表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

279/470

275Dead『寄せ集め』

セリスターは


「ドっどうした! 石を投げているだけだ! きっと何とか避けて奴らを倒せるんだ!」


と言って闘志を燃やさせようとするが

他の抵抗軍はもうすでに冷え切っていた。


「黙れ! 俺等には無理なんだ! 一生酷使されていい! いつ死ぬか分からない環境でもいい! 今のままでもまだ助かる道はある! だったら俺はそこへ行く!」

「ごめんなさい! ごめんなさい! 死にたくありません! 死にたくありません!」


と悲鳴を上げて皆は一斉に逃げていた。

ラダーは


「セリスター様! もう我が軍は我々の騎士しか残っていません!」


と言った。

バダジャもバイドも項垂れており完全に判断能力は無かった。

セリスターは


「糞! あいつ等! なんてことを!」


と睨み着ける。

それを見て望は


「何あいつ等……こっち睨んでさあ……あいつ等が勝手に喧嘩売って負けただけの話じゃん……俺ら今回悪い事はしてないだろ?」


と皆に聞くと


「うん」

「悪くないな」

「自衛だな」


とアンジェリスもレングレラも他のゾンビ兵達も納得していた。

アイザは


「その通りですぜ! 望様!」


と返事をする。

それを聞いていた女二人は


「え!」

「希咲瑛代様の兄!」


と驚いていた。

すると少女の方が


「あ! 風俗に来ていた人だ!」


と指を差していった。

それを聞いてバイドの幼馴染と言われた女は


「ええ! あの時は大丈夫だったんですか!」


と媚びるように言うと望は


「リアル……今は近寄らないで貰えます?」


と少し嫌そうにする。

それを聞いて


「「え」」


と二人は戸惑う。

するとアンジェリスは


「ごめんね、望顔面を燃やされた挙句罵倒されて殴られて股間を潰されたんだ……それでリアルの女性に対して……少し……」


と言って肩を叩いて説明する。

それを聞いて二人は


「それは……」

「さすがに酷い」


と同情をした目で見た。

望は


「もう俺にはアニメがあれば良いよ……正直童貞を卒業しようと思っていたのが間違いだったんだ……」


と寂しそうに言った。

それを聞いて二人は


「あのアルマとか言ってた人ですよね? 何であの人あんなことをしてくれたんでしょうか?」

「あの人のせいでこっちも結構迷惑をしていたんだけど……私もアイザさんと言うお得意さんを失うところだったし」


と迷惑そうにしていた。

アイザは


「あの人のせいで斬られたんだよなあ俺も……何なんだろうか」

「本当に申し訳ございません、こちら当店の割引券です……経営者様へのお話は通しております」

「それならいいよ!」


と言った。

それを聞いて望は


「経営って大変だなあ……雇った人の知り合いのせいで酷い目に合ったら責任を取らないといけないんだもん……それに雇われている人にも迷惑がかかるって……うわああ……これ見ていると働きたくねえ……俺自身も迷惑を掛けそうなのにああいう連中と会ったら自分の立場も悪くなるのかあ……コミュニケーションとかマジしんどそう」


とぼやいた。

それを聞いてアンジェリスは


「そうね……あんたコミュニケーションと言うか言葉遣いとか結構適当だし大変そうね……敬語とか出来なさそう」


と言った。

レングレラは


「まあ瑛代様がこの世界を支配すればもうそんなコミュニケーションとかに煩わされることは無くなりますよ」


と言った。

そして、望は


「まあ俺は死にたいんだけどね……もしくはゾンビ化……」


と言った。

そして、望は


「それにしてもあっという間だったなあ……石ころを投げて殺すだけでやっぱり十分だな……只の相手にイシツブテを投げる程度で人が死ぬことを知って奴らも自分では敵わないと思ったんだろうな……だったら最初っからしなければいいのに……ま! 所詮は寄せ集めだし仕方ないか……イベント気分だったんだろうな」


と言った。

アンジェリスは


「まあ勢いだけって感じの一揆だったね」


と言った。

レングレラは


「あのセリスターはまだやる気みたいですよ」


と言った。

望は


「ふうーん、まあ入れてみたら? 中に入れたらこっちのもんだよ……瑛代もいないし町の人間を殺そうものなら奴らは犯罪者だよ」


と言った。

それを聞いてレングレラは


「さすがに入れるのはあ……」


と困っていた。

それを聞いて望は


「では住民を一時避難させよう……変な騎士が不法侵入しました! 皆様避難所に言って下さいって」


と伝えるとレングレラは


「まあそれならいいでしょう……おい」

「「は!」」


と言ってゾンビ兵二人は走って行った。

そして


「君達もありがとう……君達のあの兄以外の家族って?」


と聞くと妹さんの方は


「私だけです」


と言った。

それを聞いて望は


「レングレラ、俺の権限って今使っても問題は無い?」


と聞くとレングレラ


「うーん……仕事をする者が減るのはちょっと……」


と言うと望は


「君達は力仕事系の鉱石回収は?」


と聞くと二人は


「私達はしていません……あの二人がしなくていい! 僕らが頑張るからって言って」

「でも最近では仕事の文句と給料が減らされるところを見てああ……ダメだわと思ってあの店に」


と言うと望は


「じゃあアイザ君だけか……一人ならいい?」


と聞くとレングレラは


「それなら」


と言った。

そして、望は


「じゃあ君達今日からこの国の人ね……妹は俺に権限を少しの間くれてるから」


と言った。

それを聞いて

3人は


「え」

「嘘」

「いいんですか!」

「いいよ、あの兄を入れないなら、後幼馴染」


と言うと二人は


「「当たり前です!」」


と言い切った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ