達は
「も……うやだ」
「やめ……で」
「たずげで……」
と言った。
マスクの者は
「馬鹿な……感情も理性も取り払ったんだぞ……どうして……」
と驚く。
ラダーは
「フン! どうやら貴様は子の兄妹の心まで侮っていたようだな! 貴様のような人の心を弄ぶ人間なんかに! 人間は操れん! 子の兄妹を操れん! 我々が開放するんだ! 子の者達をおおおおお!」
と言って騎士達は剣を振るっていく。
クリーチャー達は体がどんどんと切り刻まれる。