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247Dead『盗まれた物』

望はお風呂後寝る前に食事をしていた。


「ふうう……久しぶりのゴキブリ以外の食糧」


と言って涙を流す。

さすがに望もゴキブリの味は本気で飽きた。

今まで死んでしまったり、関節を外されたり、人肉だったりと真面な食事ではなかった。

しかし、死んでしまった時は死んだままが良かったのだが生きているなら仕方なく、取り敢えず生きている間は飯の味の方をどうにかしたかった。

望は


「ふむ、これも食い納めかもな」


と言ってラーメンとんこつ味とステーキを食べる。

因みに食事の後は自分の食器を洗うだけでやることも無く、寝るだけだ。

そんな時であった。


「希咲君」


と和子が入ってきた。

望は


「?? 何? そんな怒ったような表情で……音無先輩?」


と聞いた。

すると和子は


「荷物返して」


と言った。

望は


「……ちょっと言ってる意味が分からないです……」


と言って戸惑った。

それを見て和子は


「ああ! 戸惑った! 私の大切なの盗んだでしょ!」

「いや……戸惑うだろ……いきなりそんなこと言われれば」



とドン引きしながら望は言った。

和子は


「どうせそれでも出来るんでしょ! だから盗んだんでしょ! この異常者!」

「おいおい……いくら何でもそれはないだろ……どんだけ信用ないんだよ」


と自分の信用のなさに少し悲しく思う。

すると


「おい! 希咲! 私の荷物は!」


と剣子が現れる。

それを聞いて和子は


「やっぱりあんたなんでしょ!」

「何でだよ……ちゃんと探したの?」


と聞いた。

剣子は


「いつもおいてる場所に無い」

「私もいつも自分のところに置いてあるよ」


と言った。

望は


「じゃあ知らん……俺は盗んでないぞ」


と言った。

それを聞いて和子は


「……本当に?」


と本気で疑う。

望は


「ああ……本当に」


と言った瞬間


「ちょっと! 希咲! 私の……」


レベッカが入ってきた瞬間


「知らないぞ!!」


と望はキレる。

レベッカは


「どうして私が荷物を探してるって知ってるの……まさか本当に!」


とガチ引きしながら言った。

それを聞いて望は


「さっきから俺にクレームが来てんだよ! なんで俺! おかしいだろうがい!!」


と反論する。

すると


「望~私の」


とアンジェリスが現れる。

望は


「だから俺は盗んでいない!」


と言った。

アンジェリスは


「何で知ってるの? 私が荷物を」

「さっきか文句殺到し過ぎだろ! 他の犯人いるんじゃねえのか! 俺はさっきからご飯食べてたんだよ!」


と言って自分のステーキとラーメンを指す。


「ほら! こんな麺類放ってそんなことして見ろ! ラーメンも伸びるだろうが!」


と言って反論する。

すると他の3人は


「うーん」

「本当かなあ」

「信じられん」


と疑う。

アンジェリスは


「うーん……まあさすがにねえ」


と言ってさすがに言い分を汲み取る。

すると


「お兄ちゃん……私の荷物知らない?」


と瑛代が現れる。

それを聞いて皆


「お前……自分の妹の」

「マジで……」

「それはダメよ……希咲君」

「スゲエ……ここまでとは」


と瑛代の言葉で望の異常性欲に真実性が高まる。

望は


「おい! 瑛代! お前もか! お前も!」


と半泣きになりながら言った。

すると瑛代は


「いや……私自身自分でどっかにやったからお兄ちゃん見てないかなあって思って」


と言った。

それを聞いて望は


「それにしてはタイミングが悪いんだよ! 何でこのタイミング! なら今すぐ誤解を解いてくれ!」


と言った。

瑛代は


「うん? まあいいけど……みんな落ち着いて……私が証明するわ……お兄ちゃんはそれをさすがに手を出さないわ」


と言った。

それを聞いて4人は


「……そうなの」

「そっそれなら」

「瑛代ちゃんが言うなら」

「真実性が増すね」


と言った。

望は


「ほお」


とほっとすると瑛代は


「せめて使用済みだけしか使わないしね」


と言った。

和子は


「へえ」

「そうか」

「そうなのね」

「うんうん」


と冷めた目で望を見る。

望は


「しねえよ! なんでそんな嘘言うんだ!」


と瑛代に言うと


「え? でもお兄ちゃん私の使用後のそれ手に持ってなかった?」


と言った。

それを聞いて望は


「それはお前がそこら辺に置いたままにするからだろ! 普通に捨てろよ! いつも俺が捨てさせられるんだぞ! 娘に嫌われたくないとかの理由で親父から頼まれるんだよ!」


と言った。

瑛代は


「そうだった! てへ!」


と言って頭をコツンとする。

すると


「おい……お前等こんなもの研究所に放置するなよ」


と言ってそれを持ったアレックスが現れる。

望は


「あーあ……」


とタイミングの悪そうにアレックスを見る。

瑛代は


「ああ……どこにあった?」


とアレックスに聞くと


「なんかお風呂場に放置してたぞ……」


と引いていた。

すると4人は


「……え? なんでそんなところに」

「私もそんなところに置いてないよ」

「私も」

「ごめん」


とアンジェリスが謝る。

3人は


「「「え?」」」


と言うとアンジェリスは


「いやあ……ジャングル行くときに必要だと思ってカバンに詰めてさっきお風呂入ってたじゃん……その時カバンがいっぱいでちょっとそこに置いて忘れてた……本当にごめん」


と言った。

それを聞いて3人は


「……いやいや……いつも荷物を用意してくれてありがとう」

「本当にいつも苦労掛けてます」

「私も忘れてたよ……これぐらいで足りると思って」


と気まずそうに言った。

アンジェリスは


「いやあ……もしかしたら迷ったりして沢山必要かもしれないと思って」


と言った。

それを聞いて皆


「「「いやいや」」」


と言って慰める。

すると


「おい」


と望は機嫌の悪そうに言った。


4人は


「「「「はい」」」」


と気まずそうに言うと


「謝れ……これはさすがに謝れ……」


と言って睨みつける。

レベッカは


「いや……望君もね……ちょっと疑われることを」


と言い訳するが


「謝れ」


と言った。

4人は


「「「「ごめんなさい」」」」


と言って謝った。

そして、5人は手に取ろうとするが


「あれ? 私の分ない」


と瑛代はキョトンとする。

すると誠子が


「瑛代! これ忘れてるよ!」

「ああ! ごめん!」


と言って笑う。

望は


「謝れ」


と言って瑛代にも言った。

瑛代は


「ごめんなさい!」


と言って土下座する。

4人はさすがに望に優しくなった。

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