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270Dead『横流しと偽札』

セリスターは人を雇い鉱石を横流しして貰い、そのを材料に抵抗軍の武器として使用していた。

その中である男に鉱石を入手する手段を用いた。

その際、鉱石を手渡す際にある程度のお金を要求された為、そこのお金を何とか用意しようとしたがなかなか手に入らなかった、その為アルベルガーダの騎士達と共に偽物のお札を作った。

そして、それを渡した。

男は気づかず、鉱石を渡した。

男は胡散臭く、その上明らかに正義寄りの男でもなかった。

その為、本物を与えて何か良くないことを企むことを防ぐためであった。

だが男は、予想以上に下種であった。


「いやああ、今日も鉱石を沢山横流し出来そうですよお! これだけあればどれぐらい貰えるんですかねえええ?」


と言って笑う。

セリスターは


「これぐらいでどうだ?」


と聞いた。

男は


「えええ……すくなあああい」


と言って難癖をつけた。

セリスターは


「フン、分かったよ……これぐらいでどうだ」


と言って大量のお札を渡した。

男は


「イヒヒヒヒ! ありがとうございますううう!」


と言ってお札を数える。

セリスターは


「その金……どうするつもりだ……そんなにあって何に使うつもりだ?」


と聞いた。

男は


「フン! 色々に決まってるじゃねえか! 色々! これだけあればここで楽しんだ後あの国に入っても色々と楽しめそうだなあ! ああ口で言っちゃった! まあいいか! お前等には関係ない事だしい!」


と笑う。

セリスターは


「フン、下種め」


と言って見下す。

男は


「はあ? まあいいや……一々ムカつくなあ」


とボソっと言った。

セリスターは


「ところで……何でいつもこんなに多くの鉱石を横流し出来るんだ? 明らかに多すぎるんじゃないのか? どんな方法を取っているんだ?」


と言った。

それを聞いて男は


「まあ多少のお金を払って他の者にも鉱石の横流しを手伝ってもらってるんですよおお! やっぱり数の力はすごいですよねええ!」


と言って笑う。

セリスターは


「多少のお金か……ちゃんと働いた分としての文句のないお金を払ってるんだろうな?」


と聞いた。

男は


「……ええ! 払っているぞ!」


と笑って答える。

するとセリスターの横に


「セリスター……こいつの記録を洗いました」


と言って一つの紙を渡した。

するとセリスターは


「これは何だ……働かせている者達の持って来た鉱石を買い叩いているみたいだが?」


と言った。

それを聞いて男は


「ええ……そうですが? 貴方達に関係ありますか? こっちはこっちのやり方があります」


ともう嘘を吐く様子もなくゲロった。

セリスターは


「貴様……そんなことをして人として恥ずかしいと……」

「思いませんね、生きる知恵と言って欲しいです」


とあっさりと言い切った。

するとセリスターは


「そうか……君のような人間なんてもう見たくもない」


と言って


グシャ!


「うがああ!!」


と言ってそのまま腹から出血させながら倒れる。


「おのれええええええ……おのれええええええ……糞野郎がああああ……正義面しやがってえええええええ……俺のやり方に文句があるのかああああああ……」


と憎しみの目を向けた。

セリスターは


「貴様に言われたくはない……そのまま苦しんで死ね」


と言って出血して苦しんでいる男を無視してどこかへ行った。

男は


「ぐぞおおおおお!! あの糞ガアアアアアア!!」


と睨むが動けずその場で


「うげええええええ!! いでええええええ! いでええええ!!」


と涙を流した。


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瑛代は笑いながら


「いやあああ……結構鉱石取れたねえええ! 良かった良かった! 次は犯人を捜そうか……偽札と鉱石の横流し犯人の正体を……」


と言って京に語り言掛ける。

京は


「それならもう調べがあります」


と言って


「この男が横流しを指示してどこかに渡していた模様です」


と言った。

瑛代は


「どれどれえ?」


と言って男の写真を見て


「なるほど……そこの男かな?」


と言って指を差す。

すると京は見ると


「血を流して死にかけてますね」

「そうですねえ……」


と言って倒れていた男を見る。

男は


「たずげでえええええ」


と言って泣いていた。

瑛代は


「うん、いいよ!」


と言って薬を打って助けた。

男は


「何だこの力が漲るような感覚は!」


と言って笑っていた。

瑛代は


「うむ! 君は鉱石を何で横流ししていたんだい?」


と聞くと男は


「ある男が俺に金を払うから横流しをしろって! その金を使って買うからと言ってな! そして俺のやり方で鉱石を買い叩いていたらあの糞に斬られたんだ! 糞! もうちょっとで金を使ってここで女を抱いてその後国に入って豪遊しようと思っていたのに!!」


とキレていた。

瑛代は


「何で買い叩いていたって気付かれたの?」


と聞くと男は


「なんかその男の部下なのか知り合いなのかそいつが俺のやり方を洗って教えやがったんだ……」


と怒っていた。

瑛代は


「フーン……そうか、因みにその金偽札だよ」


と言った。

男は


「……殺す……」


とガチでキレた。

瑛代は


「そうか! で? その男が何て名前か知ってる?」


と聞いた。

男は


「えっと……セリスター? だった」


と言った。

瑛代は


「そうかそうか! ならばそのセリスターに復讐がしたいわけだ! 良く言った! 君は頑張った! 隠し持っている鉱石とかない?」


と聞くと男は


「えっと……これとか?」


と言って一つの鉱石を手に取ると瑛代は


「取り敢えず君は今日からあの国に入ってもらうよ、推薦って奴だ!」


と言った。

男は涙を流して


「……マジですか」


と言った。

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