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250Dead『独断と偏見』

車は長い時間走っていた。

アンジェリスは


「ねえ……あの人達は?」


と言って窓を見て行った。

それを聞いて瑛代は


「うん? どれどれ? ああ! それは私の国に入れなかった国外の人だよ」


と言った。

それを聞いてレベッカは


「え! 全員その国に入れたとかじゃないの?」


と聞くと瑛代は


「そんなわけないじゃん! 当然全員入れれないよ! 別の食糧だとかそういう問題ではないんだけどね……中には私がトップに立つ者を疎むもの、ゾンビとはいえ人を殺す事を拒む人、正義感の強い人は私の独断と偏見で入れなかったよ」


と言った。

それを聞いて和子は


「え……それって……」


と言って少し冷汗を掻く。

瑛代は


「トップを疎む者はいつか私から座を奪うために反乱を起こす可能性があるから、ゾンビを殺す事を反対する者はいつか私達の邪魔をするべくゾンビを助けるべきだと反対運動をして他の人を惑わし掛けないから、正義を持つ者は悪い事をした瞬間見限ってすぐに裏切るからかな?」


と言った。

それを聞いて望は


「ああ……分かる、正義マンって本当に怖いよね……自分が正しいと思って疑わない部分ってヤバいよな……ちょっと悪い事すればそれを全部みたいな感じで皆を惑わしてくるんだよなあ……メッサ怖いぞ……悪質なファン並みに怖いから」


と言った。

瑛代は


「そう……こんな世界になるんだから悪い事を全くしないなんて不可能だよ……正義マンは自分が思っていることにそぐわないとそれは間違いだって言って例え合法であっても自分の意見優先に襲ってくるんだよねえ……だから利益と打算のみで着いてくる者だと分かる者だけを私の国に呼んだよ……それだけでも沢山いたから問題ないけどね」


と言った。

それを聞いて剣子は


「なあ……あの人たちは何を喧嘩してるんだ? 食料でもあったのか?」


と言って窓から見ると二人の男が洞窟の前で喧嘩しているのが分かった。

それを聞いて瑛代は


「ああ……メルディアルさんが言ってたけど結構鉱山とか色々と採取出来てそれらは色々な研究に使えるんだって! 薬の力と共に武器も作る事が出来るからやらせてるの」


と言った。

それを聞いてアンジェリスは


「でも国に入れて貰えないなら意味ないでしょ? もしかして採取したら入れるの?」


と聞くと瑛代は


「うん、採取っていうか採取分を私が作ったお金に換金してある程度溜まったらそれを払わせてうちの国の永住権を与えることを約束してるんだよね! まあ誰も得たほど溜まった者はいないけどね」


と言った。

それを聞いてアレックスは


「まさか……高額なのか?」


と聞くと瑛代は


「まあ高額っちゃ高額だね……多くて5000円で必要な額は10万円だから」


と言った。

それを聞いてアンジェリスは


「いや! 全然ダメじゃん!」


と言うと瑛代は


「まあでも頑張ればなんとかなるって考えて皆最初は頑張ったよ……そして、あああ無理だ……って思った瞬間私は次の手を打った!」


と言った。

それを聞いて望は


「どんな手?」


と聞くと瑛代は


「まあアレな商売だね……私が外の者で見込みがあると思った人を承認にして契約して護衛と共に風俗的な物を作ったんだ! まあある人が仕切ってるんだけどね……私の仲間の一人が」


と言った。

望は


「!!」


と言って高揚したような顔で聞いた。

アンジェリスは望を無視して


「で? その人と他に女の人をここで働けば高額の金額がすぐに入るよって噂を流してそこで働いてしまうってこと?」


と聞いた。

瑛代は


「まあそうだね……だけど家族のいる者は全員は入れないかな……精々二人が限界だから二人しか家族の残っていない者は入れるけどそれ以上は入れない決まりかな……そうすると一気に仕事を取る人もいるし、そのまま働いてくれる人もいるんだよ」


と言った。

それを聞いて望は


「え? 何で? 入ったら終わりじゃね?」


と聞くと瑛代は


「せっかくのお金制度よ、うちの国にもお金は取り入れて娯楽に使う者は当然いるわ! なら今の内に稼ぐのが普通でしょ!」


と言った。

アンジェリスは


「なるほどね……そして、国に入ることを諦めた男はそこに入り浸って金を使い込むってことね……もともと自由の少ない世界で緩める場所を作って発散させることで次の仕事の原動力にしてるってこと?」


と聞いた。

瑛代は


「まあ一応は仕事している者はある程度の食べ物を配給してるから食事自体はそこまで苦しんでないよ……食事がないと働き手が少なくなるからね……瑛代同盟カ「仮」に加入している者は食事が配給されるんだよ……そうして私の下に着くことはそう悪い事でないことを心の中に刷り込ませれば私のやり方に文句はないはずだよ」


と言った。

アンジェリスは


「なるほど……トップの人も正義感のある人もそうやって心の誇りを潰して自分色に染めるってことね……正義って意外と崩すのって簡単だったりするしね……でもゾンビを人間として扱っている人はどうなの? あの人達は殺すこと自体をよく思ってないからそんな方法を取ると寧ろ敵対しない?」


と言った。

瑛代は


「そうね……私がこの方法を取っても反対は続いたは、だから私は一応こんな世界のルールの滅んだ世界で倫理観を問うな……倫理観を問えるのは世界のルールが成り立ってからだ、その前に沢山の命が奪われたから皆世界にルールを作って倫理観を手に入れたんだって説教したんだけど皆ふざけるなだとかそんなバカな事があるかだとか言ってきて」


と言った。

それを聞いてアンジェリスは


「まあそうね……納得はいかないでしょ」


と言った。

すると


「あ!」


と言って車を


キキ!


と止める。

そして


「皆! ここで2時間休憩だよ! 皆にここで使えるお金渡すね!」


と言って一人2万渡した。

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