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237Dead『おかえり』

ヘリの飛行によって何とかレリアの研究所へと辿り着くことが出来た。

そして


「はああ……疲れた……ちょっと眠らせてです」


と言って光子は近くに合ったベッドに横たわり眠りについた。

望は


「ずっと頑張りっぱなしだったしな……ぐっすりと眠ると良い……取り敢えずパンツのみ履き替えようか」


と言って光子のスカートに手をやろうとする。

剣子は


「ダメ!」


と言って望の手を掴んだ。

望は


「あ……」


と頬を染めて剣子を見る。

剣子は


「うわ……自分で触ってしまったけど……汚らわしい」


と言ってすぐに離す。

望は


「こっこれは……運命の王子様」


と言って剣子の方をうっとりとした目で見る。

和子は


「はいはい……違うから……それに何当たり前の様に人のパンツを剥ごうとしているの……」


と言って軽蔑の目で望を見る。

レベッカは


「分かったから……取り敢えず食事にしましょう……光子ちゃんは多分力の使い過ぎで疲労困憊だろうし……起きた後に沢山食べれるように作っておきましょう」


と言って剣子と和子の二人を呼ぶ。

アンジェリスは


「私は料理できるけど……あまり人が多いと逆に邪魔だろうし……取り敢えず望……ゲームするわよ」


と言って引っ張る。

望は


「ああ……別にいいぞ」


と言ってそのまま別の部屋に入ろうとすると


「待って」


と言ってベナが止めた。

望は


「アンジェリスは分かるけど……俺も?」


と言って不思議そうにベナを見る。

ベナは


「寧ろ君が一番必要なの……」


と言った。

望は


「ほう」


と卑猥な目でベナを見た。

ベナは


「あ……それじゃないから」


と言って白い目で望を見る。

そしてアンジェリスは


「望? が必要……」


と疑問の目でベナを見る。

ベナは


「アンジェリスちゃんにはちょっと状況を伝えておきたいの」


と言ってそのまま二人を別の部屋へ一緒に向かった。

アレックスは


「俺……どうしよう……」


と悩んでいるとレベッカは


「育毛剤でも使ったら」


と言った。

アレックスは


「……そうだな……取り敢えず探すよ」


と言って育毛剤を探し始める。


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ベナは2人を椅子に座らせて


「さてと……まず希咲……あんたに聞きたいんだけど……女の兄妹はいる?」


と聞いた。

望は


「ふーん……なるほどな……生きている伏線の様な事はあったけど……やっぱりか……今どの段階まで行った?」


と聞いた。

ベナは


「……やっぱり貴方はあの女の事をちゃんと理解自体はしているのね……」


と頭を抱えて言った。

それを聞いてアンジェリスは


「もしかして……望が言っていた瑛代ちゃんの事? それなら船で会った子って……やっぱり」


と言った。

望は


「まあそうだろうな……あいつなら他の仲間を引き連れて事を起こすことを考えるだろうな……この状況はあいつにとって物凄く都合が良い……寧ろこんな世界になって大喜びしているのは確実にあの妹だし」


と言った。

アンジェリスは


「そういえば……世界を取るだとか望の話からそういう夢を持っているって聞いたけど……まさか……」

「あいつは世界の国境が取り払われた今……寧ろ世界を取りやすいからな……あいつ自身いつかは世界の国境を取り払ってでも手に入れるつもりだったし……寧ろそれを代わりにやってくれてありがとうとでも思ってんじゃねえの?」


と言った。

ベナは


「確かに……私が掴んだ情報だとそんなこと容易くやりかねないわね……相当ヤバい事になったわよ」


と言った。

望は


「今のこの状況で戦う意思のないものは奴隷化、処刑……まずはそんなところだろ?」


と言った。

ベナは


「そうね……何故か分からないけど……ゾンビの軍隊を作ってそれに作物を任せられるし……自分でも軍隊をまとめてそして面倒を見ることも可能だとかでかなり慕われているわ……そもそもゾンビ軍隊なんて……レイビン家と繋がってるの?」


と気掛かりに思っているようである。

望は


「ああ……それはジャングルの研究所に行く前に俊敏性犬が噛み付いた……何とかって国の兵士達だろ……俺の作戦をうまく利用するとは……さすが妹瑛代……」


とドン引きしながら言った。

アンジェリスは


「船で会ったときはそんな感じしなかったんだけど……寧ろこの状況を何とか生きようと考えている感じだったし……」


と言った。

望は


「まああいつからしたら生き残ることは必須条件としてそれを乗り越えることに全力を注いだ……そして、チャンスを探り、自分でもどうすれば状況を上手く扱えるかを常に巡らせてたんだろうな……そういう奴だよあいつは」


と言った。

ベナは


「まあ……今はこの研究所に目を着けていないから大丈夫だけど……」


と言った。

望は


「まあ俺がいるし大丈夫だろ……見下されているがこれでも家族だから命を取りには来ないだろ……多分」


と言った。

アンジェリスは


「まあ……うん……家族だしね……」


と言った。

望は


「寧ろ」


と言った瞬間


ピーンポオオオオン!


とチャイムが鳴った。

望は


「チャイムってあるのここ?」


と聞くとベナは


「いや……ないんだけど」


と言うと望は


「ああ……ジャックされてアナウンスで無理矢理か……」


と言った瞬間


『おにいいちゃあああああああん! お帰りいいいいいい!!』


と懐かしい妹の声がした。

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