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260Dead『潰れた望』

望は途中まで絶叫していたが


「……」


黙り込んだ。

アンジェリスは


「気絶した?」


と聞くと加奈は


「いや! 目が泳いでる! 意識自体はある! もはや虚無の世界に誘われている可能性が!」


と言って急いで運んだ。

アンジェリスは


「俊敏性犬! 俊敏性犬のところに行けばこの傷も何とかなるかもしれない!」


と言った。

だが加奈は


「傷はね……でも心の傷は治るか」


と少し不安そうにしていた。

そして、何とか皆の場所へと辿り着く。

すると剣子は


「……何があった……」


と白目になりながら聞いた。

そこには目を見開き泳がしている望が横たわっていた。

和子は


「……股間から凄く血が出てるんだけど……生きてるの?」


と聞いた。

アンジェリスは


「何とかギリギリ生きてるみたい」


と言った。

するとレベッカは


「えっと……その人は?」


と加奈の方を指を差す。

加奈は


「私は細田加奈、この一帯の風俗店のボス的存在だよ!」


と言ってアへ顔ダブルピースであいさつした。

それを見てアレックスは


「うわあ……」


とちょっと引いた。

それに勘付き加奈は


「ああ! 今引いたな! 私の全力見せてやる!」


と言って大きな胸を持ってアレックスに摺り寄せる。

アレックスは


「フン、俺の様な人間にそれが聞くと……」


と余裕をこいたが


「なっなんだ……なんか変だ」


と言って顔を赤くする。

そして、加奈は


「ふふ、触り慣れてるから大丈夫だと思った? ふうう」


と耳元に息を吹きかける。

アレックスは


「うう!」


と怯んだ。

その瞬間加奈の手は一瞬にしてアレックスの局部を触る。


「うわあああ」


と恥ずかしそうにしながら声が漏れる。

すると加奈も


「うっうっ……私も……ハアハア……滾ってきちゃった」


と言って顔を赤らめながら息を頬に荒く当てる。

アレックスは我慢が出来なさそうにズボンに手を当てる。

すると加奈は


「はい! 私の勝ち!」


と言ってすぐさま離れる。

アレックスは


「……糞おおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


と滾らされたものを発散できずに悔しがる。

そして、そんな簡単に自分を滾らせた加奈を


「貴様……只者じゃないな……ハアハア」


と睨む。

加奈は


「フン!」


と鼻で笑う。

アンジェリスは


「俊敏性犬! 早く噛んで!」


と言って望を噛み付く。


「ガウン!」


そして、望の股間は完全再生する。

だが望は未だに目を泳がせている。

和子は


「……本当に大丈夫? これ? 動く?」


と聞くが


「「さあ?」」


とレベッカと剣子が言った。

すると


「皆お待たせええ!……ちょ! どうしたのお兄ちゃん!」


と驚いて瑛代は駆け寄る。

光子は


「どうやら股間の玉を潰されたみたいです……残酷です……」


と悲しそうに瑛代に伝える。

瑛代は


「……加奈……そいつ誰?」


と険しい表情で聞く。

近くにいたレングレラは


「うう!」


と少し恐怖した。

加奈は冷汗を掻いて


「確かアルマとトーラスとか言う男です……男の方が暴力を振るおうとしたのでアンジェリスちゃんと共に望様を非難させるべくその場を離れました」


と報告した。

瑛代は


「そう……名前さえ分かればやりようはあるわ」


と言っていつになくキレていた。

加奈はにやっと笑って


「瑛よおお……そのトーラスって奴! あんたがこんな制度を作ったから悪いんだ! そしてこの男はその報いを受けたみたいなことを言ったわよ!」


と報告した。

レングレラは


「ちょ! 火に油を注ぐようなことを!」


と慌てるが瑛代は


「そう……文句があるのね……捕まえたら話しぐらいは聞いたやる……そしてその上で論破してやる……まあ相手は正義を掲げているような奴だから何言っても無駄だろうがね」


と言った。

それを聞いてアンジェリスは


「そうね……この状態でそれを言い訳に出すぐらいだし、てか人の話は聞かない奴だったわ」


と言った。

そして、皆は国に入りそれぞれ瑛代の住んでいる屋敷の部屋に入った。

そして、6人は瑛代と加奈と待ち合わせて病室にいる望の元へと訪れる。

瑛代は


「お兄ちゃん……大丈夫?」


と不安そうに聞く。

望は


「……レーラちゃんってかわいいよな」


と言ってテレビに映っている望が大好きなアニメキャラの名前を言った。

それを聞いて瑛代は


「……うん……そうだね」


と言う、

望は


「やっぱりな……可愛いよな……この子たちは俺を裏切ったりしない……リアルなんぞとは違い……絶対に……」


と言ってテレビから目を離さなかった。

和子は


「これは……」


とさすがに哀れんだ目で望を見る。

剣子は


「望? 近くに可愛い女の子もいるぞおお?」


と言ってアンジェリスを近づける。

すると望は


「うるせえ……リアル」


と言って見向きもしなかった。

それを見て加奈は


「うわああ……完全にリアル女子を見限った」


と言って悲しそうにする。

アンジェリスは


「無理もないわ……お金を払って抱くはずだったのに寧ろ顔面を殴られ焼かれ、ゴールデンブレイクされたんだから……寧ろこうなっても仕方ないわ」


と言って頭を抱える。

光子は


「これ……戻らないです」


と言って残酷な言葉を言った。

瑛代は


「お兄ちゃん……ちょっと二次元好き寄りがあったから……あんなことがあって完全な物になっちゃったわ」


と言った。

瑛代は


「これでもね……お兄ちゃん女の子は二次元の方が好きでもリアルの女の子もそれなりに嫌いではなかったの……それなのに……それなのに」


と悔しそうにする。

すると


「瑛代! 捕まえたわ! この国に弟と妹がいた!」


と誠子は言った。

瑛代は


「良し……そいつらを人質にしてアルマとトーラスを呼ぶぞ」


と言って、お兄ちゃん復讐劇が始まる。

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