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226Dead『乗っ取り』

ドイン・ダンドリーは猛スピードでレベッカの服を掴んだ。


ビリイイイイイイイイイイイ!!


「ぎゃあああああああああああああああああああ!! 何すんのオオオオオ!!」


と言って露わになった胸をすぐさま隠す。

それを見てアレックスが


「おいやめろ!! 只でさえ無い物を何とかしてある様に見せかけているのに! 見ろ! お前のせいで偽物が落ちたじゃねえか!! こいつは無いことをコンプレックスに思ってんだぞ!!」


と大声で言った。

それを聞いてレベッカは


「ちょっと待って」


とドイン・ダンドリーを威圧した。


「う!!」


とドイン・ダンドリーは体が硬直するように止まった。

レベッカは明らかに自分より弱いはずなのにそれを凌駕するような威圧により、ドイン・ダンドリーは本能的に動けなくなったのであった。

そして、レベッカは何の迷いもなくアレックスの方へと近づき


「てめえ! どういうつもりだ!」


と言ってアレックスの只でさえ望のせいで少ない髪を引っ張った。


「ってえてててえてててててえ!! 止めろ! 禿るだろ!」


と言ってアレックスは抵抗をするがレベッカは


「もう禿てんだよ! 現実を見ろ!! てめえはあのレーザーで河童みたいな頭になってんだよ!! 残りの髪も抜いてやる!! そうすればスキンヘッドとして少しは誤魔化せるだろうが!!」


と言って


ブチブチブチイイイ!!


と髪を当然の様に抜いていく。

アレックスは


「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!! 止めろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


と泣きながら訴える。

しかし、レベッカはアレックスの言葉を聞かず最後の一本を抜いて


「ハハハハハハ!! これであんたもコンプレックスが生まれたわね!! ざまああみろおおおおお!」


と言って笑った。

和子は


「……まあ今回はアレックスさんが悪いわね……女の人にとってデリケートな部分を触れるなんて……」


と残念そうに言った。

光子は


「そうです……でもまあ仕方ないです……男とはそういうものです……」


と言って


ポン


とレベッカの肩を叩き


「光子の力で大きくできたら良かったけど……それは出来ないです……」


と言ってすまなさそうにした。

それを聞いてレベッカは


「くううう……」


と悔しそうにする。

すると


『おいん!!! ドイン・ダンドリー! そんな奴らに構うんな!! そこの席に座れん!!』


と言って誘導しようとした。

しかし、


「?? 何を言ってるんだ? 俺はこの女と交尾して素晴らしい子孫を残す……それだけだ……てめえの言う事はその後だ!」


と言って全く取り合おうとしなかった。

剣子は


「今だ……言い合っている間に逃げるぞ……」


とこそっと言った瞬間


「聞こえてるぞおお!」


と言って殴り掛るドイン・ダンドリー


ドゴオオオオオオオオオオオン!!


「剣子ちゃん!」


と和子は叫ぶ。

壁を殴り壁の砕けた時の衝撃で砂ぼこりが飛び散り少し視界が悪くなる。

だが


「ほおおお……」


と剣子は間一髪でドイン・ダンドリーのパンチを避けていた。


「あぶなああ!! 何だこいつ!! 本当にヤバいなあ……」


と少し驚く。

それを聞いてドイン・ダンドリーは


「フン! 次は当てるぞ!」


と言って拳を振りかぶる。

すると


「まあお前も生命だ……これはさすがにキツイと思わないか?」


と言ってドイン・ダンドリーの体に何かを押し付ける。

ドイン・ダンドリーは


「?? 何だ?」


とそこに目をやるが


ビリビリビリイイイ!


と電気が走る音が鳴る。


「グッガガガッガガガガガアg!!」


と言ってドイン・ダンドリーは体を震わす。

剣子の手にはスタンガンがあった。

それを見てアンジェリスは


「おお! 確かにどんな生き物もすれはキツイよね!」


と言って嬉しそうにする。

だが


「ggyがうがうぐあぐがうあうあああああああああああああああああああああああ!! いでええええええええええええええええええええええええ!! 糞おおおおおお!! いてええじゃあねえかあああああああああああああ!!」


と言って無理矢理体を起こす。

それを見て剣子は


「チ! さすがだな……生物界の頂点とは良く言ったものだ……」


と言って少しドイン・ダンドリーが怯んでいる間に逃げるように距離を取った。

それを見てアガストは


『よっしゃあああん! これで!』


と言って何かアームの様な物がドイン・ダンドリーを掴んだ。


「!! なにすんだあっごおおおらあああああ!」


と言って体を揺さぶるが未だ自由がないのか抵抗が小さく掴まれるがまま体は椅子に拘束される。


『今だん!』


と言ってドイン・ダンドリーの頭に何かを被せた。


「しま!」

『もう遅いん!』


と言って


スグウウズグオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!


と奇妙な音がそこから鳴った。

するとドイン・ダンドリーは


「グガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!! ナインカアアアガアアアア!!」


と奇妙な声を出していた。

アンジェリスは


「支配がはじまる! アイツがこいつを乗っ取る!」


と言ってアンジェリスは


「逃げるのよ!! もう機械の破壊は意味ないわ! 薬を見つけましょう! 壊しながら探してたけどそれだけを見つけないと!」


と言って皆と一緒に走った。



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