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259Dead『再起不能』

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!! ま゛ま゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛いだいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


と望は絶叫する。

そのまま宙に浮いた状態から倒れ込み股間を手で押さえていた為、顔面から


ブシャアア!!


と地面に叩きつけられ血を噴き出す。

しかし、そんな痛みすらどうでもいいぐらいの激痛と恐怖と絶望が望を襲っていた。

涙は出なかった。

何故か出なかった。

ただただ絶叫が鳴り響く。


「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」

「望!!」

「望さん!! だっだ! 大丈夫!!」


とアンジェリスと加奈は望の元へ駆け寄る。

その間に


「大丈夫か! アルマ!」


と男が縛られたアルマを解いてお姫様抱っこする。

それを見て加奈は


「きっ貴様! 何のつもりだ! 自分がナニを殺ったのか分かっているのか!!」


と怒鳴る。

しかし、男は


「何をやっていると聞きたいのはこっちのセリフだ! か弱い女性を! 恥を知れ! 屑共が!」


と言い返す。

それを聞いてアンジェリスは


「ふーん……ずいぶんの言い様ね……あんた名前は?」


と聞いた。

それを聞いて男は


「貴様等の様な屑に誇りある名を語る事なんぞせん!」


と言った。

それを聞いてアンジェリスは


「へえ……そう、じゃあ分からないから人がヤろうとした女を横取りした意味から横取りヤリ野郎と言いますね!」

「そうだね……いいな! 横取りヤリ野郎!」


と加奈も賛成した。

それを聞いて男は


「糞……トーラスだ! 貴様等の様な奴らに蔑称で呼ばれるよりマシだ!」


と仕方なく名乗った。

それを聞いてアンジェリスは


「そう……トーラスね……で? お前……これどうしてくれるの? 何てことするの? あんたみたいな奴のせいで望のこれが潰れてるよね? 取り返しつかないよね? 責任取れんの?」


と怒り気味で言った。

それを聞いてトーラスは


「なぜ俺がこいつに責任を取らんいけないだ……この屑の自業自得だろ」


と言う。

加奈は


「はああ! てめえ! 舐めてんじゃねえぞ! 金の払ったこいつを屑だと! こいつは払うべき金を払い童貞卒を得よとした! それが罪みたいに言ってんじゃねえぞ! 貴様の尺度で語るんじゃねえ!」


と言った。

それを聞いてトーラスは


「黙れ! 金を払えば何をやってもいいとでもいう気か!」


と反論する。

加奈は


「うるせえええ! ナニする店で金払ったらナニしてもいいに決まってんじゃねえか! 馬鹿かてめえは!!」


とすかさず反論する。

トーラスは見下すように


「この外道共」


と言い切った。

アンジェリスは


「は? 何言ってるんですか? てめえ……ふざけるなよ……加奈は当然のことを言ってるわよ……金だけを貰えるとでも思ってんの? その金を貰う代わりに何か対価を渡すのが常識でしょ? それが今彼女らによって作られてるんだからそれに従うのが普通じゃないの?」


と言う。

トーラスは


「黙れ! そもそもあの国のトップが皆で手を取り合えるようにしっかりしていればアルマはこんなことをせずに済んだんだ! こんな状況で自分を優位に立たせて下の者を見下すような奴がトップに立つとは! 愚かなことだ!」


と言った。

それを聞いて加奈は


「それは私の領分ではありません……何関係ない事を盾に自分の言葉を恰も正論の様に飾り付けている……今はヤる場所で金を払いその対価分を払わないその屑の話をしているんだが? それに、こういう店はこの世界が壊れる前から……寧ろ昔からあるだろうが……そんなことも分からずに生きて来たのか? てめえ」


と呆れたように言った。

トーラスは


「どうやらお前等みたいな屑共には話が通じないようだな……言っておくが俺は女だろうが子供だろうが悪い奴には容赦しないぞ」


と拳を握る。

それを見てアンジェリスは


「うわああああ……引くわああ……暴力で解決しようとしている……」

「本当にこいつマジか……だが私達は戦い向けじゃない……それに負傷した望さんもいる……ここはこいつを運ぶぞ!」

「うん!」


と言って二人は近くにあった布を使ってタンカーを運ぶように望を


「望! しっかり!」

「気を確かに持て!」

「キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!」


と絶叫する望を運んでいった。

トーラスは


「大丈夫か? もう何も心配いらないぞ」

「トーラス……ごめんなさい……レードが……レードが……」


と泣きじゃくる。

トーラスは


「お前が気にすることは無い! 全部あいつが悪いんだ! お前は何も気にするな!」


と言って頭を撫でる。


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