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236Dead『お陰』

ヘリに乗り込み7人はベナお運転の元島から脱出しようとしていた。


すると望は


「なあ……ちょっとはご飯頂戴よ……一応はあの時俺だって役には立っただろ? それとも餓死させるの? 俺はそれでもいいけどどうせ魂を拘束するんだろ? 光子の力で……」


と自分以外が美味しそうに食べていた食べ物を見て言った。

それを聞いてアンジェリスは


「ゴクン、役に立ったっていつの話よ……さっきの研究所では特にこれといって活躍してないじゃない……貴方のお陰の部分は確かに今まであったけど今回は何もないよ」


と飲み込んでから望に言った。

望は


「じゃあドイン・ダンドリーが賢者モードになったのはどこの誰のお陰ですかああ……その時俺があいつに捕まっていなければ車ごと大破させられて皆お陀仏なんじゃないですかあ?」


と煽る様にアンジェリスに言った。

アンジェリスは


「確かにあの時あんたがドイン・ダンドリーに捕まったお陰の様に思うかもしれないけど……結局光子ちゃんが貴方を復活させなければドイン・ダンドリーを賢者モードにすら出来なかったんだから……それに賢者モードになったのはレベッカさんと和子のお陰でしょ? 自分だけで活躍したみたいなこと言わないでくれる?」


と言った。

望は


「はあ……そうか……だったら……」


と少し悩む。

アンジェリスは


「悩むぐらいならあまり意味がないと思うわよ……そんな程度ぐらいにしか覚えてないんでしょ?」


と言った。

すると望は


「そうだ! 俺のお陰でドイン・ダンドリーさんから逃げきれたじゃん! さっき!」


と思い出したように言い出す。

それを聞いてレベッカは


「う!」


と一瞬ドキッとしていた。

アンジェリスは


「……あああ……そうっちゃそうだけど……まあ……うん……」


と少し頭を抱えて頷く。

だが


「でもだからってそれは別に今までの分と比べればプラマイゼロよ……鍵をトイレに流しちゃったんでしょ? それってかなり痛手よ? それにそれが無ければドイン・ダンドリーに追いつかれなかったかもしれないんだから……」


と言った。

望は


「でもレベッカは捕まってしまった可能性はあるだろ? 捕まってしまったら今後の戦いでかなり苦労していたかもしれないぞ? それでも良かったのか? なあ! レベッカさあああん!」


とレベッカの方を見ながら大きい声で言った。

それを聞いてレベッカは


「っそおっそっそうね! たったっ確かに! そうだけど……食べる? 私のサンドイッチ?」


と言って片方を食べ終わり残った一つのサンドイッチを渡す。

望は


「良し! 取り敢えず一個ゲット! それと俺自身の行動も少し自由に」

「うーん……そこに関してはどうしようかまた検討しようとは考えてはいるんだよねえ……正直あんたの動きのお陰で上手い事行くときもあるしなあ……」


とそこについてはアンジェリスは悩んだ。

和子は


「そうよねえ……そこが問題なんだよねえ……自由にさせるべきか……それとも拘束するべきか……」

「一層の事研究所に置いて研究所に行くっていう手もあるぞ?」


と剣子が提案する。

それを聞いてベナは


「それは止めて……研究所に置かれると何をされるか分からないわ……貴方達は知らないと思うけどこいつ薬の一つを落として火災が起こったの……深夜に」


と言った。

それを聞いてアンジェリスは


「ちょっと待って……何それ? 初めて聞いたんだけど?」


と唖然として聞いた。

ベナは


「いや……その時はワザとじゃないから大目に見て黙ったんだけどこいつ本当によく物に当たるのよ……深夜に良くトイレ行くんだけどその時に真っ暗な状態で歩き回るのよ……電気着ければいいのにそれを横着で着けないからトイレじゃない部屋に入ってはそれの繰り返しで私が深夜に徹夜で仕事しなければ皆火事で死んでるわよ……それぐらい重大な事故が何度も起こったの……最初に来た時と研究所で死ぬ前に何度か……」


と言った。

和子は


「何……希咲……あんたそんな迷惑かけてたの?」


と睨みつけるように望を見る。

望は


「いや違うんだよ! 電気って着けると目が冴えて眠れなくなる体質なんだよ……ほら? そうなって眠れなくなるって嫌だろ? 次の日しんどいんだよ……だから俺はトイレの際も寝る時は電気を着けない……そう決めているだけ……だからちょっとは仕方ないだろ?」


と言うとレベッカは


「謝りなさい! いつも迷惑かけてるんでしょ! 開き直らないの! ベナさんに謝りなさい!」


と言って怒鳴る。

ベナは


「まあ監視カメラで最近は見張ってるから出来るだけそれが起きないようには時間帯交代で仕事のついでに防いでるから大丈夫だと思うんだけど……それでも心配だから」


と言った。

望は


「まあ……でも……すみません」


と謝罪はした。

ベナは


「なら電気を着けてトイレに行ってくれる? 次の日遅くまで寝ていいから……どうせ貴方やることないでしょ?」


と呆れて言った。

そんな時であった。


『ビーーーーーーーーーーーー! ビーーーーーーーーーーーーーーーーー!! 侵入者が逃げる模様です! 高圧水流で攻撃します!』


とアナウンスが流れる。

それを聞いてアンジェリスは


「はあああ! 何それ! やばいやばい!!」


と言って焦る。

ベナも


「とにかく逃げなきゃ!」


と最大速度でヘリを飛ばす。

しかし


『ターゲットをロックオンしました……発射!』


とアナウンスが鳴る。

そして、大きな大砲の様な物が現れる。

アレックスは


「糞! まさか!」


と言って冷汗を掻いて後ろを振り返ると


ブシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!


と大砲近くの地面から水が溢れ出す。

すると


『貯水庫の水路に異物が詰まっております……発射出来ません、水路が破損しました』


とアナウンスが鳴る。

それを聞いて7人は


「「「「「「「……」」」」」」」


と黙る。

望は


「どうだ! 俺のお陰だろ! 俺に言う事は! そして俺の自由は!」


とドヤ顔で聞く。

7人は


「「「「「「むかつくわああ」」」」」」」


と言って睨む。

取り敢えず7人はお礼は言って望の自由は一応はOKした。

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