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256Dead『もう一つの脳』

望は顔面がアルコールで濡れそのままろうそくの火で引火した。

ボオオボオオと音を立てて望の顔面を皮膚を溶かしていく。

そんな中望は痙攣をおこしながらもう一つの脳が作動していた。


(ヤリたい、ヤリたい!! ヤリたい!! ヤリたい!! ヤリたい!! ヤリたい!! ヤリたい!! ヤリたい!! ヤリたい!! ヤリたい!! ヤリたい!! ヤリたい!! ヤリたい!! ヤリたい!!)


望のもう一つの脳が望の行動を決める。

望の頭の脳はその欲望に従った。

望のもう一つの脳が勝手に体を動かした。

望の手は近くにあった花瓶を手に取ってそれを顔面に賭けた。


ブシャアアアアアア!!


と燃えていた顔面は鎮火した。

そして、焼けただれた顔面は肉と骨が見えた状態で近くにあった剣を手に取りそして


ブウンン!!


と投げつける。


ザシュ!!



「!! がああ!!」

「レードオオ!!」


とアルマは叫ぶ。

望の投げた剣はレードの腰辺りに突き刺さった。

望はアルマを見て


「おんなあああああ……おんなあああああああ」


と荒い息をしながら近づく。

アルマは


「う! げえええええ!!!」


とあまりの君の悪さに吐く。


「あああ……」


と同時にレードは倒れ込む。

そんなことお構いなしに望はアルマに迫り近くにいたレードを踏みつける。


「うぐ!!」


と悲鳴を上げてレードは意識が朦朧とするのか震えていた。

そんな中望は


「ヤろう……ヤろう……おんなあああああああ!!」


と言って大声でアルマを掴もうとする。

しかし、


ガシ!


と足を掴まれアルマをぎりぎり掴むことが出来なかった。

足を見ると倒れたレードが汗を掻きながら望の足を掴んでいた。

そして


「にげ……ろ……あるま……逃げるんだ……」


と言って時間を稼ごうとしていた。

望は


「はなぜえええええええ!! かずがああああああああ!!」


と言って剣の柄で


ゴシン!! ゴシン! ゴシン!!


と叩きつける。

レードは


「うぐう! あがあ!! あああがああ!!」


と悲鳴を上げて血を吐き出す。

アルマは


「レーード!! お願い! 止めてええ!!」


と望を止めようとする、

だがレードは


「逃げるんだ! 今!! ぐぐう!!」


と望の攻撃に耐えながらレードは叫ぶ。

望は


「じねえええええ! じねえええええ! このゴミ屑ガアアアアアア!!」


と言って掴まれていた足を無理矢理動かしてレードの顔面を蹴りつける。


ドシャアア!!


「がああ!!」


とレードから鈍い音が鳴り悲鳴を上げる。

アルマは


「レード! 貴方を置いて! 逃げるなんて……」


と言うがレードは


「ばやぐううう!!」


と言う声と共に渡されたお金と望の5万を持って


「レード……ごめんなさい!」


と言ってその場から走って逃げる。


「なんだなんだ!」

「望様! 一体何が!」


という声が遠くから聞こえる。

アルマはその声とは逆方向で逃げる。

望は


「までええええ!! まだヤッテないいいいいいい!! っ戻ってごおおおおいいい!!」


と叫ぶが


「いがぜるがああ」


とレードに再び足を掴まれる。

レードは


「死んでも……はなざない……貴様に……彼女を……守る……最後の俺の……役目だああ」


と言ってギッシリ望の足を掴んで離さない。

望は


「ごのぐぞがああああああ!!」


と言って近くにあった菩薩像でレードの顔面を


「ぐらえええええええ!! かずがあああああああああ!」


と言って殴りつける。


ゴシャアアアア!!!


と血を噴き出しながらレードは


「があばああ!!」


と血を吐く。

さらに止めず望は


ゴシャアア!! ゴシャアアア!! ドシャアアア!!


とレードの顔面を潰す。

しかし、いつまでたっても望の足からレードの手は離れない。

望は


「しつごい!!」


と言って今度は自分の足を掴んでいるレードの腕を叩きつける。


ゴキャア!!


と骨の折れる音、


「しねええ! しねえええ!!」


と必死に叩きつける。

そこへやってきたバイザーとレングレラが


「のっ望様!」

「どうしたのですか! これはいったい!!」


と言って顔面が焼きただれた望を見て青ざめる。

と同時に


「ガウン!」


と俊敏性犬が望を噛む。


「ぐが!!」


と一瞬望は動きを止める。

そして、見る見るうちに望の顔面は元通りになる。

それを見てレングレラは


「これが……俊敏性犬の治癒の力……望様だけが回復する力」


と言った。

望はそれでも


「じねえええ! じねええええ!!」


と言ってレードを菩薩像で叩きつける。

鈍い音が鳴り響く。

そんな中止めたのはバイザーであった。


「望様! 落ち着いてください!」


と言って菩薩像を取り上げて望を落ち着かせた。

望は


「フウウウウウ!! フウウウウウウウ!!」


と言って息が少しずつ整っていく。

そして


「はあはあはあ」


と頭の血が引いた。

そして、冷静になった望は


「ううう……うううううううう……うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」


と泣きだす。

バイザーは


「一体何があったんですか……」


と聞くと望は


「いぎなり乱入ざれで俺の邪魔じだああああああ!!」


と大泣きする。

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