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271Dead『文句は必ず出る』

バイドはセリスターに聞いた。


「セリスターさん、どうして私達に力を貸してくれるんですか? どうしてこの恵まれない我々なんかの為に……」


セリスターは


「私だって、ここに来たのは理由があるんだ……ある男を追っている……その男のせいで我々も沢山の被害と大切な姫を失った、奴は理不尽に我々を侮辱して我が兵を誘惑して化け物にした……その上沢山のわが友たちを失った……私はそいつを許せない……絶対に仇を取らねばならないんだ」


と言った。

それを聞いてバダジャが


「そうだったんですね……そいつは許せません! 俺もそいつを絶対に倒して見せます!」


と言った。

セリスターは


「ダメだ、奴は油断できん、それに奴はこの国のトップの親族の可能性がある」


と言った。

それを聞いてバイドは


「まさか……希咲瑛代という女の……」

「おそらくな……だからと言って私は止まれない」


と言った。

それを聞いてバダジャは


「知っているぞ……俺の親友が……レードを殺した元凶だと聞いた……その上アルマの純潔を金で奪おうとして逃げられて強姦しようとしたあの屑か!」


と言った。

それを聞いてセリスターは


「糞! やはり奴はどこに行っても変わらん……全く反省の色すらない! 姫に恥をかかせた挙句殺した屑が!」


と怒りに打ち震える。

それを聞いてバイドは


「そこまでの事を……許せねえ! 確かトーラスも奴のせいで国に連行されたと聞いた! 確か国のトップが弟と妹を人質に取って脅したと聞いた!」


と言った。

セリスターは


「なるほど……兄妹揃って屑か……許せん」


と言った。

そしてラダーは


「セリスター様……準備が整いました……いつでも行けます」


と言った。

それを聞いて


「分かった……時が来たようだ」


と言った。

他の皆も


「我々も奴らのやり方に反対です! 絶対に許せない!」

「俺もだ! 絶対に許せない!」

「私だって! あの女のせいで家族が皆ゾンビになったわ! こんな時に自分のエゴばかりを叶えようと私達を利用して酷使するような奴なんて! 絶対に倒す!」


と皆は殺気立っていた。

それを見てセリスターは


「分かった! 皆! 行くぞおお!」

「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」


と戦いに向かった。


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望は


「あの人……本気で何考えてんの? 俺追うぐらいなら自分の国どうにかしろよ……まさか瑛代の国奪って自分が正義みたいな感じで新しい国を作る気? 酷使されている国民の正義のヒーローにでもなるつもり? 馬鹿なの? それただの征服だからね……糞じゃん、俺の妹を悪く言う価値は無いからな!」


と言った。

それを聞いてレングレラも


「全くですよ……こっちはちゃんと報酬を支払って娯楽を与えているのに……それなのにそれでも自分は恵まれてないとか言っちゃうんですか……あの人は全く」


と呆れていた。

望は


「取り敢えず石持って」


と言った。

それを聞いてゾンビ兵達は


「え?」

「石ですか?」


と聞いた。

望は


「うん、石、持っといて」


と言った。

それを聞いて皆は


「えっと」

「はい」


と言って石をゾンビ兵達は持った。

するとセリスターは


「貴様等は! この国にいる者達を差別して! 利用し! 彼らを酷使して! 苦しめている! 罪悪感は無いのか!」


と叫ぶ。

レングレラは


「それ……俺達にやっていたことですが……貴方達は自分の事に関しては棚に上げるんですか……って言いてえええ」


と怒りに打ち震えていた。

望は


「うん……スゲエ気持ちわかるわあ」


と頭を抱える。

ゾンビ兵は


「それに比べると瑛代様はちゃんと報酬を与えているし飯も売っているし娯楽も与えているし稼ごうと思えば稼げるチャンスもあるのに……」

「ああ、前の俺等に比べればまだ恵まれてるだろ」

「そうだよな……何でそんなこと言われるんだ……俺等……」


と呆れていた。

望は


「まあ人間は環境に慣れるとその環境下での不幸を感じやすくなるんだ、だからいつまでたっても人間は不幸だと思ってしまうし文句も尽きないんだよ」


と言った。

レングレラは


「ああ、なるほどお……俺もこんな世界になる前も一応は文句あったし」

「そうだな……それもそうか」


と納得するゾンビ兵達であった。

望は


「まあ取り敢えず襲ってきたらこっちも何とかしないとな」


と言った。

セリスターは


「希咲望! 貴様とその妹がその元凶だ! 許されることではない! 貴様等に上に立つ資格は無い!」


と言うと望はスピーカーを使って


「お前も上に立つ資格ないと思う!」


と言った。

それを聞いてセリスターは


「黙れ! 貴様みたいな屑に言われたくはない! 私を侮辱するな!」


と言った。

それを聞いた他の国民は


「そうだ! お前なんかと一緒にするな!」

「お前等は自分の事しか考えてないだろうが!」

「貴様等は正義の鉄槌を受けるべきだ!」


と聞こえる。

望は


「なあ……君達は不満ある? 俺達は俺達の事しか考えてない?」


とレングレラとゾンビ兵と国にいる国民に聞いた。

すると


「いや」

「結構楽しく暮らしてる」

「俺等も結構文句ない」

「外の人はどうかは知らんが俺等は楽しい」


と言った。

そして、望は


「ええ! 俺等のトップに反対のないものもいまああす!」


と言って反論する。

それを聞いてセリスターは


「ここに居る国民の言葉を聞けと言っているんだああ!」


と言い返す。

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