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249Dead『瑛代の国』

望は朝食を食べながら


「今日お前等のいるところに行くのか?」


と瑛代に聞いた。

瑛代は


「そのはずだよ? ねえ?」


と6人に聞いた。

和子は


「そうだけど……本当にいいの? 迷惑じゃない?」


と確認する。

望は


「いや……来てって言ってるのに迷惑とか言ったら狂気じゃん」


と言った。

和子は


「まあそうだけど」


と言った。

剣子は


「というか君達も研究所を潰したんだっけ?」


と聞くと瑛代は


「うん、研究所を拠点にしてるよ」


と言った。

それを聞いてアンジェリスは


「……それ潰したんじゃなくて、乗っ取ったんじゃないの? てか誰の研究所?」


と聞くと瑛代は


「確か……メルディアル・レイビンだっけ?」


と言った。

アンジェリスは


「おお……マジですか……あの人結構用心深かった気がするんだけど……」


と聞くと瑛代は


「ああ……レーザーの罠とかゾンビの大群とか橋のない穴の開いた部屋とか色々……」


と言うと望は


「どうやって乗っ取ったんだ?」


と聞くと瑛代は


「まあ電子系は誠子が……」

「誠子だよ!」

「ゾンビの大群は集めた兵達が全て倒してくれたよ」


と笑った。

そして


「後橋はゾンビ兵達が人柱になって通れた!」


と嬉しそうに言った。

望は


「戦うのは分かるが橋はどうやってゾンビ兵達連れて来れたんだ?」


と聞くと瑛代は


「一旦落ちて貰って這い上がってきてもらったかな?」


と言った。

それを聞いてレベッカは


「兵達怒るでしょ……」


と言うと瑛代は


「? 別に怒ってないよ……どうせ死なないし下には何もなかったから壁歩きとか結構テンション上がったとか言ってた」


と素直に答える。

瑛代の言葉にアンジェリスは


「瑛代ちゃん……その研究所の主任はどうしたの?」


と聞くと瑛代は


「まあ尋問してるかな……奈々子がそれ担当なんだけど」

「奈々子って拷問担当じゃ無かったけ?」


と言うと瑛代は


「まあ仕方ないよ……仕方ない」


と不敵な笑みを浮かべてパンを食べる。

望は


「うわああ……嫌な予感しかしないなああ」


と言って少し呆れた顔をする。

アレックスは


「……俺の所属の自衛官も拷問官とどっちが凄いかな?」


と少し自慢げに言った。

望は


「どうしてアレックスさんが誇らしげなの?」


と言って聞く。

すると瑛代は


「どんなの?」


と聞くとアレックスは


「あいつは酷いぞ! 爪を剥いだり、鞭で叩いたり、水攻めしたり!」


と言うと誠子は


「あら健全」


と言った。

アレックスは


「え?」


と言うと瑛代は


「あれはいつだったかな……内臓を」

「それ死ぬだろ!」


と瑛代が言い終わる前に嫌な予感がしたのかアレックスはツッコむ。

誠子は


「本当……どうして死なないんだろ……」


と遠い目をする。

望は


「そういえばあいつの夢って確かスプラッター映画監督だっけ? 本物に近い偽物の放映を目指してるんだっけ? ぜってえ倫理コードぶっちぎりで破ってるだろそれ!」


と笑いながら言った。

アレックスは


「……ねえ……死んでるんだよね……今まで拷問された人達」


と聞くと瑛代は


「乙女の秘密を探るなんて! ダメ!」


と言ってアレックスの口を指で閉じる。

望は


「乙女の秘密ではないだろ……サイコパスの秘密だろ」


と言った。

レベッカは


「その……えっと研究者の名前……」


と聞くとアンジェリスは


「メルディアル・レイビンね」


と言った。

レベッカは


「その人その人……まだ生きてるってこと?」


と聞くと瑛代は


「それはどうかな……多分生きてるんじゃないかな? 今なら何でも話してくれると思うよ? 私が聞いたとき最初は話す事なんてないって言ってたけど数日後に行ったら話させてください! お願いします! 足も舐めます! 頭も踏んでもいいです! 寧ろ絞殺してください! 苦しんで死ぬので! お願いです! って言ってたけど?」

「苦しんでもいいから死にたくさせてんじゃねえよ」


と望は震えながら言った。

剣子は


「その奈々子と呼ばれた子……そんな生徒いたか?」


と聞くと瑛代は


「まあそうだね……いたよ……基本学校にはテストだけは受けてるけど……教師も私の圧力であの子の成績を留年しないようにはしてたし」


と言った。

望は


「そういえば……お前奈々子の担任の浮気現場を撮影して風俗狂いの教頭と校長を脅してたっけ? 俺もその現場に居合わせたわ……」


と嫌な思い出を話す。

アンジェリスは


「もしかして瑛代ちゃんって……望よりヤバい人?」


と聞くと望と瑛代は


「「その通りだ……アンジェリス」」


と言った。

5人は少し恐怖した。

光子は


「さすがです!」


と言って褒める。


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その後、瑛代はレリアの研究所まで乗っていた車を使った。


「じゃ! 行きましょう! いざ我が研究所へ! 希咲・THE・グランド独裁国へ!」


と言った。

望は


「ださ! ネーミングださ!」


と瑛代に向かって言った。

瑛代は


「ハハハ! そのネーミングのダサさがこの世界の中心となるのだよ!」


と言うと望は


「ワザとか……」


と呆れる。

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