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248Dead『寝床』

望は疑われた後ラーメンとステーキを食べ終わり


「ううう……濃い物二つはさすがに……」


と油二つで胃が凭れる。

望は


「取り敢えず食器を片付けて洗お」


と言ってそのまま食器を洗った後


「うわああ……ねむ」


と言って望は部屋に戻った。

いつもの牢屋に


「ふうああああ……」


とあくびをして眠った。

すると


「お兄ちゃん……それはお兄ちゃん的に大丈夫なの? いいのそれで?」


と話し掛ける。

望は眠気はあったがその声に目が覚めてしまった。

望は


「瑛代……寝る寸前に声を掛けんなよ……目が覚めただろ」


と言って鬱陶しそうにする。

瑛代は


「だってお兄ちゃんが牢屋に入れられてるんだよ……さすがにそれは……」


と言って逆に残念そうに見る。

望は


「ああ……前ここで寝てたからなんかつい」


と言って頭を掻く。

瑛代は


「お兄ちゃんをここに泊めてしまうのは妹として許されない……私の部屋に来て」


と言った。

望は


「お前……もしここに居座ったりしたらここで寝るのか?」


と聞くと瑛代は


「ええ……そのつもりだけど?」


と言った。

望は牢屋の鉄格子に捕まり立ち上がり


「はあ……面倒くさいけど……後の説明も面倒くさそうだし……」


と言ってそのまま瑛代について行く。

そして、瑛代は一つの部屋に入った。

望は


「相変わらず早くね……自分の部屋に模様替えするの」


と普通に感心する。

瑛代は


「はああ……」


と言ってすぐに服を脱ぎ始める。

望は


「おいおい……お兄ちゃんだからって服をいきなり脱ぎだすなよ……」

「いいじゃん……兄妹なんだし」


と言って下着まで脱ぐ。


「なんでそこまで脱ぐ」

「お風呂の時そのまま着ちゃって」


と言ってカバンから新しい下着を出す。

そして


「お兄ちゃん……フォック着けて」


と言った。

望は


「お前……本当に女か」

「下着をする男がいるとでも?」

「昔男用のブラってなかったっけ?」


と言って笑う。

望は


「まあ……男なら胸ないか……因みにサイズは?」

「Dカップ」


と言った。

望は


「あれ? そんな大きかったっけ?」


と言った。

瑛代は


「まあサイズは成長するもんよ」


と言った。

そして瑛代は


「ほらほらご褒美ご褒美! お兄ちゃん! 唆る?」


と聞くと望は


「普通兄と言うのは妹のそれには興味を示さないんだ……分かるか?」

「知らん」

「兄弟だからだ……つまり妹として見てはいるが全く女性として見ていない人のそんな姿を見ても嬉しいものでもないし興奮もしない……妹キャラなら興奮するがお前はリアル妹……その差を思い知れ」


と言った。

瑛代は


「チェ……妹系のエロDVD多かったから妹に劣情を抱いていると思ってたのに」

「フン、お前もその差は気付いていたはずだが?」

「いや、気付いていはいたけど……もしかするとともあるし」


と言ってパジャマを着る。

そして、瑛代は


「お兄ちゃんパジャマは? てかその萌え服破れ過ぎじゃない? 何その服?」

「研究所から盗んで着た」

「そう……取り敢えずお兄ちゃんの学生服とパジャマは入ってるよ! 準備の良い妹に感謝だね!」


と言ってウインクする。

望は


「俺は別に学生服を着たいわけじゃないんだが……もっとラフな格好は?」

「学生服着ようね!」


と言って強引にねじ込もうとする。

望は面倒くさくなり


「そうだね……」


と言って反論を諦める。

そして、望は愛用のパジャマを着て


「じゃ……お休み」

「お休み」


と言って二人は一緒にベッドで寝た。


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ベナは瑛代を起こしに行った。


「瑛代ちゃん! 希咲がいな……」


と言って服が乱れた瑛代が望に抱き着いて頭からかぶりついていた。


「アムアムガブ!」


プシャアアアア!!


と頭から出血する。

望は


「いた……」


と言いながら瑛代の顎に


ドゴオ!


とアッパーカットを喰らわす。


「グベエ!」


と言って瑛代は悲鳴を上げて


「うーーーん! いたい!」


と言って望の首を絞める。


「グベベベベベベベ!! ぐるじいい」


と言って瑛代の腕を叩いて起こす。


「あ……ごめん」


と言って絞めていた腕を解く。

望は


「全く……また頭から血が……」


と言って頭に包帯を巻いた。

望の体は包帯だらけであった。

ベナは


「あんたら……夜に何があったの」


と呆れて聞いた。

瑛代は


「大丈夫……休みの日に血だらけだったから平日には治ってるぐらいの傷だったし!」


と言った。

ベナは


「休日あんた流血してたの?」

「してた」


と言った。

望は


「今は俊敏性犬で治療できる」


と言って噛まれる。

瑛代は


「アッパーカットは痛かった……だが大丈夫」


と言って口の血を拭いた。

ベナは


「因みに瑛代はいつも流血してたの?」


と聞くと瑛代は


「ああ! 大丈夫! 大丈夫! いつもはお兄ちゃん手が出ないほど痛がるから! 今は耐性があるから喰らったけど!」


と笑う。

ベナは


「あんたも大変ね」


と言った。

望は


「代ろうか?」

「いやいい」


とベナは普通に断る。

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