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233Dead『決めるのは……』

6人は望の提案にドン引きしていた。


「おい……希咲……あんた何考えてんの……」


と和子が言うと望は


「じゃあ音無先輩がドイン・ダンドリーさんの子供産むの? 結婚出来る?」


と聞いた。

和子は


「それは……」


と難しそうな表情をする。

望は


「出来ないだろ? 嫌だろ? それにただの提案だ……乗るかどうかはこのカルメリーナさんが決めることだ、嫌なら嫌で他の方法を考えてもいいがもし彼女がそれを受け入れるのならお前等がそれを阻む理由があるか? もし阻むとしてお前等にそれをする権利があるのか? 会ったばなりでカルメリーナの事を何も知らないお前等に阻む事が許されるのか?」


と問いかける。

6人は


「「「「「「……」」」」」」


とさすがに黙った。

望は


「なら決まりだ! で? どうする? 君次第だよ?」


と選択をカルメリーナに委ねた。

カルメリーナは少し考えた。

そして


「私……この人の子供を産みます」


と言った。

それを聞いて和子は


「かっカルメリーナちゃんはそれでいいの? 会ったばかりなんだよ! 貴方が言うなら一緒に来てもいいんだよ!」


と聞いた。

それを聞いてカルメリーナは


「いえ……先程の言葉を聞いて一緒に行く事に対して遠慮をしているのではありません……ただ私の……私の胸の辺りが……なんだかか子供を作るという言葉に何か訴えているような気がするんです……なんだかよく分らないですが……私自身がそれを求めていたような……もしかしたら記憶が無くなる前はそのことを夢見ていたのではないかと……」


と少し戸惑いながら言った。

そして、


「だから……私はそれを信じて今の選択をしたいと思っております……」


と少し申し訳なさそうに言った。

望は


「つまり着いてこないってことで良いの?」


と聞いた。

カルメリーナは


「はい……誘っていただいて大変失礼だと思うんですが……それがやりたかったような気がして……なので! 本当に申し訳……」

「いいよ」


とカルメリーナが言い終わる前に和子が言った。

和子は


「私……ちゃんと考えて行動しているかが不安だっただけ……寧ろこっちこそ偉そうなこと言ってごめんなさい……ちゃんと貴方のことを考えるとドイン・ダンドリーさんと一緒にいる方があの地獄に向かうより安全だと思う」


と言った。

剣子は


「確かに……私達は少しずつ感覚がおかしくなっているんだろうな……あの地獄を普通に生きれると思ってしまっている……しかし、もしここで安全に暮らせるならばこちらでドイン・ダンドリーと一緒に幸せになった方がいいのかもしれない……」


と納得する。

アンジェリスは


「そうね……よく考えるとこちら側に来た方が大変だね……幸せになってね! また会えたら!」


と言って握手を求める。

カルメリーナもその手を握って握手を返す。

レベッカとアレックスも


「そうね……寧ろ私のせいでごめんなさいと言うのは良くなさそうね……おめでとう」

「そうだな……一緒に暮らすお前の為に……おめでとう」


と言って二人は拍手する。

光子も


「ウエディングドレスぐらい作れるです?」


と提案する。

それを聞いて望は


「おいおい……ドイン・ダンドリーさんの意見がまだだぞ? この子だけがそんな思いでドイン・ダンドリーさんにその気がなければこの提案は……」

「いいぞ!」


とドイン・ダンドリーはすぐ様了承する。

望は


「うむ……これで決は取れた!」


と言って納得する。

そして光子の先程の言葉に剣子は


「さっきの散らかった場所に裁縫道具があった!」


と言った。

望は


「そういえば俺が服を見つけた場所に色々服があったぞ」


と言った。

アンジェリスは


「剣子ちゃん! 裁縫道具お願い! この研究室の服を使ってウエディングドレス作るよ!」


と言った。

剣子は


「分かった! でも私裁縫出来ないぞ?」


と言うと和子は


「あ、私出来るよ!」


と言って剣子は


「女子力高い……」


と言って羨ましがる。

レベッカも


「ああ……良いな……」


と言った。

アンジェリスは


「私も出来るし! 行こう!」


と言った。

望は


「じゃあ剣子が裁縫道具持ってきてから案内すればいいか?」


と聞くとアンジェリスは


「お願い!」


と言って剣子が裁縫道具を取りに行って戻ってきた。


「これならいけるか?」


と和子に聞くと


「うんうん! 白い糸も針もあるし!! 大丈夫だと思う! 後は服のある場所にフリルとかあれば!」


と言って望に


「じゃお願い! 希咲!」


と言って望は


「了解」


と言って服のある部屋に案内した。

そして、部屋について大きな部屋にクローゼットがあった。

そして


「良し! 取り敢えず素材になる服を探そう!」


と和子が言って7人は


「「「「「「「おおおお!」」」」」」」


と言って服を探す。

すると望は


「??」


と別の方向を見る。

アンジェリスは


「望! 探すの手伝う!」


と言うが望は


「あれ何? さっき来たときは気づかんかったが……」


と言って本棚があり少し隙間があった。

アンジェリスは


「?? 何だろう?」


と言って凝視する。

望は


「ゾンビがいたりして?」


と笑いながら本棚を動かした。

アンジェリスは慌てながら


「ちょ! 何やってるの!」


と止めようとするが当然遅くて本棚は横に移動して


「……うわ」


と望は引いた。

そこにはウエディングドレスと白いタキシードがあった。

アンジェリスは


「何でそんなところにあるの……」


と裁縫も持って来た剣子は


「マジか……裁縫意味ねえ……」


と少し残念がる。

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