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234Dead『カニバリスト』

望はそのウエディングドレスとタキシードを取り出した。


「これ……サイズとか大丈夫なの?」


と言ってカルメリーナに渡す。

カルメリーナは


「少し着てみようかしら?」


と言って取り敢えずウエディングドレスをカルメリーナは着た。


そして


「ええっと……何でサイズがピッタリなんだよ……超怖えよ……何この研究所?」


とドン引きしていた。

アンジェリスは


「そういえば……あの男……強い男は強い子供を的なことを……」


と呆れて言った。

それを聞いて和子は


「?? ちょっと待って! そういえばドイン・ダンドリーさんあのアガストに意識乗っ取られてたんじゃないの!!」


と気が付いた。

アンジェリスは


「でもあの男にしてはさすがにおかしくない? なんか違う感じがするし失敗したと思ってたんだけど?」


とさっぱり言った。

和子は


「てことはアガスト自身は別の研究所に移動したってこと?」


と言うとドイン・ダンドリーは


「旨かったぞ?」


と言った。

それを聞いてアンジェリスは


「?? え? 美味しかった? 何が?」


と聞くとドイン・ダンドリーは


「?? アガストだろ? 旨かったぞ?」


と言い切った。

それを聞いてアンジェリスは


「いや……アガストが美味しかったってどういう事? アイツ電脳人間なんだけど? 普通に食べられないんだけど?」


と言うとドイン・ダンドリーは自慢げに


「ハハハハ!! 俺ぐらいになると魂だって喰えるんだぞ! アイツ俺の精神意識の中に入ってきたから普通に喰った!」


と言った。

それを聞いて3人は


「「「いや! 普通そんなの喰えねえだろ!」」」


と言った。

ドイン・ダンドリーは


「でも喰ったぞ? それが現実だ……俺は人の魂を喰った。事実はそれだ」


と当然の様に言った。

望は


「もういいじゃん……食べた、美味しかった……それでいいだろ?」


と面倒臭そうに言った。

カルメリーナは


「へえ……魂って美味しいんですねえ」


とほんわかと言った。

レベッカとアレックスは


「いや……魂が美味しいって会話はおかしいから……」

「そうそう、異常な話をしているんだからまるで当然の様に離さないでくれるかな? 恐怖が止まらない」


と冷汗を掻いていた。

望は


「いや……もう世界が異常なんだしこいつも異常なんだし当然だと思った方が良いぞ……これから先もっと変な話を聞くんだし……多分」


と言って話を早く済まそうとした。

そして、ドイン・ダンドリーはいつの間にかタキシードを着て


「どうだ! 似合うだろ!」


と言った。

アンジェリスは


「もしかしてアガストはこいつに乗っ取った後そこのカルメリーナちゃんと結婚するつもりだったのかな……まあ電脳人間だしそういう夢を持ってもおかしくはないか……」


と言った。

望は


「いいじゃん……ある意味夢はかなってるぞ? アガストはドイン・ダンドリーの胃袋の中で消化されながらカルメリーナと結婚出来るんだし」


と言った。

それを聞いてアンジェリスは


「それは本当に夢が叶ったってことで良いの?」


と疑問に思った。

望は


「いいんだよ……結局夢って都合のいい事しか考えないんだから都合のいい現実を受け入れればどうとでもなるだろ?」


と言って勝手に納得する。

そして、二人の結婚式の準備は着々と進められた。

そして


「「「「「「結婚おめでとう!」」」」」」


と言って二人を祝福する。

カルメリーナは涙を流しながら


「ありがとう……ううう……こんな嬉しいだなんて……私……本当に結婚をしたかったのね……すごく嬉しいわ」


と言ってブーケを片手で握り片方の手で涙を拭った。

ドイン・ダンドリーも


「俺が結婚かあ!! 子供は3000人がいいぜ!」


と言った。

望は


「マジか!」


と言って何か羨ましそうにする。

カルメリーナは


「頑張ります!」


と言った。

望は


「まじか……」


と引いて嫉妬の目を向ける。

アンジェリスは


「あんたがそんな幸せを掴めるとは思わないね」


と呆れたように望を見た。

そして


「皆喰え喰え!! 俺が用意した獲物の肉焼きだ!」


と言って見たことのない形の肉を用意していた。

そして、6人は食べたいという感情が一切湧かなかった。

望は


「何の肉うう? 臭い」


と言いながら噛り付く。

ドイン・ダンドリーは


「俺やお前等と同じような形をした奴だ!」


と言った。

アンジェリスは


「人肉じゃねえか! 望! まだ食べる?」


とドン引きしながら望に聞くと


「かのカニバリストは言った上腕二頭筋や大腿筋が旨いと」


と言って咀嚼すると


「まっず!」


と言ってペッと吐き出す。

アンジェリスは


「ほら見たことか、それにカニバリストは人の名前じゃないからね」


と呆れる。

俊敏性犬は嬉しそうに食べていた。

剣子は


「そうか……こいつはゾンビ犬だったな……」


とちょっと気まずそうに見る。

するとカルメリーナは


「ああ! 子の玉みたいなの! 美味しいですよ!」


と言って嬉しそうに食べる。

ドイン・ダンドリーは


「それは男性のアレだ! 旨いだろ!」


と言って嬉しそうにする。

アンジェリスは


「えっと……カルメリーナさんは食べれるの?」


と聞くとカルメリーナは


「?? どれも美味しいですよ?」


と言ってキョトンとした。

それを聞いてアンジェリスは


「もしかして……ドイン・ダンドリーと同じようになったのかな……」


とボソっとつぶやく。

そして近くには調理の後か血の付いた高貴な服が置いてあり近くには剣が置いていた。

それを見てアンジェリスは


「?? あれ?」


と言うと望は


「どうしたの?」


と聞いた。

アンジェリスは


「いや……どこかで見たことのある服と剣だなあ……って」


と言うと望も


「ああ……俺もだ……でもいいんじゃね? 関係ないし」


と言ってアンジェリスも


「まあそうか」


と言ってあまり気にしなかった。

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