255Dead『怒りボルテージ沸点越え』
レードは走ってその噂の風俗へと向かった。
すると二人の男が話し合っていた。
どうやら一人はゾンビ兵、そして一人は黒いスーツを着た男であった。
レードは
「ここからなら入れるか」
と少し遠くにある上ることの出来る場所を見つけた。
どうやらこんな世界の為かセキュリティーもそこまで厳重ではなかった。
その為、レードは楽々と侵入で出来た。
そして、中に入ると
それはそこでしか味わえない素晴らしい声がした。
だがレードはお気に召さず
「なんてことだ……こんな最低な男共がか弱い女性を!」
と悔しそうにする。
そして、
「今日は……楽しんでくださいね」
と震えるアルマの声がした。
そして、そのアルマのいる部屋と思われる場所から
「うへへへへへ」
と厭らしく笑う男の声がした。
それを聞いてレードは我慢が出来なくなった。
そのドアを
ガシャン!
と開ける。
「アルマ!」
と叫ぶとそこにはパンツ一丁でアルマの前へ迫る男がいた。
男はレードに気付いて
「んんだよ! 乱入プレイは頼んでないぞ! お前何なんだ!」
と指を差して怒鳴る。
そんな男にレードは我慢が出来なかった。
「おい! 何をしている! さっさとどっか行っちゃえYO!!」
そんなふざけたことを言う男をレードは
バゴン!
と殴った。
男は
「ぐばああ!!」
と叫んで倒れる。
レードは悔しさと怒りで
「貴様! 女を金で無理矢理! 恥を知れ!」
と男に言い放った。
アルマは
「レード……どうしてここに」
と震えながら聞いた。
レードは
「君をここから救いに来た……お金はまだ足りないけどきっと君達3人をあの国に入れて見せる、だからそんな汚らしい男の慰み者になる必要はないんだ」
と言って抱きしめる。
アルマは
「でも……でも……」
と言って涙を流す。
レードは
「さあ、このお金とそこにあるお金も持つんだ……君を怖がらせたこんな男に君を抱く資格何てない、そのお金は慰謝料だ……これだけあれば二人だけでも助けられる」
と言ってアルマの頭を撫でる。
その時であった。
「キイェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!! こおおおおおおおおおおおおおおおおおろおおおおおおおおおおおおおおおおおしいいいいいいいいいいいいいいいちゃああああああああああああああああああるうううううううううううううううううううう!!」
と男は剣を振り回して大暴れする。
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望は訳が分からなかった。
何かよく分らん男が突然乱入して突然邪魔をして突然殴ってきた。
自分はちゃんとお金を払い手続きをした。
いくら妹の兄妹割で店側の分を無料にして貰ったとはいえ女の子の5万は払っている。
文句を言われる筋合いなんて無い。
それなのに殴られて罵倒された。
しかも
「君をここから救いに来た……お金はまだ足りないけどきっと君達3人をあの国に入れて見せる、だからそんな汚らしい男の慰み者になる必要はないんだ」
また罵倒された。
しかもなんか乱入した男と女が勝手にいい雰囲気になっている。
しかし、望の怒りをはそれだけでは済まなかった。
「さあ、このお金とそこにあるお金も持つんだ……君を怖がらせたこんな男に君を抱く資格何てない、そのお金は慰謝料だ……これだけあれば二人だけでも助けられる」
なんか勝手に望の金を慰謝料にされて持って行かれそうになっていた。
望の怒りのボルテージがMaxになるどころか沸点が飛び越えた。
そして望はレングレラに持たされていた剣を鞘から抜いて
「キイェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!! こおおおおおおおおおおおおおおおおおろおおおおおおおおおおおおおおおおおしいいいいいいいいいいいいいいいちゃああああああああああああああああああるうううううううううううううううううううう!!」
と叫んで剣を振り回しながら乱入男に襲い掛かる。
外は
「なんだなんだ?」
「ドっどうしたの?」
「ええ……なんか奇声が……怖い」
と言う声が聞こえるが望はお構いなしで
「キェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!」
と奇声を発しながら男に襲い掛かる。
男は
「こ! っこいつ! 何なんだ!! この狂人め!」
と言った。
望はそれすらも聞こえて怒りが再び溜まる。
「死ねえええええええええ!!」
と言って剣を振り下ろすがそんな冷静じゃない状態だったせいか、掠りもしなかった。
そして
「この糞野郎!」
と言って男は望の胸倉を掴んでそのまま再び顔面にパンチを入れる。
ゴシャア!!
と鈍い音が鳴り望は歯が折れながら血を
ブシャアアア!
と鼻の穴からも噴き出しながら
「びゃああああうヴぁああああ!!」
と言って倒れる。
その拍子に抜いた剣が燭台を斬り倒した。
そして、倒れた拍子に望の近くにあった酒が顔面に零れる。
「うやああ! 目がああ染みる! 酒臭い!」
と言ってい目を少し開けると目の前に火の着いたろうそくが倒れてきた。
「わばあ!」
と変な声を上げた瞬間火がアルコールに引火、望の顔面を燃やした。
「いやああああああああああああああああああああばああああああああああああああああばばばばばばばばばばばば!! あっづづづづういいいいいいいいいいい!!! やげるううううううううううううううううううううううう!!」
と望は絶叫する。
それを見て男は
「この屑が……そのまま燃えて死ね」
と言い放った。